【新型レクサスGX国内デビュー】version L&OVERTRAIL+装備内容徹底比較!ランクル250との違いも解説|内外装&見積もり公開【SUV】【LEXUS】

レクサス
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本記事の内容について

今回の記事では、先日レクサスより、ついに国内での一般販売が開始されたレクサスのGXの内外装紹介を、今回追加されたversion LとOVERTRAIL+の装備内容、兄弟車であるランクル250などと比較しながら、紹介していきます。
最後に見積もりシミュレーションなども行っていますので、購入検討の参考となれば幸いです。
それではご覧ください。

基本情報

まずはグレード構成についてです。

GXには、先行販売されていたオフロード走行性能をより高めたOVERTRAIL+に加えて、
今回発売開始のタイミングで、よりラグジュアリーな仕立てを追求したversion Lが設定されました。

車両本体価格はご覧の通りとなっており、兄弟車であるランクル250の最上級グレードと比較しても、2倍近い価格となっています。その価格に見合う差分があるのかに着目しながら、ご覧いただければと思います。

仕様としての大きな違いとして、OVERTRAIL+は5人乗り、version Lは7人乗りのみとなっており、
常にではないにしろ、GXで7人乗りを想定している方はversion L一択となる点は注意です。

パワートレーンに関しては、どちらのグレードにもV型6気筒3.5Lターボエンジンが搭載されています。
最大出力が355ps、最大トルクが650Nmと非常に強力なパワートレーンとなっており、オフロードでの走破性はもちろん、一般道などでも余裕の加速をもたらしてくれることで、快適性も担保してくれることが予想できます。

このパワートレーンがランクル250との最も大きな差別化ポイントであり、海外仕様においてもランクル250にはこのパワートレーンが装備されないため、将来的にも設定されないことが予想されますので、要チェックポイントかと思います。

ちなみに、北米に目を向けてみると、直列4気筒2.4Lターボエンジンにモーターを組み合わせた
ランクル250の最上級グレードとGXのベースグレードの差額は約35万円程度しかなく、今回の日本仕様における価格の大幅なギャップは、日本仕様におけるランクル250とGXに搭載されているパワートレーンの性能ギャップの大きさが、かなりの割合を占めることが予想できます。繰り返しとなりますが、こちらのパワートレーンに魅力を感じるかどうかが、GXの購入判断に大きく影響するかと思います。

外観紹介

外観紹介になります。

まずはボディカラーになります。
GXには、モノトーンとバイトーンを含めて全11パターンのボディカラーが設定されていますが、
グレードによって選択できるカラーリングが異なります。特にversion Lはご覧のようにバイトーンカラーが選択できず、OVERTRAIL+ではブルーやガンメタカラーが選択できないなど、差別化がなされているため注意です。

versionL選択可能色
OVERTRAIL+選択可能色

続いてフロントフェイス周りとなっており、今回紹介する展示車はOVERTRAIL+の仕様となります。

フロントフェイスはこのようになっており、水平基調をベースとしたデザインはランクル250と共通したものとなっていますが、GXにはレクサスお馴染みのスピンドルグリルが採用されており、一目でレクサスと分かるデザインが採用されている点が特徴となっています。

オーバーフェンダーによる力強さを感じさせるシルエットはランクル250と同じとなっていますが、GXの場合、スピンドルグリルを中心にボンネットのラインがつながっていることで、デザインのまとまりが演出されていたり、切れ長のヘッドライトが先進感を演出していたりと、レクサスのもつ高級感とオフロード車としての無骨さが見事に融合しており、デザインの完成度としてはGXの方が高いように感じました。

ちなみに、こちらのアルミプレートのようなセンタープロテクションが装着されているところが、
OVERTRAIL特有の装備となっており、version Lの場合は、こちらのように大柄なセンターガードなどがなくなり、比較的すっきりとしたフロントフェイスとなっているところが違いとして挙げられます。

サイドのデザインはこのようになっており、GXのボディサイズは、全長4970mm、全幅2000mm、全高1925mm、ホイールベース2850mmとなっています。

この数値をランクル250と比較すると、全長+45mm、全幅+20mm、全高とホイールベースは同じとなっており、サイズ感としてはほぼ同等となっています。

デザインに関してはフロント同様、水平基調のデザインが踏襲されており、ヘッドライトから伸びるラインがボディ後端まで一直線に伸びていることで、水平基調のデザインを強調しています。タイヤの踏ん張り感を強調するオーバーフェンダーや、スクエアのウィンドウ、分厚いCピラーデザインなど、無骨なシルエットを強調する要素が多く盛り込まれている点は、ランクル250のデザインと共通するところとなっています。また、前後オーバーハングが短く切り詰められていることで、悪路走破性も担保されており、機能性にも裏打ちされたデザインとなっている点も特徴です。

グレードごとの装備の違いを紹介します。

まずは、ドアミラー、ドアハンドル、およびホイールアーチのカラーリングが、OVERTRAIL+の場合はボディカラーに関わらずブラックとなっているのに対し、version Lの場合はボディカラー同色となっています。

また、ルーフレールに関しても、OVERTRAIL+はブリッジ型と呼ばれる方式に対し、version Lではソリッド型という方式となっています。

ホイールデザインはこのようになっており、OVERTRAILということで、エアボリュームの大きいオフロードタイヤが装着されています。その外観からもオフロード仕様であることを主張しています。

それに対し、version Lでは22インチの大径ホイールが装着され、見た目の印象を大きく変えるとともに、乗り心地にも大きく影響するところかと思いますので、要チェックポイントとなります。

また、オフロード性能に関しても、version LとOVERTRAIL+で大きく差別化されており、前後スタビライザーを電子制御し、岩石路やモーグル路などで優れた路面追従性を発揮するE-KDSSや、急斜面を走行する際にアクセル・ブレーキを車両が自動で制御することでハンドル操作のみに集中できるクロールコントロール、車両周辺を4つのカメラでモニターし、オフロード走行時の死角をなくすマルチテレインモニターなどの機能が、OVERTRAIL+のみに装備されています。

正直なところ、これら装備が必要となる状況が日本で発生するかというところはありますが、元々の素性の良さからGXのオフロード性能は必要十分に担保されているかと思います。とはいえ、購入にあたっては要チェックポイントかと思われます。

リアデザインはこのようになっており、こちらも水平基調を基本としたスタンスとリアフェンダーの盛り上がりによって、ワイド感が強調されており、非常に安定感のあるフォルムとなっています。ランクル250との最大の違いは、一文字のテールライトのデザインであり、フロントのスピンドルグリル同様、レクサスであることを主張する装備が与えられている点が挙げられます。

グレードごとの装備の違いとしては、フロント同様、センタープロテクションがOVERTRAIL+には装備されており、version Lには装備されていません。

内装紹介

内装紹介。まずはトランク容量からになります。

トランク容量はご覧の通りとなっており、スクエアなボディ形状そのままに、非常に広大な荷室空間となっています。今回の仕様の場合、5人乗り設定のみとなっているため、フラットな床面となっている点もポイントです。

床下収納はそこまで大きくありませんでしたが、特に不満に感じることはないかと思います。また、AC100Vのアクセサリーコンセントが装備されていましたので、多彩なアウトドア趣味に対応できることと思います。

加えて、シートアレンジのバリエーションとして、2列目シートをご覧のように跳ね上げることも可能となっており、こうすることでより広大な荷室空間となり、車中泊などにも対応可能かと思います。

version Lに関しては7人乗り仕様ということで、ご覧の通り、より豊富なシートバリエーションが可能となっており、7人乗れる利便性を確保しつつ、OVERTRAIL+同様のシートアレンジも可能となっている点が魅力的かと思います。

また、ご覧のようにリアガラス部分も開閉し、荷物を出し入れすることが可能となっているため、狭い駐車スペースでの荷物の出し入れなどに重宝することになるかと思います。

続いて運転席周りとなります。

インテリアカラーとしては、ご覧の4パターンが設定されていますが、version Lではブラックもしくはブラウン系、OVERTRAIL+ではブラックもしくは黄土色系のシャトーのみ選択可能と、差別化されているため注意です。

運転席ドア内張はこのようになっており、大部分がソフトパッドで覆われたドア内張となっています。手で触れるところの触感も心地よく、高級感を感じさせてくれるものとなっていました。また、幾何学模様のテクスチャーも与えられており、オフロード車らしい雰囲気づくりの工夫もなされています。この車両には、両グレードともにオプションとなるマークレビンソンのオーディオシステムが装着されている点もポイントです。

気になった点としては、e-ラッチが非採用であることが挙げられます。

最近のレクサス車にはスイッチでのドア開閉が可能となるe-ラッチが採用されていましたが、
GXには非採用となっています。信頼性や耐久性の観点から非採用になったのかと推測しますが、
ランクル250との大きな差別化ポイントかと思いましたので、少し残念です。

乗り込みに関しては、車高の高い車ではありますが、Aピラーのグリップを活用することで、問題なく乗り込むことが可能でした。

ステアリングデザインはこのようになっており、オーディオ操作系や予防安全系のスイッチが集約されたシンプルなものとなっています。

こちらも、昨今のレクサス車に採用されているヘッドアップディスプレイと連動した、タッチトレーサーシステムが非採用な点が少し残念でした。オフロード走行中の操作に適していないという判断かもしれませんが、ランクル250との差別化ポイントが少ない印象です。

メーターデザインはこのようになっており、こちらには最新式のフル液晶メーターが採用されたことで、非常に多くの情報量が表示可能となっており、ヘッドアップディスプレイも装備されていましたので、情報表示量として不満に感じることはないかと思います。

先進安全装備に関しても、最新のものが装備されており、右左折時にも対応したプリクラッシュセーフティや、前走車と一定間隔を保ちながら走行するレーントレーシングアシスト、渋滞時運転支援機能などが完備されています。

細かな違いですが、OVERTRAIL+に関しては、オフロード走行中にも機能するカメラ機能であるマルチテレインモニターが採用されていますが、version Lには、カメラを用いて車両周囲を監視するパノラミックビューの機能が標準装備となっています。

運転視界はこのようになっており、ドアミラーがスクエアな形状となっていることで、Aピラーとの間の死角がかなり軽減されており、左後ろの視界も確保されているなど、車体は大きいですが、視界はかなり良好となっている印象です。

ナビ画面はこのようになっており、14インチの大画面ナビが装備されています。ランクル250のナビサイズを上回るものとなっており、また、メーターフードから連続性のあるデザインとなっていることで、囲まれ感の演出にも寄与しているように思います。

この画面は、車両周辺の状況を映し出すマルチテレインモニターの機能も兼ねており、
オフロード走行時の安心感にも寄与するものとなっています。

その下には、エアコン操作系のスイッチなどが配置されていますが、一部タッチパネルでの操作となる点が気になりました。走行中の操作性が悪化することはもちろん、特にオフロード走行中の操作は困難になると思われ、ランクル250のように物理スイッチとして残してほしかったところであり、レクサス内装の装備とオフロード専用設計の両立の難しさを感じます。

また、アンビエントライトの機能も装備されており、両グレードともに、ご覧のようなカラーバリエーションもイルミネーションが与えられており、光による演出も加えられています。

その後ろには、USBポートやシガーソケットなどが備え付けられており、その横には、各種ドライブモード切替スイッチやシフトノブ、路面状況に合わせて走行支援モードを選択できるマルチテレインセレクトボタンや、ダウンヒルアシスト、クロールコントロールのボタンがまとめて配置されており、操作性は良さそうに思います。

その横には、ドリンクホルダーが2つ縦に並んで配置されています。

このセンタートンネル周辺にもブラックのオーナメントやソフトパッドなどが採用されており、
質感の高さを感じさせてくれます。

センターアームレスト内の収納はこのようになっており、収納が十分確保されているとともに、この車両には冷蔵機能も備え付けられていました。地味なポイントですが、ランクル250との差別化ポイントとなっています。

シート形状はこのようになっており、肩口まで支えてくれるサポート性に優れたシートとなっていることで、オフロード走行中にも身体をしっかりホールドしてくれるものと思います。

素材の違いとして、ご覧のOVERTRAIL+仕様では、合成皮革であるL-texとウルトラスエードのコンビネーションに対し、version Lでは本革仕立てとなっています。

快適装備として、シートヒーター・ベンチレーションの機能に加えて、フロントシートにはマッサージ機能も備えており、長距離ドライブでの快適性はランクル250よりも高いものと思われます。

続いて、後席周りになります。

後席ドア内張はこのようになっており、ガラスが非常に大きく、開放感が高そうでした。前席同様の質感が担保されていることに加えて、リアサンシェードも備わっており、高級車然とした仕立てとなっている点が特徴です。また、後席ドア内張にもマークレビンソンのスピーカーが内蔵されており、インテリアのアクセントにもなっていました。

乗り込み時にはサイドステップを利用し乗り込むことになるかと思いますが、OVERTRAIL+の場合は固定式のサイドステップとなっており、version Lの場合は電動格納式のものが採用され、見た目がシンプルなものとなっています。無骨な固定式か、シンプルな格納式かで、グレードごとのコンセプトが表現されています。

足元スペースとしては、身長170cmの私がギリギリ足を組めない程度であり、ホイールベースも同じのため、居住スペースとしてはランクル250と同等の印象です。

センタートンネルの張り出しがそれなりにありましたので、後席2列目に3人乗りは少し融通し合いが必要そうです。

センタートンネル後ろには、後席エアコン用の操作パネルとシートヒータースイッチ、USBポートなどが集約されています。

センターアームレストは、ドリンクホルダーを備えたオーソドックスなものとなっています。

シート形状はこのようになっており、前席ほどではありませんが立体的な形状となっていることで、
身体を支えてくれる形状となっており、シートヒーターなどの快適装備も備えられていることから、
長距離走行中などの快適性も非常に高いものと思われます。ただ、シートベンチレーションが2列目にversion Lでも装備できない点は、少し残念ですね。

また、その他の快適装備として、ご覧のムーンルーフが両グレードともに標準装備となっていますが、
より開口幅が大きく、調光機能付きのパノラマルーフがversion Lのみオプション装備可能です。

最後に、3列目シートについてです。

繰り返しとなりますが、3列目シートはversion Lのみの設定となっています。シート形状はご覧の通りとなっており、3列目用のペットボトルホルダーなども備え付けられています。

実車を見ることができませんでしたので、こちらはランクル300の足元スペースとなりますが、膝前スペースが2列目に対しギリギリとなっており、同じホイールベースのGXでもスペースは同じくらいと思われるため、長時間走行は厳しいかもしれません。

見積シミュレーション

最後に、見積もりシミュレーションを実施しました。

今回追加されたversion Lを対象に、ボディカラーはマーキュリーグレー、インテリアカラーはブラックを選択し、メーカーオプションとして、パノラマルーフ、マークレビンソンオーディオシステム、デジタルインナーミラーを選択。それ以外にはマットやナンバーフレームなどの基本的なディーラーオプションを選択しました。

その結果、込み込み価格が約1390万円となりました。
非常に高額となっており、ほとんどの方が手が出せない金額となっていますが、内外装の質感やそれに違わぬ走行性能が担保されています。特にランクル250とはパワートレーンなども差別化されており、
リセールに関しても申し分ないかと思いますので、購入して後悔することはないかと思います。購入検討の参考となれば幸いです。

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