本記事の内容について
今回の動画では先日トヨタ自動車より発売が開始された
新型ノアの内外装紹介をお届けします。
このノアには、兄弟車のヴォクシー同様、トヨタ初の技術が多く盛り込まれた意欲作ではありますが、
グレードによっては選択できないオプションがあるなど注意が必要ですので、内外装紹介とあわせて、
グレードによる違いなども紹介していきます。
展示車両概要
まずは今回紹介する展示車両の仕様についてです。
グレードは最上級グレードにあたるS-Z、このグレードはいわゆるエアログレードの仕様となり、
こちらのノーマル仕様のフェイスよりもよりアグレッシブなフェイスに加えて、
サイドスカートなどのエアロパーツが装着されます。
パワートレーンは1.8Lのハイブリッド仕様であり、四輪駆動となるe-fourと前輪駆動の仕様がありますが、この車両は前輪駆動の車両となっており、燃費は23km/lとかなりの低燃費です。
他のパワートレーンとしては、RAV4に積まれているエンジンと同じ2Lエンジンを搭載した四輪駆動と前輪駆動の仕様がありますが、今回の注目は、ハイブリッドの仕様となります。
このハイブリッドはモータなどが完全新規の新世代ハイブリッドとなっています。
これまでトヨタのハイブリッドの世代交代はプリウスのモデルチェンジとともに行われてきましたが、
今回はこのノア、ヴォクシーからの新世代ユニットの採用となっており、
トヨタのこの車両への気合の入り方がうかがえます。
ここで一つ目の注意点ですが、S-Z、Zグレードに関しては7人乗り、
パワートレーンに関してもe-fourではグレードに関わらず、7人乗りしか選べません。
なので展示車も必然的に7人乗りとなります。
S-Z、Zグレードしか選択できない装備も多々ある中で、
8人乗り仕様を選ぶ場合の選択肢が狭まってしまうのは少し残念です。
外板色は全7色ある中のホワイトパールでした。
内装色に関しては合成皮革とファブリックの組み合わされたブラックとなっていました。
2つ目の注意点ですが、グレートによって選べるカラーに違いがあります。
エアログレードであるS-Z、S-Gではスティールブロンドの外板色が選べず、
内装色はブラックのカラーのみ、それ以外のグレードでは、レッドとグリッターブラックが選択できませんので、ボディカラーにこだわりがある方は、グレード選びに注意です。
外装紹介
外観紹介、まずはフロントフェイスから行っていきます。
オートサロンでカスタム仕様を先に見てしまいましたが、ノーマルでもエアロ仕様は大迫力ですね。
メッキパーツが多用され、アルファード並みのギラツキ感となっています。
ライト周りのパーツもピアノブラックで塗装されており、
非常に高級感もあります。メッキパーツのフチの部分に関しては、未塗装の樹脂ではありましたが、
質感が低いように感じず、マッチしていました。
このノアの顔の迫力がどこから生まれているかを考えてみましたが、
フェイスの上面の絞り込みと、下面の張り出しのメリハリの影響が大きく感じました。
このメリハリがフェイス下面へと目線を向け、どっしり感が演出され、
結果的に迫力あるフェイスが形作られているように思います。
このあたりは画像では伝わりずらいと思いますので、一度実車をご覧になることをおすすめします。
ボディサイドに回り込んできました。
新型ノアの全長は4695mm、全幅1730mm、全高1895mmとなっています。
ここで3つ目の注意点です。先代から全長と全高はほぼ変わらずですが、
全幅が1695mmの仕様がなくなり、すべてが3ナンバーの仕様となっています。
全幅の拡大量としてはわずか35mmなので、取り回しに大きな変化はないかと思いますが、
車庫事情などに敏感な方は注意が必要です。
サイドのデザインとしては、Aピラーが非常に細くデザインされており、
いかにも視界がよさそうなデザインがされていることがわかります。
またCピラーまわりがブラックアウトされており、ルーフとボディが切り離されたようなデザインのため、腰高感が軽減され、ミニバンの中でもスポーティなサイドのデザインであるように感じます。
また、サイドに一本のプレスラインがボディ後端まで入っていることで間延び感も軽減されています。このあたりは新型のホンダステップワゴンとは異なるデザインテイストであり、メーカーごとの違いが感じられ、面白いですね。ちなみにウィンドウ下端のメッキ加飾はS-Z、Zグレードのみとなっており、
それ以外のグレードに加飾はありません。
ホイールに関しては、この展示車がS-Zグレードであるため、205/55R 17インチのホイールが履かれていました。このホイールサイズはS-Zグレードのみとなっているため、
この展示車のサイドと同じシルエットにするためには、S-Zグレードを選ぶ必要があります。
バランスは非常にいい感じですが、乗り心地にも影響することですので、
試乗してみてから判断でもよいかもしれません。
リアに回り込んできました。
リアデザインに関しては、テールランプの雰囲気が非常に兄貴分のアルファードに似た雰囲気となっていることに加えて、LEDライトの採用により、非常にシャープにデザインされていることで、先進感もあります。また、ランプが横長にデザインされたことと、Cピラーがブラックアウトされていることで、上半分が1枚の大きなガラスのようなデザインをされていることで、
目線が下側に集まり、リア側でもどっしり感を演出するデザインとなっています。
また、ピアノブラック化されたパネルにノアのロゴが入っているのが非常におしゃれに感じました。
ライトチェック
内装紹介
内装紹介、まずはトランク容量からです。
今回のノアのトランク開閉ボタンはボディサイドのこのボタンで行うのが特徴で、
狭いスペースでバックドアに押されてのけぞると危険なので、それの防止が図られており、任意の場所で止められる機能がトヨタ初採用となっています。
ただこれも注意ですが、こちらのパワーバックドアはS-Z、Zグレードのみのメーカーオプションとなっており、それ以外のグレードには装着できません。
ただ、このオプションを装着しなくても、メカニカルな機構でバックドアの位置を任意の位置でストップできるフリーストップバックドアの機能がありますので、そちらを考慮いただければと思います。
トランクの容量としては、3列目格納状態ではありますが、非常に広々としており、
フロアの高さも非常に低いため、荷物の積み下ろしが楽そうだと感じました。
床下収納も十分な深さがあり、洗車道具などを常備できるだけのスペースがありました。
3列目シートはサイドに向けて跳ね上げる形となっており、
今回のモデルからワンタッチで固定まで可能となっていたため、実際に稼働させてみましたが、
iphone片手でも操作が可能となっており、非常に扱いやすかったです。
これならば実用面においても不満が出ることはないと思います。
続いて運転席周りの内装についてです。
運転席のドアの内張はこのようになっており、上半分は非常に柔らかいソフトパッドで触り心地がよく、ウィンドウスイッチ周りにメッキ加飾が施されているなど質感高かったです。
ただドアノブの触感が少しプラスチッキーだったのが残念でした。
良く触るところなので、もう少し質感こだわってほしかったです。
ドアの下半分には収納ポケットがいくつかあり、ペットボトルホルダーもついていたため、
実用性は非常に高いです。ただ、ノアの内装で全般的に気になったのが、
ペットボトルホルダーの深さが浅めな気がしました。
気になる方は一度、展示車でチェックしてみることをお勧めします。
乗り込んで、続いてステアリングのデザインについてです。
こちらに関しては、トヨタ共通のスタンダードなボタン配置であり、
左側にオーディオ関係のボタン、右側に運転支援系のボタンが配置されています。
また後程紹介しますが、渋滞時のレベル2相当の運転支援を実現するための
ドライバー監視モニターが備え付けられているのが最大の特徴です。
メーターデザインはこのようになっており、
こちらも他のトヨタ車のデザイン同様、真ん中のディスプレイに
燃費などの情報が切り替わり表示されます。
このディスプレイのサイズはS-Z、Zグレードは7インチが標準装備、
それ以外のグレードは4.2インチのディスプレイとなります。
ここで6つ目の注意点ですが、情報表示系のもう一つの機能である
ヘッドアップディスプレイはメーカーオプションとなっており、
さらにS-Z、Zグレードしか装備ができません。
ヘッドアップディスプレイがあると運転時に目線を動かさずに、速度の確認が出来たり、
運転支援系の作動状況を確認できるため、安全にも寄与し、ドライバーの疲労低減にもつながる機能であると考えているため、メーカーオプションはやむなしとしても全グレードに装備可能としてほしかったです。私自身、ヘッドアップディスプレイがかなりお気に入り装備であるため、
これを付けようとするとグレードがS-ZもしくはZグレードに絞り込まれてしまいます。
続いてナビ周りです。
この展示車にはオプションで、10.5インチのナビが装着されていました。
オプションを選択しなければ、8インチのナビが標準装備となります。
このディスプレイオーディオが採用され始めのころは、ダッシュボードよりも高い位置に突き出しがちであり、視界の妨げになる懸念の車種もありましたが、
ノアの場合はダッシュボード以上の高さはなく、視界の邪魔になることはなさそうです。
またサイドデザインの際に述べていたように、Aピラーが非常に細く、
視界が開けているため、運転しやすく、安全という観点でも非常に優秀な車であるといえます。
ナビの下にはエアコンのスイッチが物理ボタンとして残されており、
この方が慣れると運転中に目線をそらさずに操作が可能であるため、私はこちらの方が好みです。
シートヒータはS-Z、Zグレードは標準装備、Gグレードでは、快適利便パッケージを装備することで
装着可能となり、Xグレードには装備できません。
その横にはパノラミックビューモニターのスイッチが配置され、
床下が透過したような形で車両の周囲の安全確認が可能となります。
こちらはXグレードは装備できず、それ以外のグレードにはメーカーオプションとなっています。
この機能は目線が高い故に車両直近の死角が大きいミニバンには必須の装備かと思いますので、
ぜひ装備したいところです。
また、スイッチがこの位置にあるのもいいですね。
他車種ではステアリング右下に配置されている場合が多いかと思いますが、
このスイッチは頻繁に操作することがあるかと思いますので、
手の届きやすいこの位置にあるのは良い配慮だと思います。
その下には、パーキングブレーキやブレーキホールドなどの走行時に使用するスイッチがまとめられているなど、最近のトヨタのボタン配置はすごく洗練されている印象です。
その隣にシフトノブがあり、この電気式シフトノブはパノラミックビューモニターを装備した
ハイブリッド車はこの方式となるようです。
まったく関係のない装備な気がしますがよくわからないですね。
さらにその隣にはスマホ置きのスペースがあります。滑り落ちたりしないか少し心配な傾斜でした。
助手席前のスペースにもモノがおけるスペースが設けられており、
その隣には運転席と左右対称な加飾とペットボトルホルダーが備え付けられています。
こちらも深さが浅いことが少し気になりました。
センターアームレスト付近には二つのペットボトルホルダーが備え付けられており、
アームレストの中の小物入れの深さも十分なため、運転席周りの収納で困ることはないかと思います。
グローブボックスは標準的な大きさであり、起毛仕上げなどはされていませんでしたが、
致し方ないかなと思います。
シートに関しては合成皮革とファブリックのコンビネーションとなっており、
ブラック一色ではありますが、模様が入っているため、おしゃれなシートとなっています。
クッション性が高く、またファブリックの部分がアルカンターラのような素材であるため、
体がずれ落ちることもなく、アームレストと合わせて、快適な座り心地となっていました。
続いてリアシート周りについてですが、乗り込む前の装備について紹介します。
こちらはユニバーサルステップと呼ばれる装備で、助手席側のみ全グレードに装着可能となっております。元々低床であるため、乗り込みにくく感じることはありませんでしたが、
小さいお子様がおられる方なら、全グレード装備可能ですので、検討してもいいかもしれません。
また、両側パワースライドドアはS-Z、Zグレードのみ標準装備であり、
それ以外のグレードは助手席のみで、両側にするためにはオプション選択する必要があります。
リアシートに乗り込んで2列目、3列目の質感についてです。
2列目に座ると、足元スぺ―スの広大さに驚きます。
まずはドアの内張についてです。
後席の質感は前席には劣ってしまう印象でした。
ドアの上半分はソフトパッドがあしらわれていましたが、それ以外の部分はハードプラとなっており、
ウィンドウスイッチの台座などにも加飾はなく、少し寂しい印象です。
収納としては、ペットボトルホルダーが備え付けられていました。
足元スペースは非常に広大であり、3列目シートのことを考慮せずにスライドすれば、
足を投げ出してもまったく届かないほどであり、不満が出ることはないかと思います。
このキャプテンシートにはセンターにテーブルが備え付けられており、
2列目用、3列目用のペットボトルホルダーとUSBポートが二つ
備え付けられています。このテーブルの仕様はS-Z、Zグレードのみとなっています。
その他の7人乗りグレードにもテーブルはつきますが、
USBポートは装備されていません。私の勉強不足かもしれませんが、
S-Z、Zグレードでなければ、後席にUSBポートはないかもしれず、
少し不便であると考えられるため、S-Z、Zグレード以外の選択を考えられている方は注意が必要です。
2列目シートの質感に関しては、
運転席同様の質感が担保されており、リクライニングの角度も非常に大きく取ることができるため、
長距離移動中も全く苦にならないかと思います。
続いて3列目に乗り込んでみます。
3列目への乗り込み方としては、このように2列目を前に出す方法とセンターテーブルを折りたたんで
ウォークスルーする方法があります。
3列目乗り込みました。
足元スペースに関しては2列目と譲り合うことで、確保することが出来そうですが、
快適性に関しては2列目には劣ってしまいそうです。
やはり跳ね上げ式の方式をとっているため、背もたれのクッションが薄くなってしまっているためだと考えられます。大人が十分座れる空間は確保されていますが、
長距離移動の際は、適度な休憩をとりながら目的地に向かうことをお勧めします。
その他オススメ装備
ここからは主に新型ノアに装備されているトヨタ初の
運転支援系装備について紹介していきます。
まずはアドバンスドライブの渋滞支援機能です。
こちらはいわゆるレベル2相当の運転支援機能となっており、
高速道路上での時速40km/h以下渋滞時に手放し運転を可能とするトヨタ初の機能です。
この機能の有効化のため、ハンドルにはドライバー監視機能がついており、
システムがドライバーが目線を離していないことを認識するとシステムが有効となります。
この機能はドライバーの疲労軽減に非常に有効であるため
ぜひとも装備したいオプションであり、Xグレード以外には装備可能となっています。
続いて安心降車アシストです。
こちらは車両が後方から接近する自転車などを認識し、スライドドアの開閉が危険と判断した場合にドアの開閉をキャンセルするトヨタ初の機能となっています。
小さいお子様の万一の飛び出しの防止に役立つため、こちらも装備しておきたいオプションとなっています。こちらもXグレード以外に装備可能となっています。
最後にアドバンスパーク機能です。
こちらは駐車時の運転支援機能であり、車両が駐車スペースを認識し、ドライバーが承認すると、
操舵、アクセル、シフトチェンジ含めてすべての動作を車両が実施し、駐車を可能とするシステムです。加えて、新型ノアではトヨタブランド初となるスマホ操作で自身が車を降車した後の車両操作が可能となります。この機能は駐車スペースが狭く、乗り降りがしづらい場合に先に車から降りてしまい、
車任せで駐車することができ、出庫の際も同様の流れでスムーズに乗車可能となります。
ただしこのリモート機能はハイブリッド車の場合しか装備できません。
降車アシスト同様、この機能を使えば、安全でもありますし、ドアパンチの懸念もかなり軽減されるため、装備したいオプションではありますがパワートレーンによっては装備できないので、これが最後の注意点となります。
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