本記事の内容について
今回の記事では、スズキよりついに発表されたジムニーの5ドアバージョンであるジムニーノマドの内外装紹介、見積シミュレーションをお届けします。
購入検討の参考となるよう、装備内容など詳細解説しておりますのでぜひご覧ください。

基本情報
まずはグレード構成についてです。
ジムニーノマドはインドの工場で生産されるということもあり、1グレード構成となっています。

ただ、駆動方式によって車両価格が異なり、ご覧の通りとなっています。
価格に関しては兄弟車といって差支えのない3ドア版のジムニーシエラに対して、約60万円アップとなっており、5ドアとなった利便性の向上や、装備内容でこの価格アップ分を吸収できているか要注目です。
パワートレーンに関しては直列4気筒1.5Lエンジンが搭載されており、こちらもシエラと同等のスペックとなっていますが、ノマドの方が5ドア化した分の重量アップで燃費はダウンしてしまっている点は注意です。


また、トランスミッションに関しては5速MTと4速ATが選択できます。自身で意のままに操れるMTと
快適性が担保されたATを自由に選択できるところはありがたいですね。
静粛性にもこだわられているそうでロードノイズやエンジンノイズの低減のため、ご覧の通り吸音材や遮音材が配置されています。

外観紹介
外観紹介、まずはボディカラーについてです。
ノマドには計6色のボディカラーが設定されており、特にレッドやブルーに関してはシエラにない設定色となっており、より個性的な色が選択できる点が特徴です。


続いてフロントフェイス周りについてです。
フロントフェイス周りに関してはジムニーらしさを感じさせてくれる特徴が引き継がれており、スクエアなフロントグリル、丸型のヘッドライト、フロントオーバーハングが短めにしたり、バンパーコーナーの形状を工夫することで走破性が高められているなど、機能性に裏付けられたデザインがノマドでも採用されています。

それに加えてノマドではフロントグリル周りがガンメタリック塗装となっているなど実用性に加えて、高級感も増している点が特徴となっています。


丸型のLEDヘッドライトに関しては対向車を検知し、自動でハイビームとロービームを切り替える機能が装備されています。ただ、細かいところですが、シエラのJCグレードがオートレベリング機能を有しているのに対し、ノマドではマニュアルレベリング機能となっている点は注意です。


サイドのデザインはこのようになっており、ノマドのボディサイズは全長3890mm、全高1725mm、全幅1645mm、ホイールベース2590mmとなっています。このサイズはシエラと比較すると全長、ホイールベースがともに340mm延長されており、後席快適性のアップなどが期待できます。

5ドアとなり、ホイールベースも延長されていますが、フロント、リアのオーバーハングはそのままとなっていることでアプローチアングル、デパーチャーアングルがシエラ同等となっており、ランプブレーク角の悪化も最小限となっています。また、ホイールベース延長による強度ダウンの対策として延長部分にクロスメンバーが追加による対策がなされており、実用性をアップしつつ、悪路走破性も損なわれていないようです。




ただ、最小回転半径に関しては大幅に大きくなっており、おそらくより日常使いのシーンが多いと思われるノマドを購入しようとしている方にとっては要注目ポイントかと思います。


ホイールデザインはこのようになっており、タイヤサイズは195/80R 15インチのオフロード対応車らしいファットなタイヤが装着されています。デザインに関してはシエラのJCグレードと共通です。

リアデザインに関してはシエラと同様、背面スペアタイヤの装備やシンプルなLEDテールランプなど、ジムニーらしさを保ちながら、実用性とデザイン性を両立させています。ノマドに与えられる専用バッチが所有満足度を満たしてくれることと思います。

内装紹介
内装紹介、まずはトランク容量についてです。
ノマドのラゲッジスペースは、ホイールベースの延長により、シエラと比較して大幅に拡大されています。開口部も大きくとられており、荷物の積み下ろしがスムーズに行えます。

4名乗車時のトランク奥行き長さは590mmで、シエラよりも350mm長くなっています。また、ご覧のように後部座席を倒すことで、荷室長さは1240mmに達し、長尺物の積載も容易となり、前席も倒したフルフラット状態では車中泊も行うことができそうです。また、ラゲッジスペースにはユーティリティーナットや荷室フックナットがあり、使い勝手が向上しています。

続いて運転席周りになります。
ノマドの内装色はブラック一択となっており、このあたりはシエラと変わりありません。
ステアリングデザインはこのようになっており、本革巻きのステアリングとなっています。

メーダ―デザインはこのようになっており、視認性のよいタコメーターと速度メーターの真ん中に液晶メータが配置されたものとなっています。情報表示量としては必要最低限かもしれませんがその視認性の高さから運転に集中しやすいコックピット空間となっています。

運転支援機能も充実しており、カメラによるプリクラッシュセーフティなどの各種予防安全機能に加えてノマドの場合、AT仕様のみですが、先行車を検知し、車間距離を一定に保って走行するレーダークルーズコントロールの機能が装備されており、長距離運転における快適性が高められている点がポイントです。


ナビに関しては8インチのものがディーラーオプションとして設定されています。
各種収納スペースも充実しており、センターコンソールトレーやドリンクホルダーなどが備え付けられており、オフロード性能と日常の快適性を両立させる設計が特徴です。
シート形状はこのようになっており、幅広のシートフレームとクッション性能の最適化により、長時間のドライブでも疲れにくい設計となってるとともに、シート座面・背もたれ部分には撥水加工が施されており、アウトドアでの使用にも適したものとなっています。

後席周りに関してはホイールベースの延長により、前後席間距離がシエラに対し、90mm拡大され、膝周りのスペースが広がっています。また、座面高も20mm高められ、クッションの厚みも増しています。ただ、後席のリクライニング角度の調整幅はシエラよりも少なくなっているようです。後席に関しても前席同様撥水加工が施されているそうで様々なアウトドアユーズに対応できそうです。


見積シミュレーション
最後に見積シミュレーションを実施しました。
グレードは一択なので選択肢はなく、トランスミッションはATを選択、ボディカラーは有料色のアイボリーを選択しました。

元々1グレード構成のため、装備が充実しており、メーカーオプションの選択肢はなく、ディーラーオプションとしてスペアタイヤカバーやフロアマット、8インチナビ、ETC車載器などを選択して合計金額は約335万円となりました。


これまでの選択肢であったシエラの場合では
300万円を超えない価格帯となっているため、
ジムニーとしては高額の部類に入ってしまうかもしれませんが
元々持っている悪路走破性という個性を損なわずに
日常使いの快適性が大幅にアップしている
ノマドは唯一無二の存在かと思いますので
単純な価格でその商品価値は図れないかと思います
購入検討の参考となれば幸いです
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