本記事の内容について
今回の記事では26年から日本への逆輸入が検討されているトヨタの新型カムリが富士スピードウェイのイベント会場に展示されていましたので、実車を交えながら、グレード体系と価格帯の情報、
刷新された外観デザインとボディサイズ、広いトランクの実用性、そして充実した内装と安全装備のポイントまで解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。


グレード構成/パワートレーンについて
まずはグレード構成と車両価格についてです。
2025年モデルでは2024年まで存在した多彩なバリエーションが整理され、V6エンジン搭載モデルやガソリン専用車はラインナップから姿を消し、全てのグレードに電動化されたHEVユニットが搭載されています。
グレードとしては現在はLE(エントリーグレード)、SE(スポーティグレード)、XLE(上級ラグジュアリーグレード)、XSE(上級スポーツグレード)に要所をブラックのパーツで引き締めたNisghtshedeの5種類が展開されており、米国価格はご覧の通りとなっています。

今の為替レートで考えると約447万円から約544万円となっています。ちなみに日本で売られていたころのカムリの価格は、349万5000円から468万2000円であり、現地生産の輸入モデルであるため、このあたりの価格設定もどうなるのか気になるところではあります。
次にパワートレーンを見ていきます。
2025年型カムリは全車が2.5リッター直列4気筒エンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッド専用モデルとなりました。
トヨタ第5世代のハイブリッドシステムと2.5Lエンジンの組み合わせにより、システム合計出力は前輪駆動モデルで225馬力、四輪駆動モデルでは232馬力に達します。ガソリンエンジン単体の出力は約184馬力ですが、モーターの力が加わることで必要十分なパワーを発揮します。

駆動方式は前輪駆動(FWD)が標準ですが、全グレードで電動式の全輪駆動(AWD)を選択可能です。AWDモデルでは後輪を駆動する専用モーターを後軸に搭載し、必要に応じて後輪に駆動力を配分します。常時四駆というより通常は前輪駆動で走行し、雨天時や雪道でのトラクション確保、
あるいは発進加速やコーナリング時などにリアモーターが駆動をアシストする仕組みです。モーター駆動のおかげで発進時のトルクは力強く、街中でのストップ&ゴーから高速合流まで滑らかでスムーズな加速を実現しています。公表されている0-60マイル(0-96 km/h)加速は約7.5秒程度で、先代のV6モデルほどの爆発的な加速ではないものの日常ユースには十分と言える性能です。
燃費性能も大きく向上しました。
燃費はベースモデルで21.7km/Lと大柄なボディとしては非常に優秀なものとなっています。
同車格のクラウンセダン以上、クロスオーバー未満の数値となっています。

外観紹介
続いて外観デザインを見ていきます。
鮮やかなブルーグリーン系のオーシャンジェムやメタリックグレーのヘビーメタルといった色が
モデルチェンジのタイミングで追加され、定番の白系カラーではアイスキャップやウィンドチルパール、シルバー系ではセレスティアルシルバー、ブラックではミッドナイトブラックメタリック、
赤系ではスーパソニックレッド、青系ではリザーバーブルーなど、非常に多彩なカラーバリエーションが展開されています。
スポーティグレードのXSEではツートーンのボディカラーも選択可能で、ブラックのルーフとオーシャンジェム、ウィンドチルパール、ヘビーメタル、スーパソニックレッドとの組み合わせが用意され個性的なスタイルも楽しめます。
日本に導入される際に同じカラーバリエーションとなるかは不明ですが、逆輸入車ゆえに日本のトヨタ車にはないボディカラーの設定もありそうですので楽しみですね。













フロントフェイスは先代モデルのX字形状を描く押し出しの強いデザインから一新され、トヨタの最新デザイン言語である「ハンマーヘッド」スタイルを取り入れた落ち着いた表情に生まれ変わりました。
大型のロアグリル(下部グリル)がワイドに口を開けた意匠で、プリウスやクラウンのフロントマスクにも通じるシャープさを感じさせます。全車にスリムなLEDヘッドライトとLEDデイタイムランニングランプが標準装備されており、先進的かつ精悍な印象を与えます。


グレード間で見た目の違いも明確です。
LEやXLEでは水平基調のバータイプグリルにクロームメッキ加飾をあしらった上品で落ち着いたフロントマスクとなります。

一方でSEやXSEでは精悍なメッシュグリルを採用し、バンパー両端には空力効果を意識した縦型のエアダクトが開口します。さらにSE/XSEのフロントバンパー下部には小さなカナードが突き出ており、空力を意識したディテールとスポーティさを演出しています。


このようにグレードに応じて細かな違いが設定されており、上品さとスポーティさが選べるようになっています。

サイドのデザインはこのようになっており、ボディサイズは全長4,915 mm、全幅1839mm、全高1446mm、ホイールベースが2824mmとなっており、全長が先代と比較して+35mmとなっていますが、それ以外のボディサイズはほぼ先代同等となっており、北米仕様車となっていますが、
日本での取り回しに苦労するようなサイズ感ではなく、先代からの乗り換えであったとしても問題ないかと思います。

見た目のプロポーションも大きく変わらず、サイドから見ると伸びやかなルーフラインを持つスポーティなセダンスタイルです。ルーフは後方にかけて滑らかな曲線を描くクーペ風シルエットで、
全体として洗練された印象を与えます。昨今の電動化の影響でバッテリーを床下に積載する都合上、車高が高くなりがちなセダンタイプですが、こちらのカムリは車高を低く構え、ドア下部には控えめなキャラクターラインが通り、サイド全体に躍動感を持たせています。スポーツ志向のSE/XSEではサイドスカートも標準装備され、足元を引き締める効果を出しています。
ホイールのデザインとサイズもグレードごとに異なり、ベースグレードに設定されている16インチホイールから、19インチホイールまで幅広く設定されており、カラーに関してもブラックやシルバーなどグレードに応じたものが設定されています。

ホイールが大きくなるにつれてタイヤの扁平率は薄くなるため、XSEでは路面の凹凸に対する乗り心地はややタイトになりますが、その分コーナリング時の安定感が高まります。先代比で全グレードのサスペンションが再チューニングされており、SEとXSEには新しいショックアブソーバーと
強化スタビライザーによる専用スポーツサスペンションが与えられています。これによりハンドリングがシャープになり、コーナーでのロール(傾き)も抑えられる方向です。その一方で、XLEやLEでは乗り心地を重視したセッティングがなされており、日常シーンでは柔軟性のある快適な乗り味を実現しています。
リアデザインは、先代からキープコンセプトとなっています。
トランク部分は従来通りの三角形シルエットを保ちつつ、テールランプは横方向へ回り込むような
新デザインのLEDコンビネーションランプになりました。夜間に点灯すると先代よりも鮮明でモダンな印象を与えます。ただし形状自体はオーソドックスで、派手さを抑えた洗練さが光ります。

リアバンパー下部にはスポーティグレードでディフューザー風の意匠が取り入れられ、SEとXSEでは小さなリアスポイラーも装着されています。マフラーは片側二本出しとなっている点も先代と同様です。

全体として、新型カムリのエクステリアデザインは大幅な路線変更こそないものの細部が洗練されは、先代オーナーでも一目で違いを感じられる仕上がりです。「一見同じようでよく見ると新しい」という絶妙なバランスでフルモデルチェンジが図られており、派手さよりも完成度を高めたデザインと言えるでしょう。
内装紹介
次にトランク容量についてです。
新型カムリはハイブリッド化されていますが、トランクスペースは従来と同等の広さを確保しています。公式発表値では約428リットルの容量があるそうです。これはゴルフバッグであれば3~4個、大型スーツケースも複数積載できる余裕の広さです。実用上も十分なラゲッジスペースと言えるかと思います。

開口部も大きく床も低めなので、重い荷物も持ち上げやすく積み下ろしがしやすい設計です。後部座席は6:4分割可倒式になっており、背もたれを倒すことで長尺物を積むことも可能です。スキー板やカーペットなど長い荷物もトランクスルーで収納でき、日常の買い物からレジャーまで頼もしい積載力を発揮します。実際、先代と比較して乗員数5名・トランク容積428 Lという基本的な実用性は維持されています。
続いて運転席周りについてです。
カムリのインテリアカラーとしてはシンプルなブラックからスポーティなレッド、上品なホワイトなど、先代の日本仕様にはなかった多彩なカラーバリエーションが設定されている点がポイントです。

ドア内張はこのようになっており、こちらの車両はブラック内装車両となっていましたが、斜めにストライプの模様が入ったパネルが与えられていたり、ドア持ち手にはソフトパッド、ウィンドウスイッチまわりにはピアノブラックのパネルが与えられているなど、質感はしっかり担保されていました。

ステアリングデザインはこのようになっており、本革巻きにホワイトステッチが与えられたものとなっています。スイッチ配置も日本のものと変わらないように見えますので、使い勝手に関しても特に違和感なく受け入れられるものと思います。またスポーツグレードのみかもしれませんが、
こちらの車両にはパドルシフトが装備されていました。

メーターデザインはこのようになっており、全グレードに標準装備かは不明ですが、12.3インチのフル液晶メータが装備されており、速度計やパワーフロー表示、先進安全機能の作動状況などを見やすくまとめて表示できます。

解像度も高く視認性に優れるため、運転中でも必要な情報が一目で読み取れます。こちらは先代から大きく進化したポイントかと思われます。10インチのカラーヘッドアップディスプレイも設定があり、HUDを選ぶと、走行速度やナビの案内、安全警告などの情報がフロントガラス上に投影されるため、視線移動を最小限に抑えて運転に集中できます。
予防安全装備としても新型カムリにはToyota Safety Sense 3.0+と呼ばれる最新の予防安全パッケージが全グレードに標準搭載されています。
内容としては、歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティ、レーンデパーチャーアラート(車線逸脱警報&ステアリング制御)、レーダークルーズコントロール(全車速追従型ACC)、オートマチックハイビーム(自動防眩ハイビーム)など、おなじみのトヨタの先進運転支援が一通り網羅されています。さらに日本でいうところの渋滞支援であるアドバンストドライブや、アドバンスドパーク、パノラミックビューモニターも装備可能なようですので、安全装備に関しても不足はないものと思われます。

センターディスプレイも最新のトヨタ式インフォテインメントシステムに刷新されました。
こちらはオプションかもしれませんが12.3インチワイドディスプレイとなっており、新しいソフトウェアインターフェースにより操作応答性も良くなり、画面スクロールやメニュー切替もスムーズなものとなっているそうです。またApple CarPlayやAndroid Autoにも標準で対応し、しかも従来は有線接続が必要でしたが新型ではワイヤレス接続が可能となっており、利便性が格段に向上しています。ナビ画面の下部にはエアコン操作系のスイッチやシートヒーターなどのスイッチが集約されており、操作もよさそうです。


その下部にはスマホの置くだけ充電スペースやUSBポートや小物入れが設けられており、その後ろには昨今のトレンドから考えると少し大振りなシフトノブが備え付けられています。その横にはペットボトルホルダーが二つ縦置きに設けられており、その後ろのアームレストにも小物入れに設けられており、収納スペースとは必要十分かと思います。


前席シート形状はこのようになっており、新型ではフロントシートの形状が刷新されました。クッション(座面)の長さを従来より延長し、ウレタンフォームの密度を最適化することで、太ももをしっかり支えつつ長時間でも疲れにくい座り心地を実現しています。

シートバック(背もたれ)の形状も人体に沿うよう再設計され、ショルダー部分のサポート性が向上しました。さらにヘッドレスト(頭支え)は形状と取付位置を見直し、柔軟なクッション材を採用することで、首への当たりが優しくなるよう工夫されています。このような改良により長距離ドライブでも乗員の疲労軽減が期待できます。快適装備としてサイト情報ではオプションとなるかもしれませんが、シートヒーターに加え、シートベンチレーションも装備可能なようです。
続いて後席周りについてです。
後席ドア内張はこのようになっており、前席にあったストライプ模様などはなくなっていますが、ソフトパッドやピアノブラックのパーツがあしらわれていたりと質感は担保されている印象です。

後席足元スペースとしては身長170cmの私の場合でこのくらいであり、足が組めるほどではありませんでしたが、十分なスペースが設けられており、頭上スペースに関してもセダンであったとしても窮屈感はありませんでした。

センタートンネルに関しては張り出し量としてはそれなりにあり、3人掛けするには少し不便な印象です。

また、センタートンネル上部にはエアコンの吹き出し口とUSBポートが設けられていますが、その周りの質感としてはあまり高くない印象であり、先代からの改善が見受けられないところですね。
アームレストとしてはペットボトルホルダーが備え付けられたオーソドックスなものが装備されています。

後席シート形状はこのようになっており、前席ほどではありませんが、身体を包み込む形状となっており、サポート性に優れた形状となっていることで長時間のドライブにおいても快適性が高いように思います。後席用のシートヒーターが装備可能かはわかりませんが、この車両に装備はなさそうでした。

その他の快適装備として、おそらくオプションでこちらのパノラマルーフが装備可能となっていました。昨今の大型の開口幅のものと比べると採光面積が少なそうですが、車内を明るくする装備として要検討な装備かと思います。

まとめ
以上、北米仕様の2025年モデル・トヨタカムリについて、グレード展開からパワートレーン、エクステリア、トランク容量、そしてインテリアや安全装備まで詳しく紹介してきました。
ミドルセダンとして、クラストップクラスの燃費性能と、ハンマーヘッドデザインを採用した
洗練されたデザイン、高い基本装備充実度によって、先代モデルから素性を底上げした正常進化を果たしています。北米にてトップクラスの販売台数を誇るこの車は日本においても昨今縮小傾向にあるセダン市場に一石を投じる存在になるかと思います。
逆輸入となるので台数規模などはそこまで多くないかもしれませんが、セダン好きの方、先代ユーザーの方には見逃せない一台かと思います。購入検討の参考となれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。



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