[自動車レビュー] トヨタ「カローラクロス」内外装紹介

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今回の動画では、先日トヨタ自動車より発売開始された「カローラクロス」の内外装紹介を行っています。力強いSUVらしいプロポーションが印象的です。また、昨今SUVラインナップが過密気味なトヨタにおけるカローラクロスの位置づけも考察しています。

展示車両概要

今回紹介するカローラクロスの仕様は以下の通りです。
・グレード:HYBRID Z
・外板色:シルバーメタリック
・内装色:ブラック
・パワートレーン:1.8L×HEV
・ 駆動方式:FF
・車両本体価格:\2990000円
・その他装着オプション
 イルミネーテッドエントリー ディスプレイオーディオ(9インチ)
 アクセサリーコンセント ブラインドスポットモニター
 パノラミックビューモニター パノラマルーフ
 置くだけ充電

カラーバリエーション

カローラクロスの外板色には「プラチナホワイトパールマイカ」、「セメントグレーメタリック」、
「シルバーメタリック」、「アティチュードブラックマイカ」、「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」、「センシュアルレッドマイカ」、「アバンギャルドブロンズメタリック」、「ダークブルーマイカメタリック」、以上、8色が設定されています。昨今流行りのツートンカラーの設定などはありませんでしたが、グレー系のアイテムが多く設定されており、SUVらしい色合いのカラーが多い印象です。

プラチナホワイトパールマイカ
セメントグレーメタリック
シルバーメタリック
アティチュードブラックマイカ
スパークリングブラックパールクリスタルシャイン
センシュアルレッドマイカ
アバンギャルドブロンズメタリック
ダークブルーマイカメタリック

外板色に対して内装色に関してはこれから紹介するブラックの一色しか設定されておらず、
suvらしいアクティブな色合いが設定されても良いのではと思いました。
カローラらしいといえばそうなんですけれども少し残念です。

グレード構成

続いてグレード構成についてです。
カローラクロスに設定されているグレードはハイブリッド仕様に3グレード、
ガソリン仕様に4グレード設定されており、それぞれの車両価格をまとめてみました。

この中で最も安価なグレードがGの”X”グレードとなっており、約199万円からとかなりの戦略価格となっています。ライバル車両であるホンダのヴェゼルの車両価格が227万円からとなっているため、思い切った価格設定であることがわかります。

ただGの”X”グレードはエントリーグレードに位置づけられているため、装備はかなり簡略化されており、実際の購入対象になるのはGグレード以上になるかと思います。そこでGグレード以下では装備できないオプションをこちらにまとめてみました。

ご覧いただいて分かるように、トヨタセーフティセンスなどの予防安全系の装備などは全グレードで標準装備となっているため、安全性や走行性能に関する装備面で上級グレードに劣る面はなく、元々の装備が充実した車両であることがわかります。
あとは9インチのディスプレイや、パノラミックビューモニター、かっこいいライト形状などが欲しいとなれば、上級グレードを選ぶ必要がありますがGグレードを選んだとしても、車としての魅力が大きく損なわれることはないかと思いますので、車に使うべきかどうかはわかりませんが、コスパに優れた車であると言えます。

パワートレーン

続いてパワートレーンについてです。
カローラクロスのパワートレインは基本的にカローラ、カローラツーリングと同様に、
3種類のバリエーションがあり、1.8L直列4気筒ガソリンエンジン前輪駆動の仕様と、
それにモーターを組み合わせたハイブリッド、さらにリアモーターを組み合わせた
4輪駆動の仕様があります。

SUVタイプのため、上述の車両に対して最も重量が重いので、走行性能が少し心配ではありますが、
現行プリウス以降のthsシステムはかなりモーターアシストが強力なので、街乗りで不満に感じることはないんじゃないかなと思います。
気になる燃費についてですが、カローラクロスの最高燃費はハイブリッドの前輪駆動仕様で26.2km/lとなっています。これはchrやヴェゼルの最高燃費を上回っており、suvでありながらこの燃費は驚異的ですね。意外にもカローラクロスの方がchrよりも30kgほど車重が軽くその分が効いていると思います。

ただこの分だとデザインが好みでない限り、chrの販売台数が減ってしまいそうな気がします。最近のトヨタのsuvラインナップの過密具合は異常ですね。

外観紹介

今回のカローラクロスの外観は既に海外で発売されているフロントフェイスと異なり、日本仕様の顔となっています。特徴的なのは下面に向かって広がっていく台形のグリルがその他のトヨタ車たちと共通性を感じるというか、かなりchrに似ている印象です。パワートレインの際にも話しましたが、suvラインナップがかぶり気味なのでrav4似にの海外版のフロントフェイスの方が良かったのではと思います。私的にはこちらの方のグリルの方が好みではあるんですが・・・。

このグリルの囲いの部分はシルバーの外板色では分かりづらいですが、ボディ色とは異なる塗り分けがされており、この辺りは新型のアクアとも共通性が持たされています。

そしてこの切れ長のヘッドライトですね。こちらはマイナーチェンジ前のchrのライトと少し似ている印象を受けました。後ほどライトチェックでお見せしますが、こちらはシーケンシャルとなっており、シームレスというよりはこのライトユニットが一つ一つ光って、流れていくようになっており、光り方がはっきりしているのでsuvのデザインには合っているように感じました。ただしこちらのライトはzグレードのみの装着可能であるため注意です。

ボディサイドに回り込んできました。こちらの数字もchrと比較すると全長がプラス100mm、全幅がプラス30mm全高がプラス70mmと一回り大きくなっています。なのでchrのボディは小さい、でもその上のrav4となると全幅が1865mmもあり、マンションの機械式駐車場に入らなかったり、そもそもの取り回しが難しいという不満点があったのかもしれません。
カローラクロスの場合全幅が1850mm以下であることから、機械式駐車場に入れることができたり、最小回転半径が5.2mとrav4より30cm小さいため、上述の不満点の払拭にはベストな選択肢かもしれません。実はトヨタ販売戦略は超優秀かもしれませんね。意見が二転三転してしまってすいません。

サイドのデザインとしては、典型的なスクエアなsuvらしいデザインであると言えます。
フロントのフェンダーとリアのフェンダーがそれぞれ膨らんでおり、タイヤ周りが強調されることで力強い印象を持たせています。
またルーフのラインが垂れ下がることなく、後端まで流れており、リアガラスの面積が広く取られているため、運転中の死角少なく、後席の快適性も高いことが予想できます。
その他にもsuvの定番ですが、フェンダー周りやボディサイドに樹脂パーツが使われており、suvのお手本っぽいデザインをしています。
プラスアルファのおしゃれポイントとしては、こちらにカローラクロスのロゴが追加されています。ちょっとしたことですがこだわりを感じます。邪推するとこのメッキパーツを境に、年次改良でツートン仕様などが追加されそうですね。

ホイールはzグレードの場合、前後同サイズの225/50r 18インチとなっており、S,Gグレードはそれぞれ17インチのホイールとなります。デザインかっこいいですし、ミシュランのタイヤを履いているのが珍しい気がします。また試乗をして乗り心地確かめてみたいです。

ちなみにホイールハウス内の防音処理はしっかり実施されている感じがなく、樹脂パーツが取り付けられており、防音というよりは泥除け目的のように感じました。

リアに回りこんできました。やはりこのリアフェンダー周りにくっきり入ったラインがいい味を出しています。真四角の形状ではなくサイドに向かって膨らんでいることで、どっしり感が増しているように感じます。ここまでガチガチにsuvらしさを出すならカローラの名前は付けなくても良かったように感じました。逆にカローラの名前を付けることで、この車のキャラクター性が誤解されてしまいそうです。

マフラーのデザインは隠されたデザインとなっています。中途半端にフェイクを入れるぐらいなら隠し切ってしまうほうがいいかなと思いますので、このレベルで隠されていればマフラーが走行中に見えることはないかなと思います。

ライトチェック

テールランプに関してはやはりグレードに関わらず、ウインカーは豆球でしたね。
ここは購入したらledに打ち換えたいところです。

内装紹介

内装紹介まずはトランク容量からです。
suvということで、高さ方向に余裕のあるラゲージとなっており、横方向も抉られているため
実用性が高そうなトランクとなっています。

またトランク側から後席を倒すことも可能であり、段差はありますが、さらに荷室を拡大することも可能です。

動画を撮り忘れましたが床下収納はほぼありませんでした。
その他装備としてハイブリッドにはオプションでアクセサリーコンセントも装着可能です。昨今、日本の場合、災害がどの地域でも発生しているので、こちら装備しておきたいものですね。

不満点はどのグレードでもトノカバーが標準装備でないことですね。これがないと荷物が丸見えとなり、セキュリティ面としてもよくないかなと思いますので、標準装備にして欲しいところです。
ハンズフリーバックドアはzグレードに標準装備、sグレード以上にメーカーオプションとなっています。

続いて運転席に乗り込み、運転席周りの内装紹介を行っていきます。
まずドアの内張り関係です。カローラクロスの内装については価格相応といった印象でした。カラーバリエーションの際に述べたように、内装が黒1色のため外見と比較して地味であることと、ドアの内張りに関しても手で触れるところ以外はハードプラが多用されているため、そこまで質感が高い印象ではなかったです。

このグリップの部分もsuvらしいギア感の演出に一役買っていますが、rav4と違いラバー素材など使われておらず、プラスティック素材そのものであったため、質感としては劣ってしまう印象でした。

その下にはペットボトル入れとちょっとした小物入れがあります。

ステアリング周りに関してはその他のトヨタ車たちとデザイン及び機能として共通のものが装備されていました。左側にオーディオおよびメーター情報の切り替えスイッチ、右側にレーダークルーズ関連の操作スイッチとなっています。

Sグレード以上には7インチの液晶モニターが装備されており、Gグレードでは4.2インチのモニターとなるため注意です。ステアリング右側のスイッチを操作することで、燃費やレーダークルーズコントロールの作動状況などを確認することができます。

ステアリング右下にあるこのボタンを押すと、車の周囲の状況を確認できるパノラミックビューモニターが起動されます。普段では死角になる領域をカバーしてくれます。suvの場合車高が高くなることで、車両足元に関しては死角が大きくなってしまうと考えられるため、安全のために装着しておきたい装備となります。こちらSグレード以上にメーカーオプションとなっています。

続いてディスプレイ周りです。
Sグレード以上では、9インチのディスプレイがオプションで選択可能であり、通常は7インチのディスプレイとなっています。こちら9インチのディスプレイですが、存在感が結構あり、走行中に視界に被ってきそうですが、カローラクロスの場合、着座位置が高いのでその心配はなさそうです。

その下にはエアコン関連のスイッチが独立して設置されており、ボタンも大きいので操作性は良い感じです。ただその他のカローラシリーズと共通の意匠のため、ピアノブラックのパーツとなっていますが、suvボディには少し合わないデザインに感じてしまいました。

その下にはシートヒーターのスイッチがありますが、こちらはzグレードのみの標準装備となっています。

またこの展示車には置くだけ充電も装備されていました。こちらもzグレートにのみ装備可能なオプションとなっています。

その後ろに走行モード切り替えスイッチが設けられており、エコノーマルスポーツと切り替えが可能でメーターのデザインが変化していきますが、エコとノーマルの違いがわかりづらかったです。

そしてその後ろにゲート式のシフトノブがあり、電動パーキングブレーキ関係のスイッチがあり、その後ろにペットボトルホルダーが二つあります。こちら特に底上げ機能などはなくシンプルなものとなっていました。

アームレストの深さはそこそこで、ティッシュボックスなどは入らなそうですね。シガーソケットがこちらに備え付けられていました。

グローブボックスも標準的な大きさで、起毛仕上げなどはされていませんでしたが、そこは致し方ないかなと思います。

シートに関してはzグレードが本皮とファブリックのコンビネーション、それ以外がファブリックのシートとなっています。質感としてはご覧の通り、ファブリック部分のシートがかなり柔らかく、身体を支えるといったハリ感があるシートではなくて、包み込むといった印象のシートでした。これなら長距離移動も快適そうです。デザインもスポーティでいい感じかなと思います。

続いて後席周りの内装紹介です。
suvタイプのためドアの開口幅が広く、スムーズに乗り込むことが可能です。
ドアの内装の質感としては前席同様であり、ハードプラ多めのため質感としてはそこまで高くない印象です。

足元スペースとしては身長170cmの私のドライビングポジションに合わせた状態で足元スペースとしてはギリギリ足を組めないレベルでしたので、足元スペースとしては十分なスペースは確保されているかと思います。

sグレード以上にはリアのセンターアームレストが装備されています。ただシートの倒し方としては6対4の分割となっているため、真ん中だけ倒して長尺物を積めるようにするといったバリエーションはできません。少し残念ですね。suvに乗るユーザーの場合、スキーなどに出かける人も多いかと思いますので、需要はありそうな気がします。

またシートにはリクライニング機能が備えられており、リクライニング有り無しを比較していますが、この程度リクライニングが可能です。

後席からの眺めはこのようになっていて、この展示車両にはパノラマルーフがオプション装着されていました。こちらsグレード以上のオプション装備となりますが、是非装備すべきかと思います。このパノラマルーフの開口面積はかなり広いので、後席まで十分光が届き、後席の快適性がかなり向上すると思います。

改めて後席からの全景はこのようになっています。やはり内装だけを見るとsuvの車両に乗っている感はあまりなかったですね。良くも悪くも無難な内装となってしまっているので、外観が思いっきりsuvライクにふっているので、内装も何らかの差別化が欲しかったところです。

まとめ

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