本記事の内容について
今回の記事では、先日、トヨタ自動車より発表されたカローラシリーズの年次改良内容とそのタイミングでカローラとカローラツーリングに設定された特別仕様車「ACTIVE SPORTS」の特別装備内容を紹介します。
年次改良内容
まずは今回のカローラの改良内容についてです。
今回の年次改良の対象車両は主にカローラ、カローラツーリングとなっており、上級グレードであるW×Bグレードにてシートヒーター、ステアリングヒーター、ナノイーXが標準装備となり、より快適装備が充実するようになっており、加えて、自身のスマホを車のカギ代わりとし、施錠解錠が可能となるデジタルキーがW×Bグレードにオプション設定され、コネクティッド要素も改良されています。
また、エントリーグレードであるXグレードにも衝突被害軽減機能であるパーキングサポートブレーキが採用され、安全面にも改良が実施されています。
各グレードの車両本体価格はご覧のようになっています。
ACTIVE SPORTS概要
続いて特別仕様車であるACTIVE SPORTSの特別装備、装備内容の注意点についてです。
ACTIVE SPORTSはカローラ、カローラツーリングに設定されており、パワートレーンには
直列4気筒1.8Lエンジンにモータを組み合わせたHEVシステムが採用されており、2WD、4WDが選択可能となっています。
パワートレーンのスペックに関してはその他のグレードと同様となっており、今回の年次改良のタイミングで変更はありませんが、前回の改良のタイミングでヴォクシーやノアにて実装されている新世代のものに置き換わっており、出力が大幅に向上しており、フロントのモータの馬力が72馬力から95馬力へと23馬力向上、4輪駆動を選択した場合に搭載されるリアモータの馬力が7.2馬力から41馬力とほぼ別物となっており、特に4輪駆動仕様におけるリアモータのアシスト力の向上による滑りやすい路面における走行安定性の向上が見込まれます。また、燃費に関しても前輪駆動仕様で27.3km/Lとクラストップレベルの燃費性能をもっていることも、このHEV仕様の特徴といえます。
車両本体価格はご覧の通りとなっています。
注意点としては通常仕様に設定されている直列3気筒1.5Lエンジンのガソリン仕様はACTICE SPORTSには設定されていません。
ACTIVE SPORTS 特別装備(外観)
特別装備一つ目は専用色であるセメントグレーの設定です。
トーンを落としたクールな印象のカラーリングとなっており、後ほど紹介する外観変更箇所と相まって今回の特別仕様車のスタイリッシュさをより引き立てる色合いとなっています。
同じカローラシリーズであるカローラクロスにも設定されているため、実車のイメージが気になる方は
代わりにカローラクロスをチェックしてみることをお勧めします。
また、カローラツーリングの場合はセメントグレー選択時、ルーフがブラックとなるツートンカラーとなっている点が特別であり、ツートンの境目も通常グレードよりも低く、段階的に黒くなっていく工夫が凝らされており、こだわりを感じるポイントとなっています。
注意点としては元々カローラ、ツーリングにはご覧のように豊富な外板色が設定されていますが、ACTIVE SPORTSではホワイト、ブラック、セメントグレーのみ選択可能となっており、特別仕様車のコンセプトに反すると思われる外板色は選択不可となっています。
特別装備、続いては専用の外装形状です。
まずはフロントフェイス周りになります。
元々通常仕様であっても切れ長のヘッドライトに八の字に開口されたフロントグリルが非常に印象的なカローラシリーズのフロントフェイスとなっていますが、開口されたグリルをより大きく見せようとするバンパー形状が採用されており、より攻撃的なフロントフェイスが形成されています。
このフロントバンパーはW×Bグレードにもディーラーオプション装着可能となっています。W×Bオーナーの方にも朗報かもしれませんが、個人的にはACTIVE SPORTS専用装備とすることで特別感をより高めていってほしかったところです。
サイドに関してはロッカーモールがブラック塗装されたものに変更されており、ボディサイドがより引き締まった印象へと変わっているとともにACTIVE SPORTSのロゴ付きとなっているため、特別感の主張と所有満足度を満たしてくれます。
また、ドアミラーカバーもブラックとなっていることで要所をブラックで統一することでよりスタイリッシュな印象となっています。
続いて足回り関係の特別装備となります。
ACTIVE SPORTSには専用のブラック塗装のアルミホイールが採用されています。ACTIVE SPORTSに設定されている3色の外板色と非常にコントラストが高く、足回りがブラックアウトすることでこちらもより引き締まった印象に寄与することと思います。
また、足回り関連装備として専用のチューニングサスペンションの採用、および電動パワーステアリングの最適化が実施されていることで走りの楽しさ、乗り心地のよさが実現されています。
ただし注意点として、こちらの特別装備は2WD仕様のみ採用される装備となっています。4WDに関しても前回の改良のタイミングで非常に魅力的なパワートレーンとなったため、残念です。
リア周りに関してはACTIVE SPORTS仕様においても特別装備は設定されていませんが、バンパーがブラック一色となっていることでフロントやサイドに配されたブラックのパーツと統一感があります。
ここから内装関連の特別装備になります。
まずはシート形状についてです。
ACTIVE SPORTSには肩までサポートが拡大された専用のスポーツシートが装備されており、ACTIVE SPORTSのコンセプトに則ったスポーティな走りを行った場合でもしっかりと身体をサポートしてくれるものとなっています。
素材に関してもブランノーブというスエード調の合皮とパンチングレザーの組み合わせとなっており、
非常に高い質感が担保されています。
また、形状だけでなく、除電機能も備えたものとなっており、安定した車両挙動にも寄与したシートとなっています。
そしてシート周りだけでなく、ドア周りなどのステッチがグレーで統一されており、外観同様、シックな仕上げとなっている点がポイントです。
ただし、注意点として、ACTIVE SPORTSでは内装色がブラック一択となっています。
運転席周りの特別装備としてアルミのアクセル、ブレーキペダルが採用されていることで見た目からもスポーティな雰囲気を味わることができます。
また、合成皮革巻のインストルメントパネルにはACTIVE SPORTSのロゴが印字されており、所有満足度を満たしてくれます。
機能面ではW×Bグレードではオプションである10.5インチのディスプレイオーディオプラスおよび6スピーカー装備が標準装備となっていることがポイントとなっています。
12.3インチのフル液晶メータが標準装備となっていますが、ヘッドアップディスプレイがACTIVE SPORSTでは装備不可となっている点が残念であり、注意となっています。
安全装備に関しては最新のトヨタセーフティセンスの機能が標準装備されており、右左折時の対向車や歩行者にも対応可能なプリクラッシュセーフティや前走車と一定車速を保ちつつ走行するレーントレーシングアシストのきのうが採用されています。
またW×Bグレードではオプションとなっているブラインドスポットモニターの機能や衝突被害軽減機能であるパーキングサポートブレーキ、加えて、前方+バックガイドモニター付きのドライブレコーダーがACTIVE SPORTSでは標準装備となっており、安全装備に関しても充実している点がポイントです。
以上がACTIVE SPORTSの特別装備、注意点となっています。
いつでも軽快な運転を楽しめるがコンセプトのACTIVE SPORTSのコンセプトに則り、外観、内装ともにスタイリッシュに統一された特別仕様車となっています。
見積シミュレーション
ACTIVE SPORTSの見積シミュレーションを実施してみました。
カローラツーリングをベースに足回りに専用装備が与えられている2WD仕様を選択、専用色のセメントグレーを選択しました。ACTIVE SPORTSはほとんどの基本的な装備が標準装備となっており、マットなどのディーラーオプションを選択するのみとなっており、ご覧のオプションで総額が約350万円となりました。
ACTIVE SPORTSを購入検討中の方の参考となれば幸いです。
コメント