トヨタ クラウン中古車市場分析 python、tableauを用いてコスパ両仕様を分析

トヨタ
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本記事の内容について

今回の記事では7/15にトヨタ自動車から
新型クラウンが発表されるとのことですので
現行の中古車市場を先日の動画と同様、pythonとtableauを用いて分析し、
現行クラウンがどのくらいで売却できるのか、
また中古車を購入する際、どのグレード、パワートレーンがコスパがいいのかを
考察していきます。

中古車データ収集

まずは中古車データの収集です。

方法としては、先日のスープラの中古車価格を分析した方法と同様に
pythonのwebスクレイピング機能を活用し、
中古車価格サイトのデータをいただき、エクセルデータへ落とし込みます。

ただ落とし込んだエクセルデータそのままではカラーの表記がバラバラだったり、
グレード表記がなかったりするため、データの分析では不向きとなっており、
データをある程度整える前処理を実施して、
Tableauを用いたデータ分析用のエクセルを作成します。

中古車データ分析(個体数など)

つづいてデータ分析ツールの
tableauを用いてさきほどのエクセルデータを
読み取り、分析を行っていきます。

まずは現行のクラウンがどの程度の台数あるのかを示したものが
こちらのダッシュボードとなります。

台数としては合計で790台市場にあり、
右上の円グラフがグレードの内訳を示しており、
最も多いのがRSアドバンスのグレードとなっており、
次いでSグレード、RSグレード、G-エグゼクティブとなっています。

その下のグラフは各都道府県に台数がグレードの内訳とともにまとめており、
左上の日本地図と連動しています。

トヨタのおひざ元である愛知県は当然として、
やはり高級車のクラウンは東京にて中古車が多く出回っており、
都市圏にはお金持ちが多いことが読み取れます。

東京都にお金持ちが多いことの裏付けとして
フィルター機能を用いて、グレードをG-エグゼクティブのみ、
さらにパワートレーンも最も高額の3.5L HEVの組み合わせのみを
表示するようにするとその組み合わせの中古車が最も多いのは東京都になることがわかります。

車のような高額な商品の場合、こういった分析もできるので面白いですね。

続いてこちらのダッシュボードが
パワートレーンの台数割合をまとめたものとなっており、
2.5L HEV、3.5L HEV、2Lターボの順で台数が多くなっています。

意外だったのが、2Lターボの台数が3.5L HEVよりも少ないことです。
価格的にもそれなりの開きがあるため、そう思いましたが、
2Lターボというどちらかというとスポーツ方面に振ったパワートレーンは
クラウンのキャラクターと合わないと感じた方が多かったのかもしれません。

ちなみに最もスポーティな組み合わせである
RSアドバンスと2Lターボの組み合わせの中古車は2台しか存在せず、
それも福岡だけで取り扱われているということで
この組み合わせが欲しいという方は急いだほうがいいかもしれません。

こちらがカラーごとの割合を示したダッシュボードとなっており、
ホワイト、ブラック、シルバーで全体の9割ほどを占めており、
やはりクラウンの場合、フォーマルな色合いが好まれ、
中古車市場もそれを反映した結果となっていると思われます。

ちなみに上位3位のカラー以外がどの県に分散しているかを
まとめた結果がこちらの通りとなっており、千葉県であれば、残り1割のカラーすべての中古車がそろっている結果となり、少し笑いました。
千葉県には個性を出したい系のドライバーが集中しているのかもしれません。

中古車事情価格分析

ここからクラウンの中古車価格分析をしていきます。

方法としてはご覧の通り、横軸に走行距離、縦軸に価格のグラフにプロットしていき、
近似曲線を引くことで距離に対する価格の下落率、
つまり近似曲線の傾きからコスパを判断してきます。

具体的にはこの近似曲線よりも上側にいれば売る側にとってはよく、
買う側にはコスパが悪い価格となり、下側にいれば売る側にとっては悪く、
買う側にはコスパがいい価格ということとなります。

ご覧のグラフはグレード、パワートレーン、
カラーリングがすべてごちゃまぜとなっているため、
フィルター機能で層別し、コスパのよい組み合わせを絞り込んでいきます。

まずはグレードごとに層別を行った結果がこちらとなります。

この中でBグレードとRS-Bグレードは台数が少ないため、今回の検討からは除外しています。
それ以外でみると近似曲線の傾きとしてはご覧の順番で大きくなっており、
このことから売る側としてはG-エグゼクティブのグレードが最もコスパが悪く、
Sグレードが最もコスパがよいということとなり、
逆に買う側にとっては走行距離が少ない車両でも価格が下がりがちなことから
G-エグゼクティブのグレードがお得ということになります。

ちなみに4万km走行後の各グレードの中古車価格推定はこのようになっており
この価格相当で売れれば妥当、この価格より安く購入できればお得となります。
4万kmの根拠は現行クラウンのモデルライフが4年となっており、
1年1万km走行で手放すと仮定すると4万km程度の中古車が多いと予想するためです。

続いてボディカラーで層別した結果がこちらとなります。
レッド、ブルー、およびプレシャスメタルに関しては台数が少ないため、参考となりますが
やはりあまり数が少ないカラーは傾きも非常に大きく、
売る側としてはコスパがあまりよくないことがわかります。

それに対し、その他の定番色のホワイト、ブラック、シルバーに関しては
傾きとしてはほぼ同じとなっているため、
新型クラウンのカラー展開は現時点では不明ですが、
これらカラーリングに相当する色を選んでおけば間違いないことがわかります。

ちなみに逆をいうと買う側にとってはレッドやブルーなどを狙うと
状態がいい仕様のものを割安で購入できる可能性が高まるため、
その後のリセールを考えなければねらい目かもしれません。

最後にパワートレーンで層別した結果がこちらとなります。
ちなみにパワートレーンとグレードの組み合わせはかなりの量となるため、
今回はRS,RS-B,RSアドバンスのグレードに絞り、
そのなかでパワートレーンごとに層別しています。

このまとめかたによる近似曲線の傾きの大きさは3.5L HEV、2.5L HEV、2Lターボの順で大きくなっており、このことから売る側にとっては3.5L HEVがもっともコスパが悪く、
買う側にとってはコスパがよいことになります。

一般的にも2Lターボが値下がりが少ないとは聞いていましたが、
その噂とも今回の結果はつじつまがあっていました。
HEVの方がバッテリーの寿命などで距離を重ねることによる
メンテナンス費用が高くなることが原因なのでしょうか。

ちなみに各パワートレーンの4万km走行後の中古車価格予想はこのようになっているため、
売却、購入の際の参考としていただければと思います。

まとめ

youtube動画

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