【限定500台】レクサスIS500 Climax Edition登場|生産終了の国産FRセダン最終モデルを徹底解説!特別装備11個

レクサス
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本記事の内容について

今回の記事では残念ながら25年の11月をもって生産が終了となるIS300/IS500の集大成として限定販売されるIS500 Climax Editionの内外装およびその特別装備内容を実車を交えながら紹介していきます。国産としては今では貴重となってしまったFRスポーツセダンの特別仕様車として要注目です。
それではご覧ください。

基本情報

まずはグレード構成についてです。

レクサスISのグレード構成としてはご覧の通りとなっており、直列4気筒2Lターボ搭載のIS300、
直列4気筒2.5L HEV搭載のIS300hにはベースグレードからスポーツグレードのF SPORT、F SPORT Mode Black Ⅳ、ラグジュアリーグレードのVersion Lが設定され、5L V8エンジン搭載のIS500にはF SPORT以上のスポーツ性を求めたF SPORT Performanceグレードが設定されています。

今回生産が発表された仕様としてはIS300とIS500となっており、25年11月までの生産台数に達し次第販売終了となるとのことで気になる方はディーラーにお問い合わせされることをお勧めします。

また今回設定されたClimax EditionはIS500をベースとした500台限定生産モデルとなっており、生産終了となるIS300への設定はない点は注意です。車両本体価格はご覧の通りとなっており、Climax Editionは通常のIS500から+100万円アップとなっており、それに見合った特別装備となっているか要注目です。

IS500に搭載されているパワートレーンはその名の通り、今となっては非常に貴重な5L V8エンジンが搭載されており、そのスペックは最高出力481馬力、最大トルク535Nmと非常に強力なものとなっており、大排気量NAエンジンならではの伸びやかで力強い加速フィールと官能的なサウンドが味わえるのが魅力です。

日産のGTRがオーダー終了となっている現在、国産車最強のスペックを誇るエンジンとなっており、
電動化が叫ばれている昨今の自動車市場を鑑みても非常に貴重かつ魅力的なパワートレーンであるといえます。RCFも生産終了となっているため、ますます貴重な存在となっていただけにIS500も生産終了となってしまい残念です。
Climax Editionにおいてもスペックの向上などは行われていませんが、「V型8気筒エンジンの圧倒的なパワーと一段上の走行性能をお求めになるお客様のご期待にお応えしたい」という強い思いのもと、足回りの強化や軽量化が中心に実施されているそうです。

外観紹介

外観紹介、まずはボディカラーについてです。
ISにはご覧の全10色のボディカラーの設定がありますが、F SPORTがベースとなっているClimax EditionではF SPORT用のご覧のバリエーションのみ選択可能となっており、加えて今回実車でご紹介するClimax Edition専用色のニュートリノグレーが選択可能となっています。特別仕様車専用色が設定されるということで気合の入りようがうかがえます。

続いてフロントフェイス周りとなります。

ISのフロントフェイスは前回行われたマイナーチェンジから非常にアグレッシブとなっており、その印象を与える一因となっているのがフロントフェンダー部の拡大によるものとなっています。フロントを斜めからみるとボディの拡大具合がよくわかり、正面から見た際の踏ん張り感へとつながり、このアグレッシブなフロントフェイスが形成されています。

またレクサスでお馴染みとなっているスピンドルグリルに関してもISは2度のブラッシュアップを重ねたことでデザインが熟成されており、スピンドルグリルを中心としてそこから放射状にヘッドライトやボンネットフードのラインへと繋がるデザインが非常に洗練されています。

スピンドルグリルに関してはF SPORTベースとなっているため、メッシュ状のスポーティなものとなっており、下部、サイドのダクト含めてピアノブラックで塗装されていることによりラグジュアリースポーツの雰囲気を感じさせる仕上がりとなっています。

ヘッドライトデザインはスピンドルグリルとのつながりをもった非常にシャープなデイライト形状を備えたものでマイナーチェンジ後のシャープさをより印象付けるものとなっており、シャープな3連LEDヘッドライトが標準装備となっています。

あらためて引きでフロントフェイスをみるとスピンドルグリルを中心としたシャープなフロントフェイスが形成されていることがよくわかるとともに先代のIS-Fと同様、5L V8エンジンを搭載するためのボンネットフードの盛り上がりがISのアグレッシブさをより引き立てており、純粋に見た目で欲しいと思える魅力的なフロントフェイスであるといえます。

サイドに回り込んできました。

ISのボディサイズはIS500の場合、全長4760mm、全幅1840mm、全高1435mm、ホイールベースが2800mmとなっており、5Lエンジンを搭載するスペースを確保するため、その他のグレードよりも全長が+50mmとなっており、副次的にですがより伸びやかなシルエットとなっていることが特徴です。

サイドのシルエットとしてはFR車らしく、短いフロントオーバーハングと張り出したリアフェンダーによって躍動感のあるシルエットとなっており、前輪から運転席までのプレミアムレングスが長く取られている伸びやかなプロポーションであり、ルーフのラインがなだらかにボディ後端までつながるスポーツセダンのシルエットとなっています。

ボディの側面には一本のエッジラインが入っており、またボディ下面から斜めに駆け上がるラインと重なることでリアフェンダーの盛り上がりを強調しています。

この処理は斜め後ろからみるとよりそのデザインの特徴をつかみやすくなっており、複雑なラインがリアフェンダー周りを構成しています。

またこのフェンダー部分とルーフのラインを分けるトランクスポイラー周辺の処理には寄絞りと呼ばれる工法が採用されており、この工法によって摘み上げるようなシャープなトランクスポイラーが形成されており、このISのデザインに対する開発陣のこだわりを非常に感じます。
またサイドの質感に関しても非常に高く、Bピラーまわりのパーツやサイドスカートに関してもすべてピアノブラックにて塗装されており、こちらもフロントフェイス同様、レクサスクオリティが担保されているように感じます。

ホイールデザインに関してはこのようになっており、こちらはClimax Edition専用のホイールが与えられています。

Climax Editionでは足まわりの強化策として、鍛造製のBBS社製19インチアルミホイールが特別装備されています。軽量かつ高剛性を追求した仕様で、カラーはマットブラック塗装が施され足元を引き締めています。タイヤサイズはフロント235/40R19、リア265/35R19となり、、ワイドなリアタイヤがV8パワーをしっかり路面に伝えます。標準のIS500 F SPORT PerformanceではENKEI製の19インチアルミホイールが装着されていましたが、本特別仕様車ではBBS製ホイールへの変更でバネ下重量の軽減と剛性向上が図られています。その効果により、ハンドリングや乗り心地の面でも一段と磨きがかかっていることと思われます。

ホイールの隙間から覗くブレーキにも注目です。
Climax Editionではブレンボ製の対向6ポッドアルミ製フロントブレーキキャリパーを採用し、直径380mmのピラーフィン式ベンチレーテッドディスクと組み合わせることで、制動力と耐フェード性能を大幅に向上させています。またキャリパーは鮮やかなレッド塗装仕上げとなり、足元のアクセントになっています。通常モデルのIS500ではブレーキキャリパーはブラック塗装でしたが、特別仕様車では赤に彩ることで視覚的にもスポーティさを強調しています。

リアに回り込んできました。

リアデザインの特徴としては前回のマイナーチェンジから導入されている一文字のテールランプであり、きれいに面発光することで夜間での存在感が抜群であり、シャープさも相まって非常にISのデザインとマッチしているように思います。

またその他の特徴的な装備として、ハイパフォーマンスを象徴する4本出しマフラーがこのIS500には備え付けられており、ひとめでIS500だとわかる装備であることが所有満足度を満たしてくれます。ボディ下部のスポイラーに関してもピアノブラックで塗装されており、外観上隙なしの品質となっています。

改めてリアデザインをみてみるとサイドのデザインで紹介した寄絞り工法による特徴的なデザインとなっており、トランク容量とのトレードオフとなってしまいますが、絞り込まれたシャープな造形がスポーツセダンらしいフォルムを形成しており、こだわり感じるデザインは非常に好印象です。

内装紹介

内装紹介、まずはトランク容量についてです。
テールゲートは電動式でないのは少し残念ですが、ボディの軽量化のためには致し方ないかと思います。

トランク容量はご覧の通りであり、リアデザインの際に述べたようにデザイン性重視の車両であるため、広大であるとは言えません。またセダンであるため、トランク床と開口部に大きめの段差があり、
荷物の出し入れ時に荷物をスライドして出し入れすることができません。

サイドのえぐりとしては手前側は大きくえぐられてはいますが、奥に行くに伴いドンドン狭くなっていっているのでそこまで幅広のものは積みづらい印象です。

床下スペースに関しても昨今珍しいテンパータイヤの収納スペースに大部分が割かれているため床下スペースもほぼ活用できず、トランク容量を拡張することはできません。

一応トランクスルーの機能を備えているため、ご覧のように後席を倒すことで長尺モノの収納には対応できますが、セダンというボディ形状の都合上、高さ方向のスペースが十分でなく、またボディ剛性確保のための環状骨格が組まれているためスペースにも制約がある印象です。

そのため、この車両が購入候補に挙がる方は重々承知かと思いますが、実用性よりもデザインや運動性能に重きを置いた車両であることが改めてわかります。

内装色に関してはISとしてはご覧の計5色のバリエーションが設定されていますが、Climax Editionには専用色であるブラック×レッドの組み合わせの内装色が設定されており、その性能に見合ったスポーツドライブへのやる気を掻き立てるようなインテリアカラーとなっている点が特徴です。

運転席ドアの内張はこのようになっており、黒を基調としたものとなっていますが、ワンポイントでレッドの差し色が入っており、上面にソフトパッド、中央部にもうっすら模様が入ったソフトパッド、
そして持ち手にスエード素材を用いることでスポーツセダンであることを主張しています。

ウィンドウスイッチの台座のオーナメントにはアルミのような光沢のものが用いられており、質感の高さも感じます。また下部にはペットボトルホルダーを差し込めるようになっており、実用性も兼ね備えたものとなっています。

ドアのスカッフプレートにもClimax Editionであることを示す専用のものが与えられていることで所有満足度を満たしてくれます。

ボディ剛性確保のため、サイドシルが厚めに取られていることと、セダンボディであるため、乗り込む際には多少の窮屈感がありますが、こちらは致し方ないですね。

ステアリングデザインはこのようになっており、F SPORTSのロゴが入ったものとなっており、ディンプル加工が施されたブラック×レッドの組合せの専用仕立てとなっています。スポーツカーらしい無骨な仕上げとなっており、パドルシフトも備え付けられていることで手元で変速操作が可能であり、スポーツ走行をより堪能することが可能となっています。

スイッチ配置としては、マイナーチェンジが行われていますが、旧世代のものとなっており、予防安全系の操作スイッチが斜めに配されているものとなっているのが少し残念です。

メーターはこのようになっており、オープニング画面がClimax Edition専用のものとなっているそうです。F SPORTS専用の8インチTFT液晶式メーターでお馴染みのメータリングがスライドする独特なものとなっています。情報表示量としては最新世代のものやその他のメーカーの車両のものには劣りますが、タコメーターを中心においたシンプルな情報表示が走りへと集中させる雰囲気づくりに寄与していますし、何よりかっこいいですね。

予防安全システムとしては前走車との距離を一定に保って走行するレーダークルーズコントロールやその際のハンドル支援であるレーントレーシングアシスト、右左折時の歩行者にも対応したプリクラッシュセーフティなどが標準装備となっており、加えて車両周囲をカメラにて確認できるパノラミックビューモニターも標準装備となっているなど充実しています。

運転席からの視界はこのようになっており、スポーツセダンではありますが、ドアミラーの配置を工夫されていることで運転中の死角は比較的少なめであるといえます。

ただ私のドライビングポジションではボンネットフードの端などを視界に収めることができませんでしたので車両感覚を身につけるには慣れが必要かもしれません。また、横長ではありますが、ナビの稜線が視界とギリギリかぶらないくらいであったため、沈み込むようなドライビングポジションの方は要注意かもしれません。

ナビに関しては10.3インチのものが標準装備となっており、情報表示量としては十分かと思います。操作性に関してはセンタートンネルのタッチパネルを使用する方法と直接の画面タッチに対応しており、
選べるのはいいのですが、ナビ画面が比較的遠くに配置されているため、運転中に画面に触れるには向かないため、少し残念です。

その下には昨今ではレクサス内装として採用されなくなってしまったアナログ時計を中央に配してエアコン吹き出し口があります。このアナログ時計にも立体構造の文字盤を複数層で塗装し、さらにレーザーで赤色を削りだす緻密な加工を施すなど、徹底的なこだわりが施されています。

その下にはオーディオ系のスイッチ類が配置されており、左右のボリュームボタンには金属パーツが使われていることで操作時に質感の高さを感じることができます。

この展示車には装備されていませんでしたが、マークレビンソンのサウンドシステムがClimax Editionにもオプション設定されています。

その下には前席用のシートヒーターとシートベンチレーションのスイッチがあり、その真ん中には
スカッフプレート同様、Climax Editionであることを主張するプレートが配されています。

その後ろにはステアリング同様のディンプル加工が施されたシフトノブが配置されており、その横にはドライブモードの切り替えダイヤルが配置されており、さらに後ろにはナビ画面操作用のタッチパネルが配置されています。先ほど述べたように運転中のナビ操作はこちらで行うことになるかと思いますが
少し慣れが必要そうな操作性に感じました。

アームレストにもスエード素材が使われていることでスポーティ感が演出されており、その中にはUSBポートとシガーソケットが配されています。容量も必要十分かと思います。

ペットボトルホルダーは縦に2つ並べて配置されていますが、こちらスイッチ類を減らせば横置きも可能なスペースを確保できるかと思いますのでもう少しスペースを有効活用したいところです。

シート形状はこのようになっており、形状自体は他のF SPORTSグレードと同じものですがIS500の場合は素材にウルトラスエードを用いていることでサイドをしっかりと支える形状に加えてスポーツ走行中にすべりにくい機能性を兼ね備えたよりスポーツに特化したシートとなっていることが特徴であり、
先ほど述べたようにヒーター機能とベンチレーション機能も備えた快適性が担保されているのがうれしいところです。

また、特別装備として、シートベルトカラーがレッドに変更されている点もポイントです。

続いて後席についてです。

後席のドアの内張はこのようになっており、前席質感からは少し劣る印象でした。ソフトパッドやスエード素材は使用されていますが、中央部分の模様がなくなっていたり下部にペットボトルホルダーがないといった点から前席優先の車両であることを感じさせます。

乗り込む際もサイドシルの分厚い点であったり、ルーフラインの関係上、頭をかがめながら乗り込む形となります。

足元スペースとしては身長170cmの私のドライビングポジションに合わせた状態でこのぐらいのスペースになっており、足が組めるほどの余裕はありませんでした。

またルーフが落ち込んだ形状となっていることでリアガラスの開口面積がそこまで大きくないことから私の身長でも頭上スペースが手の平一枚分くらいしかなかったため、身長高めの方の場合は後席の圧迫感が相当なものであると思われ注意が必要です。

後輪駆動車であるため、センタートンネルの張り出しも相当なものとなっており、後席真ん中に人が座るのはほぼ無理であると考えられ、実質4人乗りの車であるというとらえ方がいいかと思います。

後席エアコン吹き出し口まわりの質感もそこまで高くなく、センターアームレストにもペットボトルホルダーがあるのみで後席にUSBポートはなさそうですので、このことからもこの車はドライバーズカーであることを改めて感じます。

ただ、シート形状に関してはご覧の通り、4人乗りに特化させることでサイドの張り出しが大きく、シートのクッション性も合わせて長距離運転でも疲れにくそうなシートとなっているため、ドライバーと一緒にスポーツ走行を楽しめるポテンシャルを秘めているものと思います。

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