[自動車レビュー] トヨタ「カムリWS」マイナーチェンジ版内外装紹介

カムリ
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本記事では2021年2月1日にマイナーチェンジが実施されたトヨタ自動車の「カムリWS」がトヨタ会館にて展示されていましたので、その内外装紹介を行います。

展示車両概要

今回紹介するカムリの使用は以下の通りです。
・グレード:WS ”レザーパッケージ”
・外板色:プレシャスメタル
・内装色:ブラック×シルバージオメタル
・パワートレーン:2.5L×HEV
・駆動方式:FF
・車両本体価格:¥4474000

プレシャスメタルは今回のマイナーチェンジからカムリに新規設定された色となりますが、カムリの外観に非常にマッチしており、自分好みな見た目をしていました。もし、カムリを購入するなら、この色を選ぶかもしれません。

外装紹介

今回のマイナーチェンジにおいて、フロントフェイスまわりでフォグランプ周りのメッキ処理とボディ下部のバンパーにメッキ加飾が追加されている2点になります。元々カムリは横幅の大きなセダンではありましたが、メッキ加飾が追加されたことにより、よりワイド感が強調された見た目となっていました。

カムリのボディサイズは全長が4910mm、全幅が1840mm、全高が1545mmです。この数字をクラウンと比較すると、全長が変わらず、全幅が+40mm、全高が-10mmとなっています。クラウンよりも幅広く、車高も低くなっているので、よりワイド&ローなセダンといえます。カムリがよく売れている地域が北米ということもあり、車体サイズがアメリカンサイズであることに加えて、グローバルな市場向けのセダンなので、日本専用のクラウンよりも大きくなっているということだと思います。まさにワールドワイドなセダンですね。

続いて足回りとなります。このアルミホイールも今回のマイナーチェンジからの新規デザインとなり、非常にかっこいいです。最近トヨタ車に限らず、純正ホイールが凄くかっこいいので、履き替える必要がないことはいいことなのですが、みんなが純正ホイールのままだと個性が出しづらくなってしまうことが悩みの種ですね。タイヤのサイズが235/45R 18となっており、18インチのホイールとなります。
個人的にはWSはスポーツグレードなので、19インチのホイールを履いてもらって、よりスポーティを目指して欲しかったですが、そうすると乗り心地が犠牲になるかと思われるので、見た目と走行時の快適性のバランスを鑑みての判断かもしれません。

続いてリアのデザインについてです。リアのテールランプにもスモークがかかっていて、よりスポーティな印象となっています。テールランプ横に取り付けられているダクトのようなものは開口されておらず、装飾目的のダミーですが、フィン形状になっていて、こちらもスポーティさを演出に一役買っています。

マフラーは見かけ上は2本出しとなっていますが、このパーツは本物ではなく、マフラーカッターとなっていて、片方の穴はダミーとなっています。コストがかさんで難しいかと思いますが、スポーティグレードであれば、ダミーパーツを使わず、できれば左右1本出しの使用にしてほしかったです。完全に私の好みが入っていますが。

内装紹介

まずはトランクについてです。下図をご覧いただくと読トランク容量がかなり広いことがお分かりになるかと思います。広さとしては、私の手が後席にまで届かないほどの奥行きがあり、さらにトランクスルーも可能となっています。このトランクスルー機構はクラウンにはない装備であるため、カムリにとっては大きな武器になるかと思います。トランク下のスペースには工具が入っているため、その他の何かをしまえるほどのスペースはありませんでした。ただ、元々のスペースが広大であるため、実用上、特に不便に感じるような場面はほとんどないと思われます。

その他、トランク内の装備として、非常時給電用のアクセサリーコンセントが付いています。昨今何かと災害の多い日本ではぜひともつけておきたい装備です。(メーカーオプション:\44000)

続いて、運転席に乗り込み、運転席周りの内装を紹介します。運転席ドアの内張に関しては、上半分がソフトパッド、真ん中の部分も違う素材のソフトパッドでおおわれており、触り心地がよかったです。ウインドウのスイッチにもメッキ加飾が施されており、質感高く感じました。さすがにドアの下部の部分はハードプラとなっていましたが、ペットボトルを差し込んでおけるほどのスペースがあり、実用性も十分高そうでした。

続いてステアリング周りについてです。ステアリングは触感が非常にさらさらしていて、握りやすく、ずっと触っていたくなるような触感でした。デザインとしてはメッキ加飾が施されていたため、より高級感高まっています。左側がオーディオ関連のスイッチ、右側が運転支援系のスイッチがついています。今回のマイナーチェンジで運転支援が働いている最中のハンドル支援機能も追加されたので、安全面はかなりアップデートされています。

タコメータの表示としては下図のようになっており、左側がハイブリッドのインジケータ、右側が車速を表示しています。この二つのメータの間には7インチの液晶モニターが備え付けられており、各種情報の表示切替が可能となっていますが、この展示車では操作することができませんでした。

ステアリングの右下付近には、ガソリンタンクの開閉スイッチなどが配置されており、今回のマイナーチェンジのタイミングでXグレード以外にパノラミックビューモニターがオプション設定されました(メーカーオプション:¥60500)。このボタンを押すと、ナビ画面の中に下図のような画面が表示され、車両のまわり一周を見渡すことができます。このように、今回のマイナーチェンジで外観に関してはあまり変化がありませんでしたが、安全面のアップデートが大きく実施された印象です。

ナビ周りに関しても、今回のマイナーチェンジでアップデートが行われ、モニターのサイズが9インチに拡大されました。ただ印象として、後付け感が少し強くなってしまっています。このモニターの存在感が大きく、私の運転中の目線に合わせると、ギリギリ視界の妨げにはなりませんでしたが、着座位置が低い人の場合は視界とかぶってしまうような恐れがあると思います。そのため、実際にご自身で試乗して、確かめてみることをオススメします。

その他操作系についてです。エアコンは物理ボタンがディスプレイの外側に配置されていて、運転中でも目線をそらさずに操作できるよう配慮されていました。

その下にオプションになりますが、置くだけ充電のスペースが設置されています(メーカーオプション:\13200)

その後ろにシフトノブがあり、その下に運転モードの切り替えスイッチがあり、周辺にはペットボトルホルダーも設置されています。この車にはシートヒーターは装備されていますが、シートベンチレーションは装備されておらず、オプション設定もされていません。この車格の車であるならば装備できるようにしてほしかったので、少し残念です。

アームレスト中には広い収納スペースがありました。これだけの広さがあれば、いろいろなものが入りそうです。

シートはスポーティグレードの「WS」用のため、サイドの張り出しが大きく、ホールド感の高いシートとなっていました。

ダッシュボードの中を見てみると容量としては十分なスペースが確保されていましたが、起毛仕上げなどはされていませんでした。この車格の車だったら起毛仕上げなどの処理がされていてもよかったと思いました。この車は質感が高い部分と低い部分のギャップが非常に大きい印象です。

続いて後席内装についてです。後席ドアの内張の質感は前席同様の質感が担保されていました。カムリの後部座席はすごく広いです。身長170cmの私のドライビングポジションに合わせた状態で、後席との足元スペースを確認すると握りこぶし何個分で換算する以前に足が組めてしまいました。全長が長いセダンであるからこそであり、これはかなり魅力的だと思います。すごくゆったり座れる印象です。WSグレードなので、後席のサイドサポートもしっかりしており、すっぽり体がはまる感じです。

気になったのがこのセンタートンネルの張り出しとこのエアコンの吹き出し口です。樹脂のパーツがメッキ加飾などなく、そのままの状態となってしまっていたので、質感が少し低いように感じてしまいました。

後席のセンターアームレストの質感も少し気になりました。倒す時にビタっと固定されず、バタンと倒れてしまい、その動きが少し安っぽく感じてしまいました。動きに関してはyoutubeの動画を観ていただけるとありがたいですが、安っぽく感じてしまいました。

こちらの展示車にはムーンルーフのオプションがついていました(¥143000 ※画像の表記はミスです)。この装備があるとセダンであっても後席の解放感がかなり増すので付けた方がいいと思いました。なぜかはよくわからないですが、この装備を付けておくと売却時の買取価格も増すそうなので、そういった意味でも付けた方がよいかと思います。

後席からの内装の全景となります。ボタンの数も比較的少なく、スタイリッシュにまとまっているように思います。

まとめ

今回の内外装紹介のまとめです。
実用的でありながらスポーティな外観を兼ね備えているので、家族サービスと趣味的な使い方の両立ができそうだなと思いました。そして、今回の改良もポイントは安全面の強化にあると思いました。車体が大きいセダンですので、今回のマイナーチェンジから追加されたパノラミックビューモニターは重宝することになるかと思います。後席回りの質感が少し気になりました。エアコンの吹き出し口であったり、アームレストだったり、「ショーファー的な質感を求めている方にはクラウンを」といったメーカーの差別化の意図が感じられたので、その部分は一度実際に見ていただいて、質感を確かめられた方がいいかと思います。この記事が参考となれば幸いです。

youtube動画

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