本記事の内容について
今回の記事では、先日年次改良が実施されたトヨタのヤリスクロスの年次改良ポイントおよびグレード選択時の注意点をまとめました。購入検討の参考となれば幸いです。
グレード設定について
まずはグレード構成についてです。
グレードとしては大きく分けて6つのグレードが設定されており、最上級グレードのZ、Zにタフなエクステリアが追加されたAdventure、ベースグレードのGにエントリーグレードのX、スポーティなGRsportsにKINTO専用のUグレードが設定されています。
車両本体価格はご覧の通りとなっており、グレード選択時の注意点としてはGRsportsにはFF仕様しかないこと、Uグレードにはガソリン仕様の設定がないことが上げられますので、それぞれのグレードを検討されている方は要検討となっています。
パワートレーンについて
続いてパワートレーンについてです。
ヤリスクロスには直列3気筒1.5Lエンジンとそちらにモータを組み合わせたHEV仕様が設定されています。
今回の年次改良において特に改良が加えられてはいませんが、HEV仕様に関してはすべてのグレードで30km/L付近のSUVセグメントとしては優れた燃費が実現されていることが特徴であり、ガソリン仕様に関してもダイレクトシフトCVTと組み合わされたスムースな発進加速と車重の軽さから軽快感のある走りが実現されています。
また、4WD制御に関してもガソリン仕様では路面状況に応じた3つの走行支援を実施するマルチテレインセレクトが、HEVの4WDに関しては必要に応じてリアモータが駆動を行うE-fourシステムが搭載されていることでSUVに求められる悪路走破性も担保されており、非常にマルチな特性をもった車両であるといえます。
内外装色について
続いて内外装色についてです。
外板色についてはご覧の通りとなっており、ツートン仕様を含めて全11色のバリエーションが設定されています。
注意点としてグレードごとに選択できる外板色に制限があり、GRsportsではご覧の外板色、Xグレードではご覧の外板色が選択不可となっており、それ以外のグレードでは全色選択可能となっています。
ちなみに今回の年次改良においてマッシブグレーが追加されており、それに伴い、改良前に設定されていたイエロー系のブラスゴールドとブルー系のダークブルーは廃止となっています。
内装色はご覧の6色のバリエーションが設定されていますが、こちらもグレードにより選択可能な色が異なり、GRsportsではブラック、Z Adventureではサドルタン、Zではブラックもしくはカーキ、それ以外のグレードではブラックのみとなっています。
また、Gグレード以下ではファブリック、それ以上では合成皮革が用いられており、素材も異なるため、注意です。
外観紹介
外観紹介、まずはフロントフェイスからです。
ヤリスのSUV版であるヤリスクロスではありますが、単純にヤリスのフロントを移植したモノではなく、専用形状となっており、グリルが上下に分割されていることや縦長のデイタイムライトの採用によって高さ感が演出されていることで、存在感とSUVらしさが演出されています。
今回の年次改良においてフロントフェイスまわりの変更点としてはグリルの格子形状の変更が挙げられます。
格子の網目が少し粗くなっており、より力強いパターンとなっているとのことです。ちなみにGRsportsに関してはグリル内の形状がメッシュパターンのものとなっており、こちらは年次改良において変更はくわえられていません。
それ以外のフロントフェイスまわりのグレードごとの違いとしてはZ Adventureには専用のバンパーデザインが与えられていることと、Z系グレードおよびGRsportsにはLEDヘッドライトおよびターン機能付きのデイタイムライトが与えられているのに対し、それ以外のグレードではハロゲンヘッドライト、デイタイムライトにターン機能は装備されず、G、Uグレードのみオプション選択可能のため注意です。
サイドのデザインはこのようになっており、ヤリスクロスのボディサイズは全長4180mm、全幅1765mm、全高1590mmとなっています。全幅が1800mmを切っていることに加えて、最小回転半径もFF、4WDともに5.3mと小さくなっていることで非常に取り回しのしやすい車両になっています。
サイドのデザインに関してはコンパクトSUVらしく非常に凝縮感あるデザインとなっており、前後タイヤまわりのフェンダーのふくらみが非常に力強く、樹脂フェンダーが採用されていることでSUVらしさも強調されています。加えて、ルーフが水平にボディ後端まで伸びていることで後席乗員の頭上スペースもしっかりと担保されています。ちなみにZ Adventureのみルーフレールが装備されます。
今回の年次改良におけるサイドのデザイン変更は特にありません。
ホイールデザインはこのようになっており、全4種類が設定されています。
このなかでGグレードおよびUグレードは上級仕様であるZグレードのホイールへと変更可能ですが、Xグレードに関しては変更不可となっているため注意です。
リアのデザインはこのようになっており、リアのデザインの特徴は横一文字につながったテールランプによって幅広感が強調されている点であり、なだらかな傾斜をもったリアガラスがスポーティ感も合わせて強調しており、軽快感を感じさせるデザインとなっています。
リアデザインのグレードごとの違いとしてはGRsportsがフロント同様、バンパーがメッシュ形状となっている点とZ Adventureに専用加飾が追加されている点が挙げられます。
またテールランプに関してもGRsports、Z系グレードはフルLEDに対し、それ以外のグレードはライン発光しないものとなっており、G、Uグレードのみオプション選択可能であり、注意です。
年次改良によるリアデザイン周りの変更点はわずかではありますが、ルーフスポイラーの形状変更とHEV仕様選択時のバッチが次世代のものへと置き換わっています。
内装紹介
内装紹介、まずはトランク容量からになります。
トランク容量はご覧の通りとなっており、左右のえぐりも十分確保されており、必要十分な容量が担保されています。
トランク床は2段式となっていることで高さ方向の容量を拡大することも可能となっています。
また、HEV仕様に関しては外部給電用のアクセサリーコンセントをオプション選択することも可能となっています。
加えて、後席シートを倒すことで多少角度はついていますが、トランク容量を拡大することも可能となっており、コンパクトSUVながら十分な実用性が担保されています。
続いて運転席周りになります。
ステアリングのデザインはこのようになっており、左側にオーディオ操作系、右側に運転支援系の操作スイッチが集約されたものとなっています。
グレードごとの違いとしてはGグレード以上でステアリング素材が合成皮革となっており、加えてステアリングヒーターがZ系グレードで標準装備、G、GRsportsにオプション、それ以外のグレードには装備不可となっています。
メーターデザインはこのようになっており、今回の年次改良に伴い、7インチの液晶メータが全グレードにて標準装備となりました。これにより、視認性が向上するとともに3つのレイアウトから好みのデザインが選択可能となるそうです。
加えて、ヘッドアップディスプレイの装備もあり、こちらと組み合わせることでより様々な情報表示が可能となりますが、こちらはZ系グレードのみオプション装着可能なため、注意です。
安全装備に関してもアップデートが行われており、前走車と一定の距離を保ちつつ、車線中央を走行するよう支援するレーントレーシングアシストや右左折時の歩行者にも対応できるプリクラッシュセーフティが備え付けられています。
これら基本的な予防安全機能に加えて、車両周囲をカメラにて確認できるパノラミックビューモニターの機能はZ系、GRsportsに標準装備、Gグレードにはオプション、Xグレードには装備不可となっており、パノラミックビューモニター機能に駐車支援機能であるアドバンスドパーク機能を追加した装備が
HEV仕様のみXグレード以外にオプション選択可能となっています。
また、ドアミラーに斜め後方の車両の存在を表示してくれるブラインドスポットモニター機能はZ系、GRsportsに標準装備、G、Uグレードにオプションとなっており、安全装備関連すべてが標準装備ではなく、細かくオプション設定されているため、注意です。
ナビには今回の年次改良から最新世代の8インチディスプレイオーディオがXグレード以外に標準装備となっており、Xグレードにはオプションとなっています。
その他、年次改良ポイントとしてはフロントにアームレストの装備が追加されました。ちょっとした小物入れにもなっているようで機能性とともに運転中の快適性もアップするものと思います。こちらは
X、Uグレードには装備されていない点が少し残念ですね。
また細かい点ですが今回の年次改良のタイミングでイルミネーションのカラーがブルーから白に変更されているそうです。
シート形状はこのようになっており、サイドの張り出しが大きく、身体全体を包み込むように支えてくれるシートとなっており、快適性が高いものとなっていました。
内装色の際にお伝えしたように、グレードによってシート素材が異なり、快適装備に関してもシートヒーターがZ系グレードのみ標準装備、GRsports、Gグレードにはオプション、それ以外のグレードは装備不可となっています。
続いて後席まわりについてです。
乗り込もうとした際に少し気になったのが、後席ドア開口幅が思ったより狭かった点です。乗り降りの際は少し窮屈感を感じるかもしれません。
後席足元空間はこのようになっており、身長170cmの私のドライビングポジションに合わせた状態で手の平1枚分となっているため、窮屈感なく過ごすことができるかと思います。
後席にもセンターアームレストが備え付けられており、ドリンクホルダーも兼ねています。
シート形状はこのようになっており、前席ほどではありませんが、多少の立体感のあるシートとなっています。
後席周りには特に年次改良点はありません。
改めて内装の全景となります。
今回の年次改良において内装のレイアウトなどの大胆な変更は行われていませんが、ナビ画面やメータなどの機能性の向上が図られていることでヤリスクロス自身の素性の良さを引き上げるものとなっています。
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