本田技研工業(ホンダ)は2026年10月22日、同社の主力コンパクトSUVである「VEZEL(ヴェゼル)」のマイナーモデルチェンジを正式に発表しました。発売は翌日の10月23日から開始されます。
2013年の初代デビュー以来、コンパクトなボディサイズに広大な室内空間とクーペライクなデザインを融合させ、日本のSUV市場を牽引してきたヴェゼル。2021年に登場した2代目モデルは、クリーンでノイズレスなデザインが評価され大ヒットを記録しました。今回のマイナーチェンジでは「MAXIMIZE URBAN VEZEL」をグランドコンセプトに掲げ、都市の風景に溶け込む洗練されたエクステリアデザインの追求と、日常の利便性を高める快適装備の充実が図られています。
本記事では、新型ヴェゼルの改良内容、グレードごとの価格と詳細な装備の違い、競合モデルとの比較、そして一般ユーザーや購入検討者にとってどのようなメリットがあるのかを、徹底的に分析して解説します。

この記事でわかること
本記事では、以下のポイントについて詳細な解説が行われます。
- 2026年10月発表・新型ヴェゼルのマイナーチェンジの全体像
- 各グレードの車両価格と詳細な装備の変更点
- 「MAXIMIZE URBAN VEZEL」を体現する外観デザインの進化
- 全車で向上した「後席の快適性」と追加装備の魅力
- ヤリスクロスやキックスなどライバルSUVとの比較ポイント
- 購入検討者が知っておくべき今後の展開と注意点
今回の発表内容まとめ
まずは、今回発表された新型ヴェゼルのマイナーチェンジに関する基本情報を表で整理します。
| 項目 | 内容 |
| 発表日 | 2026年10月22日 |
| 発売日 | 2026年10月23日 |
| 車種 | ホンダ VEZEL(ヴェゼル) |
| コンセプト | MAXIMIZE URBAN VEZEL |
| 主な変更点 | ・上級グレードの外装樹脂パーツのボディ同色化 ・下位グレードへの後席快適装備(エアコン送風口・USB)の追加 ・全車ヘッドライトインナーレンズのブラック化 |
| 価格帯 | 2,777,500円 ~ 3,885,200円(消費税10%込み) |

今回特に注目したいポイント
今回のマイナーチェンジにおいて、自動車市場の動向と一般ユーザーの利便性の観点から、最も注目すべきポイントは以下の2点に集約されます。
1. 後席の快適性が「全グレード標準」レベルへ底上げされたこと
これまで、Bセグメントと呼ばれるコンパクトSUVクラスでは、コスト制約や車両サイズの関係から「前席の快適性は高いが、後席の装備は簡略化される」というケースが一般的でした。しかし今回の改良により、ガソリン車のエントリーグレードである「G」や、ハイブリッドのベースグレード「e:HEV X」にも、リアベンチレーション(後席用エアコン吹き出し口)と後席用USBチャージャー(Type-C / 2個)が追加されました。
これにより、どのグレードを選択しても、後部座席の乗員が快適な空調と最新のスマートフォン充電環境を享受できるようになります。家族や友人を乗せる機会が多いユーザーにとって、エントリーグレードでも妥協のないおもてなし空間が提供されることは、購入判断において極めて大きなポジティブ要因となります。
2. 「都会派プレミアムSUV」としてのデザインの洗練
上級グレードに位置付けられる「e:HEV Z」および「e:HEV Z・PLaYパッケージ」では、これまでSUV特有のタフネスを表現するために用いられていた無塗装の黒い樹脂パーツ(ホイールアーチやバンパーガーニッシュ)が「ボディ同色化」されました。
樹脂パーツからボディ同色への変更は、車両全体に一体感と塊感をもたらし、車格をワンランク上に引き上げる視覚的効果があります。オフロード志向から、より都会の洗練された街並みに似合う「アーバンクロスオーバー」への明確なシフトであり、コンセプトである「MAXIMIZE URBAN VEZEL」を具現化する最も効果的なデザイン変更と言えます。
グレード構成と車両価格
今回のマイナーチェンジ後のヴェゼルは、1.5Lガソリンエンジンを搭載する「G」と、2モーターハイブリッドシステムを搭載する3つの「e:HEV」モデルという、計4つのグレードで構成されています。
| グレード | パワートレーン | 駆動方式 | 車両本体価格(税込) |
| G | 1.5L ガソリン | 4WD | 2,777,500円 |
| e:HEV X | 1.5L ハイブリッド | FF / 4WD | 3,039,300円〜 |
| e:HEV Z | 1.5L ハイブリッド | FF / 4WD | (詳細要確認 / e:HEV Xより約24.8万円高) |
| e:HEV Z・PLaYパッケージ | 1.5L ハイブリッド | FF / 4WD | 最高 3,885,200円 |
※価格はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)であり、保険料、税金、登録などに伴う費用は含まれません。 ※ガソリンモデルの「G」は4WDのみの設定となります。
価格帯は約277万円から約388万円に設定されており、エントリーグレードから充実した安全装備である「Honda SENSING」が搭載されていることを考慮すると、昨今の自動車価格高騰の中においても非常に競争力の高い価格設定が維持されています。

各グレードの特徴と詳細な改良内容
今回の改良では、各グレードの立ち位置がより明確になり、ターゲット層に合わせた最適な装備の底上げが実施されました。ここでは各グレードの詳細を解説します。
G(ガソリン車・4WD)
ヴェゼルのラインアップにおいて唯一となるガソリンエンジン搭載グレードです。最高出力118PS、最大トルク142Nmを発揮する1496ccの直列4気筒ガソリンエンジンにCVTとパドルシフトが組み合わされ、駆動方式は4WDのみの設定となっています。
【今回の主な変更点】
- リアベンチレーションの追加
- 後席用USBチャージャー(Type-C / 2個付き)の追加
- ヘッドライトインナーレンズのブラック化
約277万円という価格で4WDの走破性が手に入り、さらに今回の改良で後席の空調と充電環境が整備されました。降雪地域にお住まいの方や、ウインタースポーツをアクティブに楽しむ方にとって、初期費用を抑えつつ実用性を最大限に高められる極めてコストパフォーマンスに優れたグレードです。
e:HEV X
ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載するハイブリッドのベースグレードです。モーター駆動がもたらすスムーズな加速と静粛性が特徴です。
【今回の主な変更点】
- 運転席・助手席シートヒーターの追加
- リアベンチレーションの追加
- 後席用USBチャージャー(Type-C / 2個付き)の追加
- ヘッドライトインナーレンズのブラック化
ガソリンモデルである「G」の改良点に加え、フロントシートに運転席・助手席シートヒーターが標準装備されました。これにより、前席・後席ともにクラスを超えた快適性が担保されることになります。ハイブリッドの優れた燃費性能と充実した装備をバランス良く求め、購入予算を300万円台前半に抑えたいユーザーにとって、最適な選択肢となります。
e:HEV Z
上質な内外装と快適装備を備え、ヴェゼルの中核を担う上級グレードです。インテリアにはプライムスムースとファブリックを組み合わせたコンビシートが採用され、ステアリングヒーターやハンズフリーアクセスパワーテールゲートなどの利便装備が標準搭載されています。
【今回の主な変更点】
- ホイールアーチのボディ同色化
- バンパーガーニッシュ(フロント/サイド/リア)のボディ同色化
- ヘッドライトインナーレンズのブラック化
足回りにはベルリナブラックと切削加工が施された専用の18インチアルミホイールが装着され、室内にはピアノブラック調のフロントセンターコンソールガーニッシュやドアライニングガーニッシュがあしらわれています。外装下部がボディと同色化されたことで、より低重心でスタイリッシュなプロポーションが強調されています。
e:HEV Z・PLaY パッケージ
ヴェゼルのラインアップの中で最も個性的で、上質なライフスタイルを表現する最上級パッケージです。
【今回の主な変更点】
- ホイールアーチ&バンパーガーニッシュ(フロント/サイド/リア)のボディ同色化
- ヘッドライトインナーレンズのブラック化
- 18インチアルミホイールのダーククリア化(ベルリナブラック+ダーク切削クリア)
インテリアにはシルバーのインパネガーニッシュやドアライニングガーニッシュが採用され、他グレードとは一線を画す明るく洗練された空間を演出します。また、IRカット(遮熱)およびUVカット機能付きのLow-Eコートプライバシーガラスを採用したパノラマルーフが装備されており、後席まで続く圧倒的な開放感を提供します。
パワートレーン・走行性能の特徴
新型ヴェゼルの走りを支える中核技術が、ホンダの次世代2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イー・エイチ・イー・ブイ)」です。
「e:HEV」は、日常の走行シーンの多くをエンジンではなく「モーター」の力で走行する仕組みを採用しています。エンジンは主に発電機の役割を担い、そこから得られた電力で駆動用モーターを回すため、電気自動車(EV)に近い滑らかで力強いトルク感と、圧倒的な静粛性を実現しています。また、高速巡航時などエンジン効率が良い領域では、クラッチを直結してエンジンの動力で直接タイヤを駆動するなど、状況に応じて最も効率的な制御を自動で行うのが特徴です。
対してガソリンモデルである「G」グレードの1.5L自然吸気エンジンは、軽快な吹け上がりと自然なフィーリングが魅力であり、CVTとの組み合わせにより市街地から郊外までストレスのないドライビングを提供します。
外観デザイン(エクステリア)の進化とカラーバリエーション
今回のマイナーチェンジは、車両全体の印象を大きく左右する細部のデザイン変更が行われました。
ブラックアウトされたヘッドライトによる精悍なフロントフェイス
全グレードに共通する変更点として、ヘッドライトのインナーレンズがブラック化されました。これにより、ヘッドライト全体の輪郭が引き締まり、目元に奥行きと立体感が生まれました。従来の柔らかい表情から、より精悍でシャープなフロントフェイスへと進化し、車両全体の存在感を高めています。

都会的洗練をもたらすボディ同色ガーニッシュ
前述の通り、「e:HEV Z」以上のグレードでは、タイヤ周りのホイールアーチや車体下部のバンパーガーニッシュが、黒い樹脂からボディ同色へと変更されました。SUVとしての無骨さをあえて抑え、面構成の美しさを際立たせるこの手法は、プレミアムブランドのクロスオーバーSUVでも広く採用されているトレンドです。


豊富なボディカラーラインアップ
新型ヴェゼルでは、洗練されたスタイリングを際立たせる多彩なボディカラーが用意されています。有償カラーを含む全11パターンの展開となり、個々のユーザーの好みに細かく対応します。
| タイプ | カラー名 | 備考 |
| 単色(モノトーン) | プラチナホワイト・パール | 定番の人気カラー |
| プレミアムサインライトホワイト・パール | 上質な光沢 | |
| スレートグレー・パール | トレンドのくすみ系カラー | |
| クリスタルブラック・パール | 精悍な印象 | |
| プレミアムクリスタルレッド・メタリック | スポーティな赤 | |
| シーベッドブルー・パール | 深海を思わせるブルー | |
| ボタニカルグリーン・パール | 自然に調和するグリーン | |
| 2トーンカラー (PLaYパッケージ等) | シーベッドブルー・パール&ブラック | ルーフがブラックアウト |
| プレミアムサインライトホワイト・パール&ブラック | コントラストが美しい | |
| スレートグレー・パール&ブラック | モダンな雰囲気 | |
| ボタニカルグリーン・パール&ブラック | アウトドアにも映える |


内装デザインと実用性(インテリア・居住性)
ヴェゼルが長年にわたりクラスのベンチマークであり続ける最大の理由が、その卓越したパッケージングによる広大な室内空間と実用性の高さです。
センタータンクレイアウトが生み出す魔法の空間
ホンダが特許を持つ「センタータンクレイアウト」は、通常は後席の下に配置される燃料タンクを、前席の下に移動させる技術です。これにより、後席の足元スペースやラゲッジルームの床面高が劇的に下がり、クラスの常識を覆す広大な居住空間を実現しています。
さらに、後席は6:4分割可倒式となっており、座面を上に跳ね上げる「チップアップ機構」と、背もたれを倒すと荷室と完全にフラットになる「ダイブダウン機構」を備えています。背の高い観葉植物を積載したり、車中泊を楽しむための広大なフルフラット空間を作り出したりと、ライフスタイルに合わせた多彩なシートアレンジが可能です。



後席空調とUSB Type-Cの全車標準化による恩恵
今回の改良で「G」と「e:HEV X」に追加されたリアベンチレーションとUSB Type-C端子(2基)は、同乗者の体験価値を飛躍的に向上させます。
特に夏の猛暑日などにおいて、前席からの冷気だけでは後席が冷えにくいというSUV特有の課題に対し、リアベンチレーションは必須の装備となりつつあります。また、スマートフォンやタブレットでの動画視聴が一般化した現代において、最新規格であるType-Cの充電ポートが後席に2つ備わっていることは、長距離ドライブにおける後席乗員のストレスを完全に解消する要素となります。これらの装備が全グレードで標準搭載された意義は極めて大きいと言えます。
安全装備と先進の運転支援システム
新型ヴェゼルには、ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が搭載され、高度な安全性とドライバーの疲労軽減を実現しています。機能の詳細は以下の通りです。
| 機能名 | 概要 |
| 衝突軽減ブレーキ(CMBS) | 車両や歩行者、自転車を検知し、衝突の危険がある場合にブレーキを作動 |
| 渋滞追従機能付ACC | 先行車との車間距離を保ちながら自動で加減速を行うアダプティブクルーズコントロール |
| 車線維持支援システム(LKAS) | 車線の中央を走行するようにステアリング操作を支援 |
| トラフィックジャムアシスト | 高速道路での渋滞時(0km/h〜)に車線維持と加減速を支援し、運転負荷を大幅に軽減 |
| 誤発進抑制機能(前後) | ペダル踏み間違い時の急発進を抑制(後方誤発進抑制機能含む) |
| オートハイビーム | 対向車や先行車を検知し、ハイ/ロービームを自動で切り替え |
これらの機能に加え、パーキングセンサーシステムや近距離衝突軽減ブレーキ、路外逸脱抑制機能などが統合的に機能することで、日常の市街地走行から休日の長距離ドライブまで、あらゆるシーンでドライバーに安心感をもたらします。

競合SUV(ライバル)との徹底比較
BセグメントのコンパクトSUV市場は、国内外のメーカーが最も力を入れる激戦区です。新型ヴェゼルの購入を検討する際、頻繁に比較されるライバル車種との違いや位置付けを整理します。
車両サイズと価格の基本比較表
| 車種 | 全長×全幅×全高 (mm) | 価格帯の目安 | ハイブリッド設定 | 後席の広さ・居住性 |
| ホンダ ヴェゼル | 4330 × 1790 × 1590 | 約277万〜388万円 | あり(e:HEV) | 非常に広い(リア空調あり) |
| トヨタ ヤリスクロス | 4180 × 1765 × 1590 | 約190万〜315万円 | あり(THS II) | 狭め(足元空間に課題) |
| 日産 キックス | 4290 × 1760 × 1610 | 約299万〜348万円 | あり(e-POWER) | 広い(頭上空間にゆとり) |
| ホンダ WR-V | 4325 × 1790 × 1650 | 約209万〜248万円 | なし(ガソリンのみ) | 広い(リア空調あり) |
| ホンダ ZR-V | 4570 × 1840 × 1620 | 約294万〜411万円 | あり(e:HEV) | ワンランク上の広さ |

トヨタ「ヤリスクロス」との比較
ヤリスクロスは、全長4180mmとヴェゼルよりも150mm短く、よりコンパクトで取り回しに優れています。また、トヨタのハイブリッドシステムによる圧倒的な燃費性能と、比較的安価なエントリー価格が魅力です。 しかし、後席の居住性に関しては、ヴェゼルと比較すると足元や膝回りのスペースに明確な差があり、大人が長時間乗車するにはやや窮屈さを感じる場合があります。また、ラゲッジルームの奥行きでもヴェゼルが有利です。後席に人を乗せる頻度が高いファミリー層であれば、ヴェゼルのパッケージングが大きなメリットとなります。
日産「キックス」との比較
キックスは、エンジンを発電専用とし100%モーターで駆動する「e-POWER」を搭載しており、電気自動車のようなリニアな加速と爽快な走りが特徴です。全高が1610mmとヴェゼルより20mm高く、後席の頭上空間やサイドウィンドウの大きさがもたらす開放感ではヴェゼルを凌ぐ部分もあります。 しかし、今回のマイナーチェンジによってヴェゼルのベースグレードにもリアベンチレーションが標準装備されたことで、後席乗員の空調快適性という観点ではヴェゼルが強力なアドバンテージを得る結果となりました。
ホンダ身内対決「WR-V」「ZR-V」との比較
近年、ホンダはSUVラインアップを急速に拡充しており、サイズ感の近い兄弟車との比較も重要です。
- WR-V: 価格を209万円台からに抑え、角張ったタフなデザインを持つモデルですが、ハイブリッドと4WDの設定がありません。予算重視かつ市街地メインであればWR-Vが候補となりますが、静粛性や燃費、上質感を求めるならヴェゼルとなります。
- ZR-V: 全長4570mmと一回り大きく、シビックとプラットフォームを共有するCセグメントのプレミアムSUVです。スポーティな走行性能と高い質感を持ちますが、価格帯が上がり、取り回しの面ではヴェゼルの扱いやすいサイズ感が勝ります。
ヴェゼルはこれらの中で、都市部に適したサイズ感、高い燃費性能、美しいデザイン、そしてファミリーユースに耐えうる広大な室内空間を最も高い次元でバランスさせた「優等生モデル」と言えるポジションを確立しています。
ユーザーにとって何が変わるのか?(自動車ユーザーへの影響)
今回の新型ヴェゼルの発表によって、一般ユーザーのカーライフや購入判断において、以下のような明確なメリットと変化がもたらされます。
- 予算を抑えても快適性を妥協する必要がなくなった これまで、後席に家族を乗せるために渋々上級グレードを選んでいたユーザーも、今回の改良により「G」や「e:HEV X」を自信を持って選択できるようになりました。約277万円からの価格でフル装備に近い快適性が手に入ることは、家計への負担軽減と満足度の向上に直結します。
- 所有感を満たす洗練されたデザインの享受 SUV特有の無骨なプラスチック感が苦手だった層にとって、Zグレード以上に採用されたボディ同色ガーニッシュは非常に魅力的です。ハリアーなどの上級プレミアムSUVに近い都会的な世界観を、コンパクトなBセグメントサイズで味わうことが可能になります。
- スマートフォンの充電トラブルからの解放 後席にType-C端子が標準化されたことで、同乗者が各自のデバイスを気兼ねなく充電できるようになり、車内エンターテインメントの楽しみ方が拡張されます。
現時点で分かっていないこと・購入時の注意点
今回の公式発表で価格やスペックの全貌が明らかになりましたが、購入に向けて行動を起こす前に把握しておくべき留意点もあります。
- 詳細な納期に関する情報 現時点では、グレードやボディカラーごとの具体的な納期(工場出荷時期および納車までの期間)は公式発表されていません。半導体不足の影響は緩和されつつあるものの、特に人気が集中すると予想される「e:HEV Z」や2トーンカラー仕様、パノラマルーフ装着車などは、他のグレードよりも納期が長期化する可能性があります。購入を検討されている方は、早めに販売店へ最新の納期情報を問い合わせることを推奨します。
- 販売会社による価格設定 発表された車両価格はメーカー希望小売価格であり、実際の販売価格や値引き額は各販売会社(ディーラー)が独自に定めています。見積もり時には付属品や諸経費が含まれるため、実際の乗り出し価格をしっかりと確認する必要があります。
今後の予定・注目点
新型ヴェゼルの発売に合わせて、ホンダの純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスからも、専用のカスタムパーツ群が10月23日より同時発売されます。
注目は、マイナーチェンジモデルのデザインをさらに引き立てる「Black Sports Style(ブラックスポーツスタイル)」と呼ばれる純正アクセサリーパッケージです。価格設定は3,300円から245,300円まで幅広く用意されており、エアロパーツや専用ガーニッシュを取り入れることで、他とは違う自分だけのスポーティな1台にカスタマイズすることが可能です。こうしたディーラーオプションの展開も、ヴェゼルの楽しみ方を大きく広げる要素となっています。
まとめ
今回のホンダ「新型ヴェゼル」マイナーチェンジに関する重要なポイントを改めて整理します。
- コンセプト「MAXIMIZE URBAN VEZEL」に基づく都会的で洗練されたデザインへの進化
- 上級グレード(Z以上)でのフェンダーアーチ等のボディ同色化によるプレミアム感の向上
- ガソリン車を含む下位グレードへの後席エアコン送風口とUSB Type-C(2基)の標準化
- ヘッドライトインナーレンズのブラック化による精悍なフロントフェイスの獲得
- 車両本体価格は約277万円〜388万円という競争力の高い設定を維持
- クラス最高峰の室内空間とシートアレンジによる圧倒的な実用性
今回のマイナーチェンジは、単純な見た目のお色直しにとどまらず、ユーザーからの「こうであればもっと良いのに」という潜在的なニーズを的確に捉え、実用性と質感を本質的に底上げした極めて優秀なアップデートです。
特に、ベースグレードにおける後席快適装備の標準化は、ファミリー層にとっての車両選びの基準を大きく引き上げるインパクトを持っています。また、ボディ同色化によるアーバンテイストの強化は、輸入車や上位クラスのSUVを検討している層をも振り向かせる魅力に溢れています。
2026年モデルの新型ヴェゼルは、デザイン、実用性、走行性能、安全性のすべてにおいて妥協を許さない、現行コンパクトSUV市場における最適解の一つと言えます。10月23日の発売開始以降、ぜひお近くのホンダ販売店でその洗練された進化をご自身の目で確かめ、試乗を通じてe:HEVの滑らかな走りを体感してみてください。

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