新型車紹介 日産EV サクラ 軽自動車離れの質感に感動 一部注意点もあり

日産
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本記事の内容について

今回の記事では、先日発売が開始された
軽自動車EVである日産のサクラの内外装紹介および
その装備内容や注意点について詳しく紹介していきます。

グレード体系について

まずはサクラのグレード体系についてです。

サクラにはXとGの二つのグレードが設定されており、
車両本体価格はそれぞれご覧の通りとなっています。

参考に兄弟車といえるデイズの最上級グレードの価格が
約190万円であることを考慮すると額面だけで言えば、
約50万円アップとなっており軽自動車というカテゴリで考えると
かなり高額であるといえます。

この二つのグレードでパワートレーンおよび駆動方式、
足回りの装備などはすべて共通となっています。
そのため大きな違いとしては後ほど紹介しますが
先進装備が標準装備かどうかなどが挙げられ、
端的にいうと高速道路などを利用して長距離ドライブなどでも
サクラを利用される場合はGグレードが
そうでなければXグレードがオススメかなと思います。

パワートレーンについて

続いてパワートレーンについてです。

サクラはフロントにモータが搭載された前輪駆動の車両となっています。
このモータの最高出力は軽自動車規格におさまるように
47kWとなっていますが加速度に影響するトルクに関しては
その制約がないため、195Nmと軽自動車の常識離れの値となっており、
さきほど比較したデイズのターボ仕様のトルクの約2倍となっています。

EVであるため、車両重量もガソリン仕様であるその他の軽自動車よりも
重めではありますが、そのデメリットをものともしない加速をしてくれるかと思います。

ちなみに出力が低く設定されているデメリットが電費にあらわれており、
サクラはWLTCモードで1充電当たり180km走行可能となっていますが、
各走行モードでの電費はご覧の通りであり、
市街地走行に対して高速道路の電費は1.4倍も悪いことになっているため、
特にこの車両は街乗りスペシャルな車であるといえます。

内外装色について

続いて内外装色についてです。

まずは外装色についてです。
サクラにはシーズンカラーと呼ばれる特別塗装色4色に加えて、
モノトーンカラーとツートンカラーの組み合わせによって
全15色のバリエーションがあり、豊富なカラーラインナップが用意されています。

ここで注意点ですが、Xグレードに関しては
この15色のバリエーションの内、ツートンカラーの組み合わせは選択できません。
ただ、シーズンカラーに関しては選択できるため、
ツートンではなくなるかもしれませんが選択できないカラー自体は存在しないため、
あまりデメリットではないかもしれません。
このあたりの充実っぷりは選ぶ側にはありがたいですね。

続いて内装色についてです。
ご覧の全3色が設定されています。

このなかでベージュ及びブラックに関してはXグレードでも選択可能ですが
カッパーの差し色が入った合皮のプレミアムに関しては
Gグレードしか選択できないため、注意が必要です。
ただプレミアム以外のカラーもファブリックではありますが
シートヒータの機能が標準装備であったり、オプション装着できるため、
機能上劣っていることがない点がうれしいところかと思います。

展示車両概要

今回紹介する展示車両の仕様についてです。

グレードはGグレードとなっており、
パワートレーンとしては前述した通り、EVであり、
駆動方式は前輪駆動方式となっています。
外装色はシーズンカラーであるカッパー色であるアカツキ、
内装色はプレミアムの仕様となっており、
オプション込みの車両本体価格は3215300となっていました。

外観紹介

外観紹介、まずはフロントフェイスからになります。

フロントフェイスの特徴としてはノートやアリアと共通したVモーショングリルが
この車両にも反映されており、ひとめで日産の電動車であるとわかるのがいいところかと思います。また軽自動車でありながら無塗装樹脂が露出している部分がほとんどなく、
正面からフロント下部に至るまでピアノブラック調の塗装がされており、
この質感は軽自動車離れしているように感じました。

また、Vモーショングリルの中も黒一色のべた塗ではなく、
細かなラインが入っており、それがサイドのLEDライトのラインと
繋がっている作り込みには驚きました。
EVであるため、グリルの開口面積が最小限でいいという
特徴をいかした造形であるといえます。

また左右端の下部にはセンサーが埋め込まれていましたが、
開口などは特にされていませんでした。

ライトユニットに関しては後ほどライトチェックいたしますが、
3つの小型かつ切れ長のライトユニットとなっており、
ここでも軽自動車らしからぬ先進性を感じるものとなっています。

ちなみにこのライトにはGグレードの場合、対向車や先行車に対する
防眩機能を有するアダプティブヘッドライトの機能があり、
Xグレードの場合はセットオプションとなっています。
ただXグレードの装備でもハイビームとロービームの機能を自動で切り替える
オートマチックハイビームの機能を有しているため、使用環境によっては問題ないかと思います。

改めてフロントフェイスを正面から見ていますが、
軽自動車規格であるため、数値上の車幅は大きくありませんが、
幅広なVモーショングリルの造形とその下部に一本入っている
ボディのラインによって視覚的には数値以上に幅広に感じ、
コンパクトカーに負けない堂々としたスタンスとなっています。

サイドに回り込んできました。

サクラのボディサイズは
全長3395mm、全幅1475mm、全高1655mm、ホイールベース2495mmとなっています。
この数字はデイズとほぼ同じとなっているため、EVにも関わらず
室内高さに関してもデイズ同等の1270mmとなっており、
ただバッテリーを床下に敷き詰めるのではなく、
空いていたスペースに効率よく配置した結果であり、
非常によく考えられたパッケージだと思います。

ただ注意点としては足回りをおごった装備にしたためか、
もしくはモータの搭載スペースの関係か、
最小回転半径に関してはデイズの一部グレードの4.5mに対し、
サクラは4.8mとなっているため、取り回しに関しては
若干不利になっている可能性があるため注意が必要となります。

サイドのデザインに関しても昨今流行りの
面によるリフレクションで魅せる手法が取り入れられており、
サイドに走った一本のラインとフェンダー周り、
下部に入ったラインのみのシンプルな面構成となっており、
その他軽自動車にはない高級感を感じました。

高級感を感じた理由としては他にもあり、
この塗装色の場合はツートンであると同時にカッパー色のラインがAピラーから
ルーフ後端にかけて差し色として入っており、
アクセントとなっていることに加えて、
フロント同様、未塗装樹脂の部分がなく、
BピラーやCピラー周り、ホイールアーチに至るまで
ピアノブラックで塗装されているためであります。
普通車であってもBピラーなど無塗装の車両もある中でこの仕上がりは驚きです。

こちらの展示車に装着されているホイールサイズは
165/55R 15インチのホイールとなっており、
こちらのホイールはGグレードのみ装着できるオプションとなっています
こちらのデザインも白色のラインがアクセントとなっており、
非常におしゃれなデザインとなっているのが特徴です。

またオプション選択しなかった際はこちらのホイールがX、Gグレード共通で装着され、
サイズは155/65R 14インチとなっています。
ボディカラーによってはブラック一色のホイールの方が似合う場合がありそうですし、
X、Gグレードで共通のホイールが装着されることで
この二つのグレードの外観上の差分はほとんどないことがわかります。
そのため、インチの違いによる乗り心地の違いなどに着目して
オプション選択されてもいいかなと思います。

リアに回り込んできました。

リアのデザインにもその他の日産電動車と共通のデザインが取り入れられており、
LEDのテールランプが一直線に走り、その下に日産のロゴがレタリングされています。

またその他の特徴として、ルーフ後端およびCピラーがブラックアウトされていることで
リアガラスの存在感が大きく強調されているとともに
リアの上半分と下半分がきれいに分割されていることで
ボディの下半分に視線を集めやすく、結果的に低重心の車両のようにみえるよう
デザインが工夫されていることがよくわかります。
このことは改めて斜めからリアにかけてのラインを見てみるとよくわかります。

リア最下部はEVなので当然マフラーはなく、すっきりしたデザインとなっており、
ここもピアノブラックに塗装されており、またきめ細かなライン上の装飾が施されており、
どこにも隙がないエクステリアとなっています。

EVであるため、ボディの右サイドに充電ポートが備え付けられており、
普通充電と急速充電のポートが縦に並んでいます。
こちらのカバーにも水引デザインのラインが入っているなど
どこまでもこだわりが詰まっています。

充電にかかる時間としては80%まで充電するのに
普通充電で約8時間、急速充電で約40分となっています。
20kWhのバッテリーの80%、つまり16kWhまで充電するのに
40分というのは充電スピードという観点ではあまり速いとはいえず、こちらはバッテリーが受け取れる
充電容量の問題であると考えられるため、
やはりこの車両は自宅での普通充電での運用が基本となると考えられます。

ただしここで注意点ですがサクラにはEV充電に不可欠な
充電ケーブルなどが標準装備でなく、オプションとなっており、この点は残念であります。
EVを普及させる役割をこの車両は持っていると考えられるため、
EV購入するハードルをなるべく下げるため、これら装備は標準装備としてほしかったところです。

ライトチェック

内装紹介

内装紹介行っていきます。

まずはトランク容量についてです
トランク容量としては後席を一番後ろまでスライドした状態で
ご覧の通りとなっています。

また後席をスライドすることでご覧の通り、
荷室容量を増やすこともできます。
サイドに買い物袋をひっかけるような工夫はないですが
必要十分な容量が確保されているかと思います。

特に兄弟車であるデイズと比較しても荷室容量などは同等となっており、
EVの場合、バッテリー搭載のため、トランク床が高くなってしまったりしますが、
床下スペースもそれなり確保されているため、
軽自動車の使われ方にマッチした必要最低限のバッテリーを効率よく配置した効果が
こちらにあらわれているように思います。

後席を倒すとこのようになり、段差はできてしまいますが、
緊急時にはかなりの荷物を積み込むことができるかと思います。

続いて運転席周りの内装についてです。

ドアの内張はこのようになっており、この展示車の内装がプレミアムであったため、
ドアの上半分がファブリックの素材で覆われており、
ハードプラが露出している部分はありません。

いつも気にしているドアノブに関しても
半艶の塗装がされており、質感は問題ありませんでした。
またプレミアム内装のため、ウィンドウスイッチの台座には
カッパーの装飾がなされており、こちらもアリアなどと共通性が持たされています。
そのままカッパーのステッチが続いており、
下部はハードプラとなっていますが、水引のラインが入っていることで
デザインによって素材に高級感が持たされています。

さすがにスカッププレートなどの装飾はありませんでしたが、全く気になりませんでした。

乗り込むとステアリングは2本スポークの専用のものとなっており、
左側がメータなどの操作系のスイッチ、右側にブルーのスイッチがある通り、
予防安全系の操作スイッチなどが集約されています。

ここで注意点ですが、サクラには予防安全系の装備として
高速道路などで前走車との距離を一定に保ち走行することができるプロパイロットの
機能が装備されていますが、こちらはGグレードには標準装備であり、
Xグレードにはオプションとなっています。

これがXグレードが街乗りメインの方向けといった理由であり、
Xグレードに対してもプロパイロットの機能を付けることはできますが、
こちらを装備するためのセットオプション価格が445500円と非常に高額であり、
XグレードとGグレードの価格差をほとんど埋めてしまうほどであるため、
それならば最初から割り切ってGグレードを選択する方がお得ではないかと考えるためです。
そのため、グレード選択の時点で使い方も含めてグレードを選択する必要があります。

メータはナビ画面との連続性が感じられる
ノートなどでも採用されているものと同じようなデザインとなっています。
フル液晶の画面となっており、プロパイロットの起動状態などがわかりやすく表示され、
情報表示量としても十分であると考えられます。

その横には9インチのナビが並べて配置されていますが、
運転視界の邪魔とならないように配置されており、
こちらが私の視界となりますが、稜線がナビの上部と被らないようになっており、
またボディ両端に関してもドアミラー付近にスペースがあるため、
Aピラーの角度がそれなりについている車両ではありますが、
視界としては良好であると考えます。

また安全装備としてアラウンドビューモニターもGグレードでは標準装備、
Xグレードでも装備することができ、さらに上位の装備として、駐車動作を車側が実施する
プロパイロットパーキングもGグレードには装備できるため、
運転に不安を感じられている方のケアも万全であると思われます。

ナビ下面にはドアの内張から連続するようにファブリック素材がふんだんに使われており、
ドアからダッシュボードまでの連続性を感じられ、
非常に広がり感のあるインテリアとなっており、その下面に添えられている
カッパーの装飾がよいアクセントとなっており、
改めて軽自動車の内装とは思えないクオリティとなっています。

ナビには9インチの画面が備え付けられています。
こちらはGグレードには標準装備となっており、
Xグレードにはオプションとなっています。
画面表示はこれまでの先進感と比較すると少し古く感じてしまいましたが、
Apple carplayまたはandroid autoに対応しているとのことですので
操作性としても問題なく取り扱うことが出来そうです。

その下部には握りやすい位置に電子式のシフトノブが備え付けられています。
こちらもノートなどに近いデザインとなっています。
スイッチの台座もピアノブラック調となっており、
傷がつかないか心配となりますが、高級感がありました。
この部分にエアコン関係の操作パネルなどが集中しています。

またシートヒーターやステアリングヒーターのスイッチもこちらに集約されていますが
注意点としてステアリングヒーターに関してはGグレードは標準装備、
Xグレードに関してはホットプラスパッケージを付けないとステアリングヒーターが付かず、
また助手席のシートヒーターに関してはGグレードであっても
ホットプラスパッケージを付けないと装備されません。

これは少し残念であり、EVの航続距離を延ばすためには極力エアコンを使用せず、
シートヒーターなどの機能を活用することが有効であるため、
後席はともかく前席のシートヒーター機能は全グレード標準装備としてほしかったところです。

その下部にはUSBポートが二つあり、
引き出し式のペットボトルホルダーが備え付けられており、
サクラの花びらがアクセントとしてはいっている遊び心もあります。

その他、グローブボックスも2重になっているなど、収納スペースも充実していると考えられます。

またEVならではのフラットな床を活かしたベンチシートとなっているため、
より広く空間を活用できます。
長時間ドライブにはうれしいアームレストも装備されているなど
質感だけでなく快適性に関しても抜かりがない印象でした。

シート形状としては肩口やヘッドレストには合成皮革、
中央にはファブリックの素材が使われており、ご覧の通り、サイドサポートの張り出しなどもなく、
どんな体系の方にもマッチするこちらも快適性を重視したシート形状であるといえます。

続いて後席についてです。

後席の質感についても前席並みの質感が担保されています。
カッパーのアクセントはありませんでしたが、大部分がファブリックで覆われており、
ドアの下部では水引のラインが入っており、また手に取りやすい位置に
ペットボトルホルダーが備え付けられている工夫も凝らされています。

乗り込むと運転席のポジションを身長170cmの私のドライビングポジションに合わせた状態で
これだけのスペースがあり、ここからシートを後方にスライドすることが可能となっています。

運転席後ろにシートポケットはありませんでしたが、
助手席の後ろにはシートポケットと上面にはスマホの差込口がありました。
しかし見つけられなかっただけかもしれませんが
後席にUSBポートが見当たらなかったのが少し気になりました。
この車両であれば航続距離はともかく高速道路での長距離ドライブも
難なくこなせそうなのでスマホの充電機能などは必須かと思います。

後席シートも前席同様サイドの張り出しがないフラットな形状であり、
快適性を優先したシートであるといえます。
リクライニング角度もかなりの角度をつけることができ、
最大まで傾斜させると荷室スペースは犠牲となりますが、
かなり体をシートに預けることができるので快適性はかなり高かったです。

改めて内装の全景となります。
シンプルなボタン配置とドアからダッシュボードまで連続した
ファブリックとカッパーのアクセントが広がり感を強調しており、
高級感だけでなく、軽自動車離れした快適性を強調した空間であることを改めて感じます。

オプション装着車

ちなみにこちらはサクラセレクションと呼ばれるエクステリアのパッケージを取り付けた車両となっており、フロントグリル上部にインテリアにもあったような
サクラのアクセントがあしらわれていたり、
ドアミラーウィンカーがシーケンシャルになったり、
スカッフプレートが追加されたりとより質感および個性を際立たせるオプションとなっており、
より個性を持たせたい方にはおすすめのオプションとなっています。

まとめ

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