【新型車実車紹介】 レクサスLCコンバーチブル2023年年次改良モデル内外装紹介 年次改良ポイント紹介 見積もりシミュレーション、中古車価格分析も実施

レクサス
関連広告

本記事の内容について

今回の記事では先日、年次改良が実施されたレクサスのフラッグシップクーペである「LC コンバーチブル」の内外装紹介および年次改良のポイントを紹介していきます。

また、特別仕様車であるEDGEに関しては名古屋のミッドランドスクエアに展示予定だそうですので、
そちらの様子も来週末にはお届け予定です。

グレード体系

まずはグレード構成についてです。
LCには大きく分けて4つのグレードが設定されており、車両本体価格はご覧の通りとなっています。

特徴としてはベースグレードが設定されており、そこからアクティブリアウィングなどの
パフォーマンス装備を追加したS package、ガラスパノラマルーフなどの快適装備があしらわれた
ラグジュアリーグレードであるL packageが設定されており、それらグレード体系とは独立した
オープン機構を備えた単一グレードとしてコンバーチブル
が設定されています。

全グレードが後輪駆動であるFRとなっており、また2+2のシートレイアウトである4人乗りの仕様となっています。

注意点としてLCには5L V8エンジンと3.5L V6にモータを組み合わせたマルチステージハイブリッドの2種類のパワートレーンが設定されていますが、LCコンバーチブルは5L V8のみの仕様となっています。

その理由としては、ソフトトップの幌を格納するスペースを設ける必要があったことが挙げられ、ご覧の通り、ハイブリッド仕様でバッテリーが搭載されているスペースをソフトトップの収納スペースとして活用されていることでハイブリッドバッテリーを搭載するスペースがなくなってしまっており、クーペ仕様と同等のラゲージスペースを確保するためには致し方なかったものと思われます。

内外装色について

続いて内外装色についてです。

LCコンバーチブルにはご覧の全10色の豊富なバリエーションが設定されており、レクサスの電動車の象徴となっているソニックカッパーや、Fsportsのブランドカラーであるヒートブルーが今回の年次改良にて新規に追加されています。個人的にはLCとヒートブルーは相性がいいと思っていたので、この外板色の設定はかなりうれしいところです。

またコンバーチブルのため、ルーフのカラーに関してもブラックのみでなく、ご覧の4色のカラー設定が行われており、非常に豊富なカラーバリエーションが設定されている点もポイントです。

ただし注意点としてルーフのカラーに関してはこのあと紹介する内装色と組み合わせが決まっているため、注意です。

こちらが内装色となっており、コンバーチブルにはご覧の4色の設定が設定されており、どのカラーに関しても外から覗き込まれる可能性のあるコンバーチブルのため、個性とこだわりを感じる内装色となっています。

ここで改めての注意ですが、さきほど申し上げた内装色とルーフの組み合わせはこのようになっており、内装色の世界観と連続性の感じられるルーフの色しか選択できないようになっているため、注意です。

展示車仕様

こちらが今回の展示車の仕様となっており、グレードはコンバーチブル、5L V8エンジンが搭載されたFR車両であり、外板色がヒートブルー、内装色にはブラックが採用されており、その他にもオレンジブレーキキャリパーなどのオプションが装備された車両となっています。

外観紹介

外観紹介、まずはフロントフェイスからです。

特徴的なのはやはりレクサス伝統のスピンドルグリルかと思います。昨今、電動化とともに採用が始まったスピンドルボディやユニファイドスピンドルの原型となった大開口のスピンドルグリルから始まるこのデザインがレクサス車であることを主張しています。

このグリルに関してはただ大開口で迫力があるというだけではなく、複雑なメッシュのパターンを採用することで質感の高さを主張するとともに非常に立体的な構造となっていることでFR車らしい伸びやかなシルエットを形成する一助となっており、このLCのデザインにおいてスピンドルグリルのデザインは
完成形となっているように思えます。

またそのグリルに沿う形のL型のデイライトやそこから繋がる超小型の3連LEDライトが他のレクサス車にも無い個性的なデザインを形成しています。

このライトユニットには自動でハイビームとロービームを切り替えるオートマチックハイビームの機構が採用されていますが、ハイビームのオンオフのみの切り替えであり、対向車や歩行者を検知して、照射範囲を切り替えるアダプティブハイビーム機能を備えていないことが少し残念ですね。

その下にはタイヤハウス付近の空気の流れを整流するエアダクトが設けられており、空力特性とデザインの両立が見受けられます。

ただ、リップスポイラーなどといった過度なエアロパーツは装備されていない点からもスポーツクーペというよりもラグジュアリークーペの側面が強いことがよくわかり、スポーツバージョンであるFsportsが設定されていないのも納得できます。

改めてフロントをみると迫力のあるスピンドルグリルを中心に形成されたキャラクターラインがそのままボディサイドなどのラインを形成しており、RZなどから積極的に採用が始まったスピンドルボディの原型を感じさせるデザインであることがよくわかります。

サイドに回り込んできました。LCコンバーチブルのボディサイズは全長4770mm、全幅1920mm、全高1350mm、ホイールベースが2870mmと非常にローアンドワイドなスタイルとなっています。

後ろに向かって駆け上がっているベルトラインがボディ後端でそぎ落とされ、それにあわせてサイドスカートもボディの中央にかけて絞り込まれたのちにリアタイヤ付近で拡大することでFR車らしいリアタイヤを主張するデザインやV8エンジンがフロントミッドシップ搭載されていることで生じているプレミアムレングスの長さなどが贅沢なクーペの伸びやかさを主張していることがよくわかります。

それに加えてこちらにも上手く主張しすぎないエアダクトが設けられており、こちらでも機能性とデザイン性の両立が図られています。

またこちらがルーフを閉じた状態となっており、ルーフにはファブリック素材が採用されていることで
軽量化が実現されており、そのうえでフレーム構造などが工夫されていることでクローズ状態でもシルエットを崩さず、スタイリッシュさを損なわないこだわりを感じるシルエットとなっています。

ちなみにルーフの開閉速度は約15秒とクラストップレベルの速さであり、約18000回の開閉テストに合格する信頼性も兼ね備えたものだそうです。

ホイールデザインはこのようになっており、タイヤサイズがフロントが245/40R 21インチ、リアが275/35R 21インチとなっており、そのパフォーマンスの高さからリアタイヤの方が太いものが採用されています。

ホイールデザインとしては画像の10本スポークのものからこちらのデザインのものもオプション選択可能となっており、スポーティなデザインとラグジュアリーなデザインが選択可能となっています。

またこちらのオレンジキャリパーに関してもオプションとなっており、通常ではブラックカラーとなっています。スポーティなオレンジか、シックなブラックか、こちらも悩みどころですね。

さらに今回の年次改良ではホイールの締結構造がナット式からハブボルト式となっており、この変更による高剛性化によってより質感の高い乗り味が実現されているそうです。

リアに回り込んできました。マフラーに関してはテールエンドにメッキパーツを配することでラグジュアリー感が高められており、大径のマフラーを外に出さないことで品の良さを感じられる配慮がなされている印象です。

リアのデザインの特徴としてはよくみるとリアのデザインにもスピンドルのデザインが採用されていることでレクサス車であることをフロント同様に主張している点とフロント同等以上にワイド感を感じるスタンスとなっていることであり、ボディ側面いっぱいまで広がったテールライトのデザインやサイドのデザインにてふれたリアタイヤ付近のフェンダーの盛り上がりがオープン状態であり、トランク上面がフラットであることでより一層強調され、斜めから見た際のリアタイヤの存在感をより大きなものとしています。

オープン状態であっても、クローズ状態であっても、この車は非常に目立つ車であることがよくわかります。

一点質感が残念に思えるのがこちらのテールライト上面のメッキパーツの質感であり、こちらだけ他のメッキパーツと質感がそろっておらず、また少し目立つ箇所であるため残念なところです。

ライトチェック

パワートレーンについて

パワートレーンについてです。

さきほどグレード体系の紹介で触れた通り、コンバーチブルの仕様には5L V8エンジンがパワートレーンとして設定されています。電動化が叫ばれている時代に大排気量、自然吸気のエンジンの時点でかなりの希少価値のあるパワートレーンとなっています。

特徴としては自然吸気であるが故に最高出力を7100rpm、最大トルクを4800rpmで発生するという回せば回すほど気持ちいいエンジンである点V8エンジンの野太いサウンドを楽しめる点であり、サウンドに関しては排気バルブの開閉による迫力のサウンドと静粛性をシチュエーションに合わせて使い分けることができる点がうれしいところです。

このサウンドにはかなりのこだわりがあるようでよりよい音を聴かせるためのサウンドジェネレータや
聴かせたくないノイズを低減するアクティブノイズコントロールの採用も行われています。

そして走りの素性をよくするため、重量物であるエンジンをなるべくボディの中央に配置するフロントミッドシップ構造の採用による重量バランスの最適化がコンバーチブルでも行われていることで徹底的に基本の素性を鍛えたパワートレーンが与えられていることがよくわかります。

内装紹介

内装紹介、まずはトランクルームからです。トランク開閉ボタンはこちらにあり、デザインと上手く溶け込んでいることで最初見つけられませんでしたね(笑)。

トランク容量としてはご覧の通りとなっており、実用性としてはかなり制限される容量であるかなと思いますので普段使いに関しては後席スペースも上手く利用する必要があるかと思います。

横方向としてはそれなりにありますが、床下にも収納スペースはなく、高さ方向に関しても指先から手首にかけてくらいの高さしかないため、キャリーケースも2泊3日程度のものが限界かと思えます。

前述したとおり、トランク前側にはルーフを格納するスペースがあるため、後席を倒すなどすることでこれ以上、トランクスペースを拡大することもできませんので、いい意味で贅沢な使い方に特化した車両であることがわかります。

続いて運転席周りの紹介になります。

ドア内張はこのようになっており、合成皮革を中心に様々な素材が組み合わされており、非常に質感の高さを感じました。

展示車両はブラックでしたので、色合いとしては単調な仕上がりとなっていますが、シルバーのメッキや、模様が随所に施されていることで飽きを感じさせない仕上がりになっているとともに独特な形状のドアノブやウィンドウスイッチへのメッキ加飾などフラッグシップらしい質感であるといえます。

昨今のトレンドであるアンビエントライトの追加などは今回の年次改良では行われませんでしたが、素材や形状によって質感の高さを物語っています。

乗り込む際ですが、サイドシルの分厚さがボディ剛性の確保のため、かなりのものとなっており、大股を開いて乗り込むことになりそうな点と、この展示車はクローズにできませんでしたので試せませんでしたが、クローズ状態では頭もかがめる必要があるかと思うので、乗り込みは結構苦労しそうです。

ステアリング形状はこのようになっており、映像ではわかりづらいですが、ハンドル側面はパンチングレザー、上部と下部が革仕上げとなっている非常に握り心地のいいハンドルとなっています。

ボタン配置としては左側にオーディオ操作系、右側に運転支援系の操作スイッチが配置されているオーソドックスなものとなっています。

シンプルにまとめられており、スイッチのクリック感にもこだわりを感じる仕上がりですが、最新のレクサスに採用されているHUDと連携したタッチトレーサーシステムの採用はされておらず、レクサス車観点で考えると1世代前のシステムとなってしまっているのが残念です。

他にはアルミ素材の大きめのパドルシフトが装備されており、こちらを用いて、10速のAT段を好きに操作して運転することができるので、V8サウンドをより楽しむこともできそうです。

メーターデザインはこのようになっており、レクサスお馴染みの中央にタコメータ―を配置したスポーティなTFT液晶メーターとなっており、リングがスライドすることで各種情報表示も行うことができます。情報表示量は少なめですが、純粋にデザインがかっこいいので、私としては不満はあまりないですね。コンバーチブル仕様には光の反射を抑えるコーティングを施す配慮もなされています。

このメーターの情報表示量を補うため、カラーのHUDによって各種運転情報を表示することができます。

かなりの便利装備であり、私自身HUDが装備されていない車両は所有したくないレベルになってしまっていますが、LCの場合、全グレードでHUDがオプション装備となっており、メーターの情報表示量の少なさから考えても装備必須の装備かと思いますので、少し残念です。

運転支援系に関しても非常に充実しており、前走車と一定の車速を保ちつつ、白線の中央を維持するようハンドル支援も行うレーントレーシングアシストや右左折時においても機能するプリクラッシュセーフティなどが標準装備となっていることに加えて、車両周囲の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターの機能も標準装備となっている点もうれしいところです。

またコンバーチブル特有の装備として、オープン状態での横転時の乗員安全確保のため、アクティブロールバーが装備されている点が特徴です。

メーター横には運転モードの切り替えスイッチが左側に右側にはトラクションコントロールのオンオフスイッチが配置されていることで目線を進行方向から切らずに操作でき、運転に集中しやすいよう配慮がされています。

運転席からの視界はこのようになっており、ドアミラー付近の視界も確保されていて、ナビ画面も大型ですが、視界の稜線と被らないように横長の画面となっていることで運転視界の妨げにはなっていませんでした。ボンネットがかなり長いので車幅感覚をとらえるのに時間はかかるかもですが、運転視界は開けている印象でした。

ただ、Aピラーがかなり傾斜していることで圧迫感が結構あり、身長170cmの私でそう感じたので、
より高身長の方は窮屈感を感じてしまうかもしれませんので注意です。

ナビ画面はこのようになっており、12.3インチの大画面のナビが標準装備となっており、他のレクサス車のナビ同様、サクサク動いてくれることと思います。加えてapplecarplay、androidauto双方に対応していることでgoogleマップなどを活用してのナビ案内も可能となっています。

今回の年次改良からタッチ操作に対応となっており、それに伴い、手が届きやすいようにナビ画面の配置もドライバー側によりオフセットされ、より操作性が向上していることと思います。

ただ、それに伴い、改良前では装備されていたアナログ時計が廃止されたり、ダッシュボード全面に施されていたナビ画面と連続性のあった装飾がなくなっており、もう少しこれまでの雰囲気を大切にしつつ、タッチ操作対応いただければよりよかったかなと思います。

ナビ画面の下にはエアコンの操作スイッチが物理ボタンとして残されており、上から押し込む方式となっていることでクリック感のよさと操作性が両立されています。

その下にはオプションであるマークレビンソンのオーディオシステムが装備されていることを示すロゴが入っています。マークレビンソンを選択すると13個のスピーカーによる非常に質感の高いオーディオシステムが再現されるとともにコンバーチブル仕様ではオープン/クローズ状態それぞれで最適な音響環境となるような切り替え制御も採用されているそうです。

その後ろには蓋つきのカップホルダーがひとつあり、その後ろにはオーディオ関連のボタンや、パノラミックビューモニター、シートヒーター、ベンチレーション機能のオンオフスイッチがまとめられています。

その横には握り心地のよい電子式のシフトノブが配置されています。

そしてその後ろの蓋を開けるとコンバーチブル専用装備として、ルーフの開閉ボタンが配置されています。

その後ろにはスライド式のアームレストがあり、ドリンクホルダーと深さとしては十分な小物入れが設けられています。

少し気になったのが非接触充電などのスマホ置き場がLCの内装レイアウトの場合存在しないことです。年次改良において追加は困難かと思いますが、シートヒーターなどのスイッチをナビ画面内に格納し、
空いたスペースにクラウンなどに採用されている縦型の置くだけ充電スペースなどを設置いただくと
より魅力的な内装レイアウトになりそうだなと思いました。

シート形状はこのようになっており、素材はセミアニリンのシートとなっており、ご覧の通り、肩から腰に掛けてを支えてくれる非常に立体感のあるシートとなっており、スポーツ運転にも対応できる機能性あるシートであるとともにキルティング処理が施されていることで外からも見られる可能性のあるコンバーチブルの内装らしく外観にもこだわりが非常に感じられるシートとなっています。

またコンバーチブルの場合、首元からのエアコンの送風が行われるといった快適装備も充実した隙なしのシートとなっています。

後席はこのようになっており、背もたれがほぼ垂直となっていることに加えて、身長170cmの私のドライビングポジションに合わせた状態でも足元スペースがほぼ存在せず、座ることができても子供限定、
それも長距離はかなりきついかと思いますので、基本的に後席は荷物置きスペースという解釈で問題ないかと思います。オープンカーなので運転席ヘッドレストの後ろにもレクサスのロゴマークが配されていることにこだわりを感じますね。

見積もりシミュレーション

自分でLCコンバーチブルを購入するならという妄想に浸ってみました。

LCコンバーチブルに他のグレードは存在しないので、グレードは勝手に決まり、外板色はレクサスカラーで一番好みのヒートブルーを選択し、内装もそれに合わせてブラックと展示車と同じ仕様になりました(笑)。その他オプションとしてはほとんど標準装備となっていたことで選択肢としてはほとんどなく、カラーのHUDとマークレビンソン、オレンジキャリパーのオプションを選択した場合の総額が約1600万円になってしまいました。

全く考えていませんが、スープラの売却額が400万円と想定し、こちらを頭金として入れた場合も
毎月の支払額が15万円程度となってしまっており、いつかは所有したいですが、さすがに厳しいですね
ただ一度は試乗してみようと思います。

LC中古車相場

続いて年次改良前のコンバーチブルの購入を考えている方用に中古車価格の推移をこちらの過去動画で紹介している方法にてまとめてみました。

62台分の中古車価格を並べた際の結果はご覧の通りであり、この傾向から考えると1万km走行ごとに
約85万円値下がりするという結果となっています。やはり他のブランドのクーペ車両同様、値下がり幅としては大きめとなっているため、中古車としてのコスパは良い方であるかと思われます。

この結果から狙っている車両の走行距離とこの傾向を照らし合わせて適正価格なのかどうか、割安なのか、割高なのかの判断の参考となれば幸いです。

まとめ

youtube動画

コメント

タイトルとURLをコピーしました