[新型車紹介] トヨタ 新型プリウスPHEV内外装紹介 PHEV専用装備と選択時の注意点紹介

プリウス
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本記事の内容について

今回の記事では
先日、トヨタ自動車より発売が開始された
新型プリウスPHEVの内外装の紹介
および通常のHEV仕様との違いをまとめましたので、
購入予定の方の参考となれば幸いです。

グレード構成について

まずはグレード展開についてです。

新型プリウスPHEVのグレード展開は
Z一択となっており、HEV仕様の最上級グレードに
PHEVのパワートレーンを搭載した仕様となっています。

そのため、ほとんどの装備が標準装備となっている点はうれしいところですが、
その分車両本体価格が460万円とかなり高額となっており、
同じZグレードのHEV仕様、2WDと比較すると
価格としては90万円となっているため、
この価格の差分をどうとらえるかがポイントとなります。

パワートレーンについて

続いてパワートレーンについてです。

PHEVに搭載されるパワートレーンは
直列4気筒2Lエンジンにモータと大容量のバッテリーを組み合わせた
プラグインハイブリッドシステムとなっており、
エンジン・バッテリーの双方から
バッテリーへの充電が可能であり、
モータ駆動の領域を飛躍的に向上させたものとなっています。

結果として、バッテリー満充電状態での
EV走行距離は87kmとなっており、
日常使いにおいては実質EVとして
使用できることが可能となっています。

また、大容量バッテリーを活用することで
モータ出力もHEV仕様の113psから50psアップの
163psとなっていることでシステム最高出力が223psとなっており、
0-100km/h加速が6.7秒とスポーツカー並みのパフォーマンスとなっています。
この余裕の動力性能は結果として、滑らかな加速や
余裕の巡行に伴う静粛性にも貢献するかと思います。

このことからもエコだけでなく、
運動性能までもを両立した
最上級グレードにふさわしいグレードであることがよくわかります。

一点注意点としてはこのPHEVの仕様には
前輪駆動仕様(FF)しか設定されていない点です。

前述した通り、
十分なパフォーマンスを有しているため、
走りの良さに関しては申し分ないかと思いますが、
走りの安定感や雪道などでの使用を想定する場合、
4WDの安心感は大きなポイントとなるかと思われるので
ここだけが残念なところです。

内外装色について

続いて内外装色についてです。

まずは外板色についてです。

新型プリウスには新規外板色のグレー系のアッシュ、
イエロー系のマスタードを含む
全6色が設定されています。
シルバー系のカラーが設定されていないことが意外ですね。

PHEVは前述した通り、
最上級グレードであるZがベースとなっているため、
すべての外装色を選択可能となっています。

ただこのあと紹介いたしますが、
外観上の差分があまりありませんでしたので
PHEV専用色といった特別色で
HEV仕様との差別化がなされていないのが
少し意外でした。

深読みをすると多くのEVが世に出ている現在では
PHEVも普及期に入っており、
特別感を演出する必要はないとの意思表示かもしれません。

内装色に関しては
プリウス全体ではご覧の3バリエーションが設定されており、
ブラックにシルバー系のアクセントがあるもの、
レッド系のアクセントがあるもの、
そしてモノトーンのものがあります。

レッドのアクセントを配することで
スポーティな印象を与えるバリエーションが設定されていることからも
コモディティ化ではなく、ドライバーズカーとしての魅力を高める意図を感じられます。

注意点としてはPHEVのベースとなっているZグレードの場合、
ブラックとブラックレッドのコンビネーションのみ選択でき、
加えてシート素材が合成皮革となっており、
グレー内装は選択することができません。

外観紹介

外観紹介に関しては
Zグレード、HEV仕様の車両をベースに
PHEV専用装備を紹介していきます。

まずはフロントフェイスまわりからです。

今回のプリウスの特徴となっている
ハンマーヘッドをモチーフとした
bZ4Xや新型クラウンといったモデルと共通した
先進的なフロントフェイスに関しては
PHEV仕様でも共通となっています。

このシャープなヘッドライトにあわせるように
ボンネットの突き出しも非常にシャープになっており、
Aピラーからフロント先端までが
一直線に傾斜しており、空力特性の向上に加え、
スポーティ感の演出もなされております。

こちらのヘッドライトは
ハイビームとロービームをひとつのライトで実施する
Bi-beamヘッドライトが採用されていることで
ライトユニットの小型化が実現されています。
このライトユニットは当然、PHEV仕様でも採用されており、
このシャープな見た目が担保されています。

またPHEV仕様では
先行車や対向車を検知し、
自動的に遮光することでより効果的にハイビームを使用できる
アダプティブハイビームシステムが専用装備として装備されています。

またフロントグリルの開口幅も
フロントフェイス下部に最小限で開口されているなど
これまでのプリウスのみの個性あるフロントフェイスでなく
昨今のトレンドに準じたフロントフェイスまわりとなっていることで
幅広い世代に受け入れやすいデザインとなっていることと思います。

このフロントグリル下部の質感が
PHEV仕様とHEV仕様で異なり、
HEV仕様Zグレードではご覧の通り、
グレーのメタリック塗装であるのに対し、
PHEV仕様ではご覧の金属調のシルバー塗装となっていることで
より高級感が高められています。

その他の質感に関してはベースがZグレードであるため
PHEV仕様でもグリル周りなどピアノブラックで塗装されており、
非常に高い質感が担保されています。

改めてフロントフェイスまわりをみると
シャープなデイライトで縁取られたヘッドライトや
突き出たボンネットのラインなど
空力を意識した機能美溢れるデザインとなっており、
PHEVでも見た目で欲しいと思えるデザインに変わりはありませんが
もう少し特別感が欲しかったところですね。

サイドのデザインはこのようになっており、
ボディサイズは全長4600mm、全高1430mm、
全幅1780mm、ホイールベースが2750mmとなっています。

この数字を先代のPHEVと比較すると
全長-45mm、全高-40mm、全幅+20mm、
ホイールベース+50mmとなっています。

この比較からもわかるように
新型ではよりローアンドワイドのシルエットが強調され、
スポーティかつ空力特性のよい車両へと進化しています。

サイドのデザインに関しては
PHEV仕様、HEV仕様において仕様の変更点はなく、
Aピラーの角度が極限まで寝かされていることで
車両前方から後端に至るまでの
これまでプリウスが採用していた
ワンモーションシルエットがより強調されている点や
全高が下げられたことによる
エコのためのデザインというわけではなく、
純粋にかっこいいシルエットへと昇華されている点、
またリアのドアハンドルがCピラー付近に格納されていることで
リアフェンダー周りがすっきりしており、
リアドア付近からフェンダーにかけての盛り上がりが
斜めからみるとより顕著になっている点など、
評価の高い今回のプリウスのデザインが引き継がれています。

懸念点としては
先代のPHEV仕様から全長が短くなっている点であり、
ホイールベースが延長されていることで
室内空間は担保されているものと思われますが、
荷室容量が小さくなってしまってるかもしれない点が挙げられます。

また細かな質感についてですが、
ホイールアーチやBピラーなどは
PHEV仕様でもピアノブラックとなっており、
質感が担保されています。

その他PHEV仕様のみ特別装備としては
ソーラー充電システムのオプションが挙げられます。

PHEVのみソーラーパネルを
車両のルーフに搭載することで
駐車中などに太陽光を利用したバッテリーへの電力供給が可能となり、
メーカー説明によると1年間で
約1200kmほどの走行距離を太陽光で賄うことができるそうです。
私のような青空駐車を行っている身にとっては
そのことをメリットを変えることが非常に魅力的な装備といえます。

PHEV専用ホイールデザインはこのようになっており、
サイズは195/50R 19インチとなっており、
HEV仕様と差別化が行われています。
また、PHEV仕様でもこちらの195/60R 17インチのホイールを
オプション選択可能となっており、
このホイールを選択することで
ハンドル操作に対するレスポンスは落ちてしまうかもしれませんが
EV走行での航続可能距離が87kmから105kmへと拡大するメリットがあり、
よりエコ性能を求まる方にはこちらのホイールの方がオススメとなっています。

リアのデザインもほぼ共通となっており、
昨今の流行りを採用した
一文字のテールランプが先進感を演出しています。

PHEV仕様の場合はご覧の通り、
テールランプがグレースモークとなっていることで
差別化がなされています。

マフラーは隠されるデザインになっており、
下部の樹脂パーツもフロント、サイド同様、
PHEV仕様でも同様にピアノブラック調に塗装されており、
高い質感が担保されています。

リアガラスのなだらかな傾斜は
空力特性のよさを感じられ、
若干のダックテール形状となっていることが
サイドのシルエットのスポーティ感を
強調していることがよくわかります。

リアデザインに関しても
先代のPHEVで採用されていた
ダブルバブルウィンドウのような
専用装備は採用されておらず、
機能的にもデザイン的にも大きな差別ポイントはありません。

ライトチェック

内装紹介

続いて内装紹介、まずはトランク容量からになります。

こちらがトランク容量となっており、
必要十分な容量が担保されているように思いますが、
リアデザインで紹介したように
リアガラスが非常に傾斜しているため、
高さのある荷物は載せづらいかもしれない点と
トランクの床と開口部に大きめの段差があるため、
荷物の出し入れ時に荷物を持ち上げる必要がありそうです。

PHEVの場合、トランク床下に荷室スペースが設けられておらず、
結果としてトランク床が高床式となっており、
スペアタイヤをオプション選択できない点が注意です。

右サイドにはリレーボックスのような謎の出っ張りがある点が
注意であり、左側には外部給電用のアクセサリーコンセントが
装備されています。

こちらを利用した外部給電ではPHEVの場合、
一般家庭5.5日分の電力供給が可能となっており、
災害時などに非常に心強い存在となってくれます。

PHEV仕様でも6:4の分割で後席を倒すことが可能であり、
段差なく、フラットに近い状態となっているため、
緊急時には非常に広大かつ使い勝手のよい荷室空間が担保できそうです。

内装紹介

続いて運転席周りについてです。

ドアの内張に関しては
HEV仕様 Zグレード同様の質感が担保されており、
大部分がソフトパッドで覆われており、
ドアノブ周りは異なる色合いの素材が使われており、
ドアノブもメッキ塗装がされています。

持ち手周りにもソフトパッドがあしらわれており、
ウィンドウスイッチにメッキ加飾が施されていたりと
質感の高さを感じます。

またドアノブ近くにシートメモリーのスイッチが配されています。

乗り込みについてですが、
デザインが優先されたボディ形状となっているため、
ご覧の通り、ルーフがかなり傾斜しているため、
少しかがみ込みような乗り込み姿勢となります。

ただこちらの対策として
高級車の装備である運転席乗り降り用の
オートスライド機能がZグレードには装備されており、
なるべくスムーズな乗り降りができるよう配慮されています。

ステアリングのデザインはこのようになっており、
こちらは先日発売が開始されたbZ4Xと同様のデザインとなっています。

左側にオーディオなどの操作系、
右側に運転支援系のスイッチがまとめられた
シンプルなボタン配置となっています
このステアリングに関しては特にメッキ加飾などはなかったですね。

またステアリングヒーターに関しては
PHEV Zグレードには標準装備となっています。

メータに関しては
先代ではセンターディスプレイが採用されていたものが
新型ではオーソドックスなメーター配置へと変わっています。

ただ、メーターの配置の前後位置は
通常のトヨタ車とは異なり、
ハンドルの上からメーターをみる
bZ4Xと同様のトップマウント方式が採用されています。

この方式を採用したことで目線移動がより少ない状態で
車速情報などを読み取ることができるため、
この機能からもドライバーズカーとしての側面を
強く持っていることがわかります。

ただこの仕様を採用されているbZ4Xを
一度試乗したことがあるのですが
ハンドル位置など少し慣れが必要であったので
こちらも実車の感じを一度確認された方がいいかと思います。

bZ4Xの場合は非円形のステアリングの採用を
前提とした設計であるため、この方式の採用が理解できたのですが
プリウスでは非円形ステアリングの採用は
予定されていないかと思いますので、
この方式を採用した背景が少し謎ですね。

メーター自体はフル液晶メーターとなっており、
各種情報が鮮明に表示され、
情報表示量としても先代以上のものが担保されています。

運転支援系の装備としては
最新のトヨタセーフティセンスが採用されており、
前走車との車間距離を一定に保って走行する
レーダクルーズコントロールなどの基本的な支援に加えて、
緊急時の操舵支援であったり、
車両の車載カメラをドライブレコーダーとして活用することで
後方からの車両の急接近を警告する機能などが
トヨタ車として初採用されており、
これら機能はPHEV仕様では標準装備となっています。

その他運転支援として
車両の周囲を確認するパノラミックビューモニターや
リモートにて車両が駐車を実施する
アドバンスドパーク機能がPHEV仕様でも標準装備となっています。

運転時の視界はこのようになっており、
Aピラーとドアミラーの間には視界が確保されており、
運転視界を妨げないよう工夫がされています。

またメーター、ナビ画面ともに視線の稜線と被ることなかったため
こちらも視界の妨げにはなっていません。

ただフロントのボンネットに突起のような目印がなく
車両感覚をつかむには少し慣れが必要かもしれません。

またやはり気になったのがAピラーの傾斜度合いですね。
身長170cmかつスープラの運転視界に慣れている私でも
少し圧迫感を感じるレベルでしたので、
一度運転席に座ってみて体感されることをお勧めします。

ナビ画面はこのようになっており、
横長の12.3インチのナビがPHEV仕様でも標準装備となっており、
レスポンスよくサクサク動いてくれる印象です。

その下には金属調のオーナメントに加えて
一直線にアンビエントライトが配されています。

こちらはブラック、ブラック×シルバーのコンビネーションでは
ご覧の通りのブルーのライトとなっており、
ブラック×レッドの内装ではご覧のレッドのライトとなり、
色の変更はできないため注意です。

またこのライトと予防安全系のシステムを連動させた
通知システムがPHEV仕様では標準装備となっている点もポイントです。

その下にはエアコン操作系などのボタンが
物理ボタンとしては配置されており、操作性も良好でした。

その下にはUSBタイプCのポートと
ちょっとした小物入れが備え付けられており、
その後ろにはシフト操作の邪魔にならない位置に
横向きのペットボトルホルダーが二つ配置されています。

その後ろには電子式のシフトが配置されています
細かな仕様の違いですがPHEV仕様でレッド内装を選んだ場合、
シフトノブにもレッドの加飾が追加されます。

そのまわりにはパーキングブレーキや
ブレーキホールドボタンなどが集約されています。

その横には横置きのワイヤレス充電スペースがあり、
横置きとすることでスペースが最小化され、
ペットボトルホルダー位置の最適化などに一役買っています。
このワイヤレス充電機能も
PHEV仕様では標準装備となっています。

アームレスト内には深めの収納スペースがあり、
USBポートもふたつ備え付けられています。

シート形状はこのようになっており、
サイドのサポート性に優れたシートであるとともに
肩のサポート性にも優れたシートであることが
お分かりになるかと思います。
快適装備としてはシートヒーター、
シートベンチレーションがPHEV仕様には標準装備となっており、
機能面ではほぼ隙なしとなっています。

続いて後席まわりについてです。

乗り込もうとして驚いたのが
後席ドアノブがノブを引く方式でなく、
スイッチ式となっていることです。
この作動感がかなり心地よく、
無駄に開閉したくなりそうでした
ドアノブの開閉にそう思えたことが初めてであり、
一度ぜひ体感してみてほしいです。

後席ドアの質感に関しても
Zグレード同士ではHEV仕様でもPHEV仕様でも
大きな違いはありません。

素材やドアノブへのメッキ処理などは前席同様の質感が担保されていましたが
ウィンドウスイッチのメッキ処理など多少簡素化されており、
前席よりも質感が多少落ちている印象でした。

乗り込みに関しては
前席同様ルーフのラインなどの関係上、
開口幅が狭くなっており、
前席のようなシートのスライド機構もないため、
スムーズな乗り込みとはいかない印象です。

足元スペースとしては
身長170cmの私の場合で手の平一枚分のスペースとなっており、
特に問題ないスペースが確保されている印象です。

ただ問題は頭上スペースであり、
サイドのデザインの際に申し上げた通り、
全高が下がっていること、ルーフがなだらかに傾斜している点から
私の身長でも頭上スペースに余裕がなく、
高身長の方の場合の圧迫感は相当なものかと思いますので
一度後席空間を体感してみることをおすすめします。

センタートンネルの張り出し具合も
それなりにありましたので
5人乗りの際は少し窮屈感がありそうな印象です。

センターアームレストはオーソドックスなものとなっており、
ペットボトルホルダーが備え付けられたものとなっています。

リアシートのデザインはこのようになっており、
前席ほどのサイドのサポートが
しっかりとしたシートではないことがお分かりになるかと思います。
質感としては問題ありませんが前席シート形状からの差分からも
今回のプリウスがドライバーズカーの側面が強くなっていることがよくわかります。

今回の展示車にはオプションのパノラマルーフが備え付けられていました。
こちらはPHEV仕様でもオプション装着となっています。
注意点としてはこの装備はソーラーパネルの装備と
同時装着は不可能となっており、
パノラマルーフは後席の圧迫感の解消に
かなり有効かと思われますので、
快適性をとるか、機能性をとるか悩ましいところです。

改めて内装の全景となります。

各機能ごとに集約されたシンプルなボタン配置や
アンビエントライトの採用による
先進感の演出も合わさって
先代を大きく上回る質感が担保されていることがよくわかります。

まとめ

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