本記事の内容について
日産の新型キックスに追加されたカスタムカー、「ロッククリーク」について紹介します。
上級SUVのエクストレイルで好評を博したアウトドア仕様を、キックスにも展開したモデルです。
都会的なコンパクトSUVが、本格的なアウトドアギアへと変貌を遂げています。
本記事では、キックス ロッククリークの特別装備をベース車両と比較しながら解説します。
【この記事でわかること】
- キックス ロッククリークのグレード構成と価格帯
- 第3世代e-POWERとe-4ORCEの走行性能・燃費
- 専用装備が多数追加された外観・内装のデザイン
- おすすめオプションを含めた具体的な見積もりシミュレーション
記事の後半では見積もりシミュレーションも行います。
ぜひ購入検討の参考にしてください。

グレードの構成と車両価格
グレード体系は、駆動方式と装備内容の違いによって合計4つの仕様に分けられています。
| グレード名 | 駆動方式 | 車両本体価格 |
| ロッククリーク | 2WD | 3,485,900円 |
| ロッククリーク ユーティリティスペック | 2WD | 3,996,300円 |
| ロッククリーク | e-4ORCE (4WD) | 3,880,800円 |
| ロッククリーク ユーティリティスペック | e-4ORCE (4WD) | 4,309,800円 |

ベース車両である標準のキックス(Xグレード・2WD)は3,259,300円です。
専用装備が追加されている分、価格の上昇が見られます。
これらの構成を踏まえ、どのようなユーザーに適しているかを整理します。
- 標準のロッククリーク初期費用をなるべく抑えたい方に適しています。専用の外観デザインや防水シートといった魅力は、標準モデルでも十分に味わえます。
- ユーティリティスペック購入後の利便性や安全性を重視する方に最適な選択です。運転席パワーシートやリモコンオートバックドアが標準装備されます。インテリジェントルームミラーなどの先進安全装備も追加されます。価格は約50万円上昇しますが、それに見合う充実した装備が手に入ります。
駆動方式については、使用環境に応じて選択することをおすすめします。
- 2WDモデル: 市街地走行がメインで、燃費や価格の安さを優先する場合。
- e-4ORCEモデル: 雪道を走る機会が多い方や、上質な乗り心地を求める場合。
走行性能の要となるパワートレーン
本モデルにはベース車と同様に、第3世代のe-POWERが搭載されています。
搭載されているガソリンエンジンは発電のみを行い、その電力を使ってモーターで走行します。
電気自動車と同じモーター駆動ならではの、滑らかで力強い加速特性を持っています。
エンジンとモーターのスペック
| 項目 | スペック |
| エンジン型式 | 1.4L直列3気筒エンジン |
| エンジン最高出力 | 98ps |
| エンジン最大トルク | 115Nm |
| フロントモーター最高出力 | 143ps |
| フロントモーター最大トルク | 315Nm |
| リアモーター最高出力(4WDのみ) | 68ps |
| リアモーター最大トルク(4WDのみ) | 140Nm |

エンジンはタイヤの駆動には一切関与せず、効率の良い回転域での発電に特化しています。
そのためアクセルを踏み込んだ際のエンジン音と車速のズレが少なく、高い静粛性が保たれます。
フロントモーターは非常に強力なスペックを誇ります。
発進直後から最大トルクを引き出せるため、信号待ちからのスタートが極めてスムーズです。
街乗りや高速道路での追い越し加速において、余裕のある動力性能を発揮します。
独自の電動駆動四輪制御技術「e-4ORCE」
4WDモデルには、後輪を駆動するためのリアモーターが追加搭載されます。
前後のモーターを統合して緻密に制御する、e-4ORCEという独自技術が採用されています。
e-4ORCEは悪路走破性を高めるだけのシステムではありません。
減速時に前後の回生ブレーキを最適に制御し、車体が前後に傾くピッチングを強力に抑制します。
乗員の頭の揺れが最小限に抑えられ、車酔いしにくく快適なドライブを楽しめます。
カーブを曲がる際にも四輪の駆動力を個別にコントロールし、狙ったラインを安定してトレース可能です。
燃費性能
| 駆動方式 | 燃費性能 (WLTCモード) |
| 2WDモデル | 25.7km/L |
| e-4ORCEモデル | 21.5km/L |
発電専用エンジンの効率化とモーターの軽量化により、先代モデルから燃費性能が大きく向上しました。
外観デザインの特徴
ボディカラー
ロッククリークには、アウトドアの雰囲気にマッチした全4色がラインナップされています。
- ダークメタルグレー×スーパーブラック(2トーン)金属的な硬質感とブラックルーフの組み合わせです。ロッククリークの無骨な世界観が最も強く表現されます。
- ピュアホワイトパール上品な輝きを放ちます。
- クリスタルブラウン落ち着いたアースカラーです。
マットブラックの樹脂パーツや、ラバレッドのアクセントカラーとの相性で好みの色を選択できます。




フロントフェイス周り
標準モデルに対し、非常に多くの専用エクステリアパーツが与えられています。
都市に映える洗練されたデザインに、過酷な環境を思わせるタフなディテールが融合しています。
水平基調のラインが強調され、ボンネット位置が高く設定されています。
そのため、実際のサイズ以上に堂々とした存在感を放ちます。
ワイドでありながら四隅の角が取れており、市街地での取り回しの良さも感じられます。

専用フロントグリルとエンブレム
標準モデルの横方向ルーバーに対し、専用設計の3スロットシルバーグリルを採用しています。
上部の3つの四角い開口部は、日産の伝統的なオフロードSUVを彷彿とさせる意匠です。
ブラックアウトされた中で、シルバーの加飾が強いコントラストを生み出しています。
エンブレムも専用仕様で、ブラック背景にラバレッドの差し色が入っています。
高温の溶岩をモチーフにした赤色が、車両全体に情熱的な印象を与えます。

フロントバンパーとヘッドライト
フロントバンパーは専用のグロスブラック塗装で仕上げられています。
下部にはシルバーとラバレッドのアクセントが施された、専用フロントアンダープロテクターを装備。
スキッドプレートのような視覚的効果があり、SUVとしてのキャラクターを強調します。
ヘッドライトは薄型で先進的なLEDを採用し、鋭い目つきが際立ちます。
なお、悪天候時の視界を確保するLEDフォグランプは、ユーティリティスペックのみ標準装備です。
標準のロッククリークではメーカーオプションとなるため注意が必要です。


ボディサイズと取り回し
| 項目 | 数値 |
| 全長 | 4365mm |
| 全幅 | 1800mm |
| 全高 (2WD / 4WD) | 1615mm / 1610mm |
| ホイールベース | 2655mm |
| 最低地上高 | 170mm |
| 最小回転半径 | 5.3m |
最低地上高は170mmが確保されています。
本格的なクロスカントリー車両には及びませんが、未舗装路や雪道を走行するには十分なクリアランスです。
最小回転半径は5.3mとなっており、Uターンや駐車時の取り回し性能も優秀です。

サイドのデザイン
滑らかなラインが空力性能の良さを感じさせます。
リアウインドウは適度に前傾しており、スタイリッシュなクーペライクな印象を与えています。

サイドの専用装備
- ドアハンドル: ブラックに変更され、側面のデザインを引き締めます。
- クラッディング: 飛び石や泥から守る樹脂製パーツが車体下部全周に配置されています。
- サイドシルモール: マットブラックに変更され、重心が低く見える効果があります。
- ピラー周辺: ブラックで統一され、フローティングルーフのデザインを採用しています。
- エンブレム: フロントドアとリアゲート付近に専用のROCK CREEKエンブレムを配置。
ユーティリティスペックにはブラックルーフレールが標準装備されます。

ルーフボックスの積載に便利なうえ、車両の全高を高く見せてタフな印象を強める効果もあります。
ホイールデザイン
ロッククリークの個性を最も強く主張する部分のひとつです。
専用デザインの17インチアルミホイールが装着されています。
ブラック基調の中に、一本だけラバレッドを配置した非対称デザインが目を引きます。
リム部分には岩石をモチーフにしたロックマークのエンボス加工が施されています。
タイヤサイズは前後ともに215/60R17です。
標準車の上級グレードが19インチを採用する中、あえて17インチを選択しています。
60%という厚みのある扁平率を採用し、未舗装路での衝撃吸収性と乗り心地を向上させています。

リアデザイン
バックドア周辺は中央に向かって絞り込まれ、フェンダーの張り出しが強調されています。
どっしりとしたスタンスが後方からの安定感を演出します。
テールランプは現代的な一文字デザインを採用し、リア全体がシャープに引き締められています。
エンブレムはフロント同様、ブラックとラバレッドの専用品です。
リアバンパー下部には、ダークメタルグレーで塗装された専用バンパーが装着されています。
フロントと共通するタフなデザイン言語が用いられ、車両全体の統一感が図られています。
泥や傷が目立ちにくい色合いで、林道走行時の実用性も考慮された設計です。


内装デザインとユーティリティ
トランク容量(荷室空間)
コンパクトなボディサイズでありながら、クラストップレベルの広大な荷室空間を確保しています。
開口部が広くスクエアな形状のため、大きな荷物の積み下ろしが容易です。
トランク左右の出っ張りも最小限に抑えられ、横向きの収納もしやすいレイアウトです。
後席の背もたれを倒すことでさらに広大なスペースが出現し、キャンプ道具一式を積み込めます。


4WD仕様はリアモーターを搭載するため、2WD仕様よりも容量はやや小さくなります。
しかし、日常使いにおいて不便に感じることはありません。

ユーティリティスペックにはリモコンオートバックドアが標準装備されます。
両手が塞がっている場面や、汚れたボディに触れたくない雨天時に大きなメリットがあります。

さらにユーティリティスペックでは、ラゲッジルームに100VのAC電源をオプション追加可能です。
最大1500Wまでの電化製品が使用でき、お湯を沸かしたり電気毛布を使ったりできます。
車中泊だけでなく災害時の非常用電源としても活用できるため、防災の観点からもおすすめです。

運転席周りとシート
インテリアもロッククリーク専用のコーディネートが徹底されています。
ブラックを基調としながら、ラバレッドのアクセントが効果的に配置されています。
全席にアウトドアでの使用を前提とした防水シートが標準装備されています。
濡れた衣服や泥のついた状態で乗り込んでも、サッと拭き取るだけで手入れが完了します。
飲み物をこぼした際の掃除も簡単になる実用的なメリットがあります。

前席シートはドライバーの体をしっかりとホールドする立体的な作りです。
サポート性が優れており、コーナリング時でも安定した運転姿勢を保つことができます。
ユーティリティスペックには運転席パワーシートが標準装備されます。
複数のドライバーが運転する環境でも、最適なポジションを素早く電動で設定可能です。

なお、2WDの標準ロッククリークではシートヒーターはオプションとなります。

ステアリングには手になじむテーラーフィット巻を採用。
ラバレッドのステッチと専用デザインのエンブレムが配置されています。

メーターと予防安全装備
メーターには12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイが配置されています。
ドライブモードを切り替えると、メーターの表示デザインも連動して変化します。

日産の最先端安全技術である360°セーフティアシストが全車に標準搭載されています。
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
- 踏み間違い衝突防止アシスト
- 車線逸脱防止システム・車線逸脱警報
- プロパイロット(高速道路での長距離移動を支援)
【標準仕様における注意点】
標準のロッククリークでは、以下の運転支援装備が「装備不可」となります。
- プロパイロットの緊急停止システム / SOSコール機能
- インテリジェントBSI・BSW(後側方からの車両接近警報)
- リアクロストラフィックアラート
- インテリジェントアラウンドビューモニター
充実した安全機能やデジタルインナーミラーを求める場合は、ユーティリティスペックを選択してください。

インフォテインメントシステムとスイッチ類
ヒップポジションが高く設定されており、前方の見晴らしが極めて良く死角が少ないです。
ボンネットの先端が捉えやすいため、狭い路地でのすれ違いや幅寄せも容易です。

ユーティリティスペックには、NissanConnectインフォテインメントシステムが標準装備されます。
Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しています。

さらにオプションで、Google搭載インフォテインメントシステムも選択可能です。
目的地の検索や音楽の再生を、音声操作でスムーズに行うことができます。
標準のロッククリークは完全にオーディオレス仕様となり、後付けナビの設定となります。

また、BOSEパーソナルプラスサウンドシステムはロッククリークでは選択不可です。
助手席側には、ラバレッドのアクセントが入ったインストパッドとカーボン調フィニッシャーを装着。

エアコン操作スイッチは、ユーティリティスペックのみオプションでデジタルタイプに変更可能です。


センターコンソールやアームレストにもラバレッドのアクセントが施されています。


後席周りと快適装備
ホイールベースの拡大により、後席の足元空間は先代より大幅に広くなっています。
膝前のスペースに十分な余裕があり、床面もフラットに近いためサイズ以上の快適性を感じます。

センタートンネルの張り出しも小さく、後席3人乗りでも窮屈感なくこなせそうです。

後席のシートにも疲れにくいゼログラビティ設計が貫かれています。
立体的な形状で姿勢が安定し、ロングドライブでも身体が疲れにくい座り心地です。
前席と同様に防水シートが採用されており、手入れも容易です。

なお、他グレードに標準装備されるパノラミックガラスルーフは、ロッククリークでは装備不可となります。

見積もりシミュレーション
最上級仕様をベースにした見積もりシミュレーションを実施しました。
【見積もり条件】
- グレード: ロッククリーク e-4ORCE ユーティリティスペック
- ボディカラー: クリスタルブラウン
- インテリア: ブラックおよびラバレッドの防水シート(固定)
- メーカーオプション: Googleナビ、100V電源、エアコンスイッチデジタル化のセット
- ディーラーオプション: ロッククリークベーシック(フロアマット、ナンバープレートなど)
【見積もり結果】
- 車両本体+オプション価格: 約460万円
- 最終的な乗り出し価格: 470万円〜480万円前後
コンパクトSUVとしては比較的高額な部類に入りますが、価格に見合った十分な価値があります。
第3世代e-POWERの力強い走りや、e-4ORCEの四輪制御技術が含まれています。
Google搭載ナビやパワーシート、全方位の先進安全機能も揃っています。
何よりも、専用のタフな外装デザインと防水シートがすべて揃った状態での価格です。
もし購入予算を少し抑えたい場合は、2WDの標準ロッククリークを検討してください。
車両本体価格を3,485,900円まで抑えることができます。
ナビや一部の安全装備はオプション扱いとなりますが、専用の外観と防水シートという最大のメリットはそのまま享受できます。
優先すべき機能と予算のバランスを考慮して、最適なグレードを選択してください。

まとめ
新型キックスに追加されたロッククリークの特徴をまとめます。
- 専用グリルやラバレッドのアクセントで、SUVの力強さと遊び心を極限まで高めたモデル
- 第3世代e-POWERとe-4ORCEにより、滑らかな走りと快適な乗り心地を実現
- 全席防水シートを採用し、日常使いから本格アウトドアまで気兼ねなく使い倒せる
- ユーティリティスペックを選べば、先進のナビゲーションや安全装備が網羅される
他の人とは一味違う個性的なSUVを求めている方や、休日に自然の中でアクティブに過ごす方にとって、これ以上ない頼もしい相棒となります。
本記事が、キックス ロッククリークの購入検討の参考になれば幸いです。


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