本記事の内容について
今回の記事では、先日ついに発表された
スープラの年次改良モデルについてMTの追加に加えて、その他の改良ポイントを紹介していきます。
内外装変更点
まずは外観に関する変更点です
外板色に変更があります。現在、スープラに設定されている外板色は
限定色のマットグレーとホライゾンブルーを除くとホワイト、レッド、イエロー、グレー、シルバー、ブラックの全6色となっています。
これに対して、今回の変更ではブルー系の「ドーンブルーメタリック」と
グレー系の「ボルカニックアッシュグレーメタリック」、
台数限定のマットホワイトが追加されます。
それぞれがどんな色かまだわかりませんが、BMWグループと共通のカラーであることを考えると、
ブルーはおそらくこれまで設定されていた暗めのブルーと水色系のブルーの中間色のブルー、
グレーは少し濃いめのグレーになるのではないかと予想します。
ひとつ悲しいのがグレー系に新色が追加されるということは
私の愛車のカラーであるアイスグレーがカタログ落ちしてしまうということでちょっとショックです。
BMW都合なのか、人気なかったのか、とにかく悲しいです。
続いて内装色についてです。
こちらはRZグレードのみの変更点となりますが、これまでのレッドとブラックのコンビネーション、
ブラックの本革シートに加えて、タンカラーの内装が追加されます。
こちらはブラックの本革シートと同様、オプション扱いとなるようです。
内装が非常に落ち着いた雰囲気となり、大人な印象のスポーツカーとなりますね。
先日レビューしたZ4のオレンジ内装もいい感じでしたが、スープラの内装にはこちらの色合いの方があっているように思います。
続いての外観の変更点はこちらもRZグレードのみが対象となりますが、
ホイールのデザインが変更となります。
GRヤリスやGR86と似た10本スポークのホイールとなり、カラーもダークシルバーとなっていることで、GRブランドでの統一感を持たせられています。
GRブランドを冠する車もどんどん増えており、こういった共通性を持たせるのは重要ですね。
GRカローラも似たようなデザインのホイールを装着していました。
ただ、スープラのホイールにはよりこだわりが感じられ、スポークの根元に肉抜き穴が設けられ、
結果的に1本あたり1.2kgの軽量化が図られているそうです。
これにより、ばね下荷重が軽減され、乗り心地や操縦安定性がより向上していることが予想されます。
先日、私のスープラもホイールを変更しましたので、
ホイールが変わると一気に車の印象が変わることを実感しています。
これまではシルバーとのツートンのホイールであったのでどちらかというと高級感が漂うホイールでしたが、ブラック一色のホイールとなることでより足回りが引き締まって見えると思います。
ただ、ホイールのダストは目立ってしまうかもしれません。
外観の変更点最後はエンブレムについてです。
こちら画像のようにスープラのロゴの文字が赤色に塗装されています。
こちらの画像は欧州仕様のものとなっており、日本のスープラのロゴがこの赤色で塗装されるかどうかは不明です。もし改良後のスープラのロゴがすべて赤色ならば一目でわかってしまいますね。
こういうのを気にするオーナーの方は多いと思います。
少なくとも私はチェックしてしまいますね。
走行性能変更点
続いて走行性能に関する改良点です。
足回りや走りの制御関連として、まずAVS、いわゆる電子制御サスペンションの制御や
アブソーバーの減衰特性のチューニングが行われていることによって、
乗り心地などが向上しているそうです。
このAVSはSZグレードには装備されていないため、SZ-RとRZグレードのみの改良点と思われます。
これにより、おそらくですが、ノーマルモードにおける乗り心地はより快適に、
スポーツモードにおける挙動はより機敏にといった調整がなされているものと思われます。
またスタビライザーブッシュの特性変更により、操舵初期の応答性が向上されているそうです。
初期操舵の応答性が向上とあるので、ブッシュを固めなものに変更されていると考えられます。
ここに関しては前述した電子制御では変更できないものなので、
今回の改良でスープラはよりサーキット特性よりになっていることが予想されます。
またEPS、電動パワーステアリングやVSC、車両姿勢制御の特性の見直しによって、
操舵フィールや限界域でのコントロール性が向上しているとのことで
MT追加に伴い、ドリフトできるようにといった見直しがはかられているのかもしれません。
ちなみに今回の改良ではブレースの追加などは行われていないようです。
ただ、動画にはしていませんが、先日A91といわれるこの改良前の車両を運転する機会がありましたが、私の所有しているいわゆるA90の仕様に比べるとハンドルの応答性が段違いであり、
リアタイヤの存在感をダイレクトに感じ取ることができました。
さらに過激な仕様になっているとすると車好きとしては相当楽しい車になっていると予想できます。
そして今回の改良の目玉であるMTの追加です。
こちらはRZグレードのみの追加となっています。
これは正直非常に楽しみですね。
スープラの直6エンジンは非常に気持ちいいので、それを意のままに操れることはすごく魅力的です。
トヨタから「お客様からの強いご要望・ご期待にお応えすべく、
スープラのハイパワーエンジンに合わせたマニュアルトランスミッションを新規に開発し、
RZグレードに設定しました」という説明がありました。
500Nmの大トルクのエンジンに対するMT操作を容易にするiMT制御が組み込まれているようで、
シフトアップ時には、クラッチを繋いだ、もしくは離した瞬間にエンジンのトルクを最適化するようにパラメータがチューニングされており、ダウン時に自動ブリッピングも実施してくれるそうです。
過去、このiMT機能搭載車両に乗ったことがありますが、運転が上達したのではと錯覚するほどシフト操作が容易となっていました。ただ、熟練者や車と対話したいというニーズに対しては
この機能をオフにできるそうなので、安心です。
ギアレシオについてもファイルドライブ比をATの3.15から3.46へと変更されているそうで、
これにより、発進時のもたつきとシフトチェンジ時のレスポンスの向上がはかられています。
私のスープラも中間加速などでたまにもたつきを感じるので、少しうらやましいですね。
また後付けではありますが、シフトノブと操作パネルのクリアランスを適正化することで、
操作性を損なわないように配慮がされています。
ただ、アームレストのカップホルダーが蓋つきでないため、
左腕を置く際に干渉してしまわないかが少し心配です。
GR86などではMT仕様とAT仕様でペットボトルホルダーの配置を変えるなどの
配慮がなされていたので、スープラの方でも踏襲していただきたかったです。
もう一点の懸念点としてペダル配置が挙げられます。
Z4と兄弟車であるため、おそらくですが、左ハンドルがベースとなっていると考えられ、
そのため、クラッチペダルとセンタートンネルとのクリアランスが十分確保されているかが少し心配です。このあたりは実際に試乗などされてみることをおすすめします。
その他細かな変更点として、RZとSZ-Rグレードに関しては、
搭載されるJBLオーディオのサウンドチューニングの最適化により、
音質が向上されているそうです。
スープラは元々遮音性がかなり高く、無駄な雑音がほとんど入ってこない車両なので、
より音を楽しめる環境となっているのはうれしいですね。
車両価格について
価格についてはまだ未公表なので詳細不明ですが、MT仕様含めて値段はほぼ変わらず
730万円程度だと予想されています。
ディーラーに問い合わせると6月上旬に価格発表とオーダー受付開始予定だそうです。
買うの? 買わないの?
この記事を作っていて、いろいろ調べるとやはりかなり魅力的な改良であることがわかってきており、
元々購入当初にMTが設定されていれば、間違いなくMTを買っていたので、かなり揺れております。
ファイナルエディションやGRMNが控えているかもというのもあります。
ただ維持費の記事やカスタムの記事でも紹介している通り、
今のスープラに愛着をかなりもっているのも事実です。
地味にアイスグレーがなくなるかもというのもショックなんですよね。
正直なところお財布事情的にもなかなか厳しいのでみなさんの反応の後押しが必要な状況です。
約束はできませんが、リアクションのほどよろしくお願いします。
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