【新型車紹介】SUBARU BRZ特別仕様車「tS」内外装紹介 日本導入可能性大の装備内容解説

スバル
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本記事の内容について

今回の記事では先日、北米にて発表されたスバルのBRZ特別仕様車「tS」の装備内容を通常仕様のBRZと比較しながらお届けします。日本導入の可能性も高いかと思いますので要注目です。

「tS」仕様の成り立ち

まずは、今回発表された「tS」の成り立ちについてです。

「tS」はtuned by STIを意味し、主にサスペンション、ブレーキ、シャシーなどにスバルのスポーツ部門であるSTI独自の装備を施したものとなっており、ベースのもつ走る楽しさをさらに磨き上げたコンプリートカーとなっています。

先代のBRZにも設定され、日本でも限定車として販売された実績もあるため、北米で発表されましたが、今回も日本導入可能性大の非常に楽しみなモデルとなっています。

足回りなどの改良が中心となった仕様となっているためパワートレーンに関してはベースモデルから変更は加えられておらず、水平対向4気筒2.4Lエンジンで後輪を駆動するFR仕様となっています。

このエンジンの排気量は先代の2Lから2.4Lへと拡大されており、この変更によって馬力は先代から+28hp、トルクも+38Nmアップしています。
この排気量の拡大によって先代のBRZの弱点であった低速時のトルクを補い、3700回転で最大トルクを発揮し、ボアの方がストロークよりも大きいショートストロークエンジンであるため、7000rpm で最高出力を発揮するエンジンとなっています。

このことからこれまでの自然吸気エンジン特有の高回転になればなるほどパワーが出る特性を担保しつつ、低速走行時のトルクが低かった弱点が克服されており、まさに先代からの正常進化といえるエンジンといえます。
実際、試乗したこともありますが、MTが久しぶりの身であっても非常に街乗りがしやすく、高速領域では非常に気持ちよく吹け上がっていく、完成度の高いエンジンであった印象であり、「tS」仕様において手が加えられていなくとも不満に感じることはないかと思います。

「tS」仕様特別装備

ここからは「tS」の特別装備を紹介していきます。

こちらが通常仕様のBRZのフロントフェイスとなっており、特徴としては水平対向エンジンを模した
コの字型のライトユニットや台形を逆さにしたグリルの形状、突き出した流線形のノーズ形状が挙げられますが、基本的に「tS」グレードにおいてこのフロントフェイス周りに変更は加えられておらず、フロントグリル右端に「tS」仕様であることを示すエンブレムが配されているのみとなっています。

少し特別感に欠けるかもしれませんが、オリジナルの状態であってもタイヤハウス内への空気の流入や
大開口のグリルによる冷却効果など空力的に優れた素性であることの裏返しととらえることもできそうです。

サイドに回り込んできました。

BRZのボディサイズは全長が4265mm、全幅1775mm、全高1310mmとなっており、こちらに関しても「tS」仕様において追加のエアロパーツなどは確認できていないため、ベース車両からの大きな変更はないものと思われます。

サイドのデザインは86と共通となっています。
フロントタイヤ後ろのエアダクトがアクセントとなっており、そこからつながるサイドスカート周りのラインがリヤフェンダーに向かって駆け上がりFR車らしい、リアのボリューム感を強調するデザインとなっています。
ルーフのラインもボディ後端までなだらかに下がり控えめではありますが、トランクスポイラーによって空気をはね上げる造形となっています。
これら王道のスポーツカーのシルエットは「tS」仕様であっても大きな変更はありません。

「tS」仕様と見分けられるポイントとしてはドアミラーのカラーがブラックとなっており、ボディ色と同じ色で塗装される通常仕様と見分けられるポイントとなっていることとルーフに取り付けられているシャークフィンアンテナのカラーもブラックとなっていることが特徴として挙げられます。

サイドのシルエットに関しても「tS」仕様として特別感が大きな装備はありませんが、足回りにそのこだわりが詰まっています。

ホイールデザインに関しては今、ご覧いただいているRグレードの仕様のホイールがご覧の通りとなっており、タイヤサイズが215/45R 17インチとなっています。

それに対してSグレードではご覧のホイールデザインとなり、タイヤサイズも215/40R 18インチとなります。

「tS」仕様に関してはSグレードのホイールデザインがベースとなっていることに加えて画像ではわかりにくいですが、Sグレードのマットな仕上げに対して、「tS」グレードではダークグレーの光沢感のある仕上げとなっていることが特徴です。

この光沢感のあるホイールカラーは同様に特別装備となっているBrembo製のゴールドブレーキキャリパーとトーンを合わせるためであると考えられ、足回りの装備の特別感をその外観からも主張しており、Bremboのブレーキシステムが採用されていることで制動力やペダルフィールが大きく向上されています。

加えてSTIチューンのサスペンションも装備されているとのことですので走りに対するこだわりをとことん感じるモデルとなっています。

リアに回り込んできました。

このカタカナのフの字にも見えるテールランプのデザインや、斜めに切られたトランクの開口幅は
スバルスポーツカーの共通項となっています。

マフラーは左右2本出しのデザインであり、リアのフェンダーのふくらみなど、スポーツカーらしいデザインが盛り込まれたデザインとなっており、こちらも「tS」仕様では手は加えられておらずそのままとなっており、フロント同様「tS」仕様であることを主張するエンブレムのみがリアデザインでの差別化ポイントとなっています。

このように足回りを除いて外観上に一目見てわかる特別なエアロなどは装備されておらず、繰り返しとなりますが走りにこだわる仕様であってもプラスアルファなエアロを装備せずとも十分な性能が得られると判断された結果であると解釈できます。

ちなみに特に今回の「tS」仕様において特に変更はくわえられていないと考えられますが、トランク容量はこのようになっておりクーペのため、高さ方向に余裕はありませんが、左右方向がしっかりえぐられていることと、奥行き方向もそれなりのスペースがあるため、機能性は高そうです。


床下収納はそこまで確保されていませんが、ちょっとした工具などはしまうことが出来そうです
また、後席をトランク側から倒すことができ、後席を倒すと、広大かつフラットなスペースを確保することができます。BRZに4人乗りする機会はそうそうないと思いますので実質これだけのスペースを荷室用に使えるというのはかなり実用性が高いといえます。

二泊三日用のスーツケースをご覧の通り載せることができ、横置きでもう一つ分くらいは乗せられそうでしたので、2人分の旅行バッグ程度などお土産含めても余裕で運べそうです。

続いて内装関連の特別装備を紹介していきます。

内装全般における特別装備は通常仕様の場合はRグレード、Sグレードともにレッドステッチが随所に施されていますが、「tS」仕様ではそれらがすべてブルーステッチとなっており、よりスバルらしいに配色となっています。通常仕様よりもGR86との差別化が鮮明となっており、うらやましいスバリストオーナーの方は多いのではないでしょうか。

ドア内張などの素材の仕立てもSグレードがベースとなっていることが画像から分かります。
またシート素材に関してはSグレードと同様のウルトラスエードと本革のコンビネーションシートが採用されているようですが、こちらに関してもSグレードのレッドのラインから「tS」仕様ではブルーのラインが与えられており、特別感が印象付けられています。

その他にもエンジンスタートがレッド基調かつSTIのロゴが入ったものとなっていることでブルー基調の内装の仕立てとのコントラストが際立っています。

またメーターに関してもデジタルメーターの特徴をいかし、通常仕様のオープニングに対して、STIのロゴを表示するものに変更されています

ベ―スの内装である全面液晶による視認性が向上したメータデザイン、水平基調に伴う運転に集中しやすい内装レイアウト、昨今では少なくなってきた物理ボタンとして独立したエアコン操作スイッチ、
軽い手ごたえで操作可能なシフトノブなどスポーツカーとして質感の高い内装をそのままに各種特別装備が多く織り込まれていることで非常に満足度の高いモデルとなっていることと思います。

また機能性として、「tS」仕様のみの特別装備ではありませんがMT仕様にも、今秋実施される年次改良によってスバルの予防安全装備である「アイサイト」が装備されることがわかりました。

この機能が搭載されることで先行車をカメラにて認識し、衝突を回避するように支援するプリクラッシュセーフティや一定の車間を保ったまま定速で走行するレーダークルーズコントロールの機能がMT仕様でも使用可能となります。

MT仕様独自の機能として、エンスト状態であってもブレーキ圧を担保し、完全停止までブレーキを保持する機能が備わっていたり、MT仕様の制約として車速30km/h以上、2~6速以上でのみ使用可能などがあるそうですが、クラッチを切っても5秒以内であれば機能が維持されるなどといったドライバーの違和感につながらないよう配慮もされているとのことですので、今秋の年次改良が非常に楽しみになります。

まとめ

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