【新型車紹介】 TOYOTA 「クラウンクロスオーバー」年次改良 「LANDSCAPE」グレード内外装紹介 特別装備11個注意点6個

クラウン
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本記事の内容について

今回の記事では先日、トヨタ自動車より発表されたクラウンクロスオーバーの年次改良の内容と新たに設定されたアウトドア仕様であるLANDSCAPEの特別装備を紹介します。

通常モデル年次改良内容

まずは通常モデルのクロスオーバーの改良内容をまとめました。

一つ目はグレード体系の見直しです。

改良前のグレードはRS、G、Xグレードを基本に、Leaher packageやadvanced packageなどが設定されていましたが、そちらが見直され、エントリーグレードのX、ベースグレードのG、上級グレードのZ、スポーツグレードのRSへとシンプルに集約されました。

それぞれのグレードの車両本体価格はご覧の通りとなっており、パワートレーンに関してはスポーツグレードのRSグレードのみ直列4気筒2.4Lターボにモータを組み合わせたデュアルブーストハイブリッドであり、それ以外のグレードは直列4気筒2.5Lエンジンにモータを組み合わせたハイブリッド仕様となっています。
今回の年次改良においてパワートレーン関連のスペックに変更はありません。

続いて内外装色についてです。

今回の年次改良のタイミングで外板色が見直され、RS専用色であったイエローのプレシャスレイが廃止。その代わりにグレー系のマッシブグレーがモノトーン、バイトーン、それぞれに設定されました。

ちなみにエントリーグレードであるXグレードではホワイト、シルバー、ブラックのモノトーンの身選択可能であるため注意です。

内装色にも見直しがあり、これまでの設定色に加え、ブラウン系のサドルタンが追加されており、また、RSグレードでもイエローブラウン以外の内装色が選択可能となりました。
クラウンをショーファーニーズとして使用するには少し派手めの色であったため、RSグレードが欲しかったけど内装色が好ましくなく、購入を躊躇していた方には朗報かと思います。

注意点としてはグレードによって選択できる内装色が異なり、RSグレードでは4色すべて、Zではイエローブラウン以外の3色、G、Xグレードではブラック一択となっています。

今回の年次改良における主な改良ポイントは以上となります。

その他の細かな内外装に関してはこちらの過去記事にまとめていますのでそちらご覧いただけると幸いです。

LANDSCAPE仕様について

LANDSCAPEの概要についてです。

こちらはRSグレードをベースに「行きたい場所へ、やりたいことへ、世界を広げる」をコンセプトにアウトドアテイストを詰め込んだ車両となっています。

RSグレードをベースとしているため、パワートレーンには直列4気筒2.4Lターボにモータを組み合わせたデュアルブーストハイブリッドが採用されており、その動力性能はアウトドアシーンにも問題なく対応できるものと思われます。

まずは外観紹介からです。

現時点では市販モデルは展示されていませんでしたので、オートサロンなどで展示されていたコンセプトモデルをベースに専用装備を紹介していきます。

まずはフロントフェイスからになります。

車幅が先代よりも拡大されたということに加えて、ハンマーヘッドシャークをモチーフにした切れ長のヘッドライトとバイトーンカラーで強調されたグリルの存在感により、正面からみた際の迫力はかなりのものとなっています。

LANDSCAPEには専用のボディカラーであるアーバンカーキとブラックのバイトーンが採用されています。RAV4などのアウトドアテイストのSUVによく採用されているカラーリングとなっており、渋めのグリーンカラーがそのコンセプトと非常にマッチしています。

さすがに市販モデルにフロントフォグランプや牽引フックなどは装備されてはいませんが、元々の大開口グリルを擁したフロントフェイスにオーバーフェンダーが採用されていることでより迫力ある表情へと変わっています。

サイドに回り込んできました。

LANDSCAPEのボディサイズは全長4930mm、全幅1880mm、全高1565mm、ホイールベースが2850mmとなっています。

オーバーフェンダーの採用と、サスペンションチューニングとそれに伴う最低地上高のアップによって全幅が+40mm、全高が+25mmアップしていることが特徴です。

サイドのフォルムに関しては大径タイヤを中心に高級感というよりも筋肉質なフォルムが形成されているのが特徴的です。

特に印象的なのが、Cピラー付近のフェンダーの盛り上がりであり、ウインドウのラインがフェンダー付近で盛り上がってルーフのラインと合流するような処理をされていることでボディサイドにエッジなどは入っていませんが自然とボリューム感が強調されたデザインとなっています。

サイドにおける特別装備としてはこの車両の力強さを強調するオーバーフェンダーであり、ボディの全幅アップでワイド感を強調するだけでなく、あえて凹凸のあるマットなブラック塗装となっていることで車両にワイルドさを付与する演出もなされています。

また、足回りに関してもこちらの画像のように専用デザインのホイールとオールテレインタイヤの採用、またクラウンのロゴ付きのマッドガードの採用により、ベース車と全く異なる見た目となっています。

さらにオプションとなりますがルーフにシステムキャリアを取り付け可能となっており、コンセプトカーのようにルーフの上に荷物を積載することも可能となります。

オートサロンで見た際はまさか市販化されるとは思っていませんでしたが、クラウンらしくアウトドアテイストにおいても細部へのきめ細やかな装備が満載となっています。

リアに回り込んできました。

バイトーンカラーの場合、リア部分がほとんどブラックのカラーリングとなっており、このブラックの部分がボディのサイドまで回り込んでいることでボディの両端がブラックアウトし、どっしり感が強調されていることがわかります。また、なだらかに落ち込んでいるルーフのラインと比較するとかなりボディの両端が拡大されていることがリアからのシルエットからもよくわかります。このあたりに従来のクラウンのサイズ感では得られなかった車幅拡大の効果が表れていることと思います。

リアまわりの特別装備としてはリアフォグランプとトーイングヒッチになります。

まさかクラウンにトーイングヒッチが装備されている仕様が販売されるとは思っておらず、エイプリルフールのネタといわれた方がまだ信じられますね。このトーイングヒッチでは750kgまでのけん引力があり、その能力もしっかりと保証されています。

つづいて内装関連の特別装備です。

クラウンの通常モデルのトランク容量はこのようになっており、元々荷室容量としては必要十分な容量が担保されていましたが、アウトドアの趣味に適した容量かといえばそうではなかったかもしれませんがこのLANDSCAPEではその不満が解消されており、4:6の分割可倒が可能となっていることでサーフボードなどの長尺モノの搭載も可能となるよう改善がなされています。

特別仕様車とはいえ、この装備の採用は驚きであり、この車両に対する気合の入りようがうかがえます。正直なところ、まだ発売されていないエステートとの住み分けが若干心配となりますが現行クラウンのバリエーションの豊富さには驚きです。
ただし注意点としてハンズフリーのパワーバックドアはLANDSCAPEに装備不可となっています。

運転席、後席まわりの装備に関してはRSグレード相当の装備が中心となっていますのでそちらの車両をベースに紹介していきます。

ドアの内張に関してはご覧の通りとなっており、ほぼ全面がソフトパッドで覆われており、またドアの持ち手部分に関してはこちらは通常のRSグレードであるためイエローブラウンの素材が用いられていますがLANDSCAPEの場合は専用色であるブラック基調のブラックラスターが採用されています。

ドアノブに関してもしっかり塗装がされており、下部に関してはハードプラが使用されておりましたが、ドリンクホルダーもあり、機能性が担保されています。

また、今回のクラウンでは木目調といったオーナメントなどが選択肢として用意されておらず、ご覧の樹脂パーツで大部分が構成されていますが、実物をみるとさらさらとして触感であり、動画では伝わりづらいですが、ラメ状の光沢を放っており、決して質感が低いようには感じませんでした。

注意点としては半ドアを防止するイージークローザーの機能がLANDSCAPEに関しては前席、後席ともに装備不可となっています。

乗り込む際にも車高アップ分の効果が見受けられ、通常セダンの場合は腰をかがめながら乗り込むイメージですが、適度に車高を上げられていることで自然な姿勢のまま乗り込むことができ、乗降性はかなり改善しているように感じました。

ハンドルはクラウン専用のものとなっており、ドアの内張に見られたゴールドの装飾が与えられています。こちらの装飾も高級感というよりも先進感を与えてくれる印象となっています。

ボタン配置としては左側がディスプレイの操作系、右側に運転支援系のボタンがまとめられています。また、今回の車両がRSグレードであるため、パドルシフトが備え付けられていることが特徴であり、RSグレードがベースのLANDSCAPEにも同様にパドルシフトが備え付けられています。

メーターに関しては先代から大きな進化を遂げており、全面液晶メーターとなっており、ご覧の通り、数ある選択肢が用意されていることに加えて、地図画面を表示できるなど情報表示量がかなり改善されております。

このメータ内の情報表示量の拡大に加えてヘッドアップディスプレイによる情報表示を併用することで
視線をそらさずに運転に必要な情報を読み取ることが出来ます。

ここで注意点ですが、クラウンクロスオーバーには先行車との車間を一定に保つレーダクルーズコントロールやハンドル支援といった最新の予防安全系の装備が搭載されていますが、LANDSCAPEには緊急時操舵支援機能やレーンチェンジアシストが装備不可となっており、それに加えて渋滞時運転支援や駐車支援機能であるアドバンスドパーク機能がRSグレードベースにも関わらず装備不可となっています。オプション装備も不可であり、アウトドアの趣味の場合、必然的に長距離運転を行う機会が増えることとなるかと思いますので運転支援装備が不足している点は残念なところです。

その左側には12.3インチの横長のナビが設置されており、こちらに関してはグレードに関わらず、このサイズのナビが備え付けられており、センサー感度も優れていてぬるぬる動いてくれます。

またサイズは大きいですが、横長であるため、運転中の稜線と被ることなく視界が確保されているのがいい点かと思います。

運転席からの目線はこのようになっており、LANDSCAPEの場合は車高が25mmアップしているため、
より良好な視界が確保されているものと思われます。

また、LANDSCAPEの場合は、専用マークがパネルに刻印されていることで所有満足度を高めてくれます。

ナビの下部にはエアコン操作系のスイッチやシートヒーターなどのボタンがシンプルかつ物理スイッチとしてまとめられているので非常に操作性は良さそうでした。

センタートンネルには少し珍しい縦置き型の置くだけ充電器が備え付けられています。典型的な横置き充電とは違い走行時に滑り落ちる心配がないため、いい装備ではないかと思います。

その後ろにはこれまでと同様の加飾が施された小ぶりの電子シフトノブがあり、非常にスマートな印象です。

その後ろにはドライブモードセレクトスイッチなどが配置されており、その横にはドリンクホルダーが縦に2つ、USBポートが二つ備え付けられています。

このセンタートンネルに関してもウィンドウパネルと同様の素材が使われていますが、こちらに関してもさらさらとした樹脂が使われており、ラメ状の光沢をもった素材であるため、コストカットというよりも今回のクロスオーバーというコンセプトにマッチした素材選びの結果であると思います。

アームレスト内の収納も十分あり、両開きするタイプで使い勝手がよさそうでした。

シート形状はご覧の通りとなっており、サイドの張り出しもしっかりしており、包み込んでくれる形のシートであったため、長距離移動においても快適性は高そうに感じました。

今回のクロスオーバー系ではすべてのグレード共通のシート形状となっているため、この車系自体がスポーティシートにマッチしたコンセプトの車両であることがシート形状からもわかります。

つづいて後席に乗り込んでいきます。

後席のドア内張に関しても前席同様の質感が担保されており、ゴールド調の加飾があったり、メッキのドアハンドルや、ペットボトルホルダーがあるなど機能性も兼ね備えています。

乗り込む際の印象として、ルーフがなだらかに落ち込んでいる形状でしたが、後席部分の頭上スペースは確保されており、前席同様、乗降性はかなりいいものとなっています。

乗り込んでみると足元スペースとしては身長170cmの私の場合、手の平一枚分くらい入り、足が組めるほどのスペースがありました。

頭上スペースとしても十分余裕があったので、スポーティなデザインと居住性が上手く両立できているように感じます。

注意点ですが、ベースであるRSグレードではムーンルーフの装備が可能ですが、LANDSCAPEにはおそらくルーフキャリア装備可能な都合上、装備不可となっていますので注意です。

快適性に関していうとサイドのウィンドウに関してもボディ形状に反してほぼ四角に切り取られていることで視界も良好であることがよくわかります。

センタートンネルに関しては電気的な4WDなのでプロペラシャフトが必要ないはずですが、大きく盛り上がっているため、5人乗車には不向きなところが少し残念です。

センターアームレストにはエアコン操作やシートヒーターの操作スイッチなどが集約されていますが、
LANDSCAPEの場合は装備されていません。

後席のシート形状に関してもヘッドレストの形状が工夫されていたり、前席同様サイドの張り出しが大きめになっていたりと包み込む形のシートが後席でも再現されていたので長距離移動においても快適に過ごせそうな印象でした。

注意点としてはLANDSCAPEの場合、6:4の分割可倒式となっているため、後席シートの電動リクライニング機能は装備されていません。こちらは致し方ないことかと思います。

以上がLANDSCAPEの特別装備および注意点であり、外観中心にコンセプトに則った特別装備が与えられており、ひとつひとつの装備にこだわりが詰まった装備となっており、この特別仕様車へのこだわりをひしひしと感じるものとなっていました。

最後の注意点ですが、これら専用装備満載のためか、こちらのLANDSCAPEは期間限定モデルとなっており、24年12月生産終了予定ですので、気になる方は早めにディーラーに相談すべきかと思います。

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