本記事の内容について
今回の記事はデータ分析の動画となっており、最近、テストカーが目撃されたり、レクサス版である「LM」が発表されるなど新型の発表が秒読みとなっているトヨタ「アルファード」の中古車価格分析を行いました。
新型への乗り換えや現行車種の購入を考えている方の参考となれば幸いです。
データ収集方法について
まずは中古車データの収集です。
方法としてはこちらの過去動画でも紹介した通り、pythonのwebスクレイピング機能を活用することでとある中古車価格サイトのデータをダウンロードし、エクセルへとまとめ、その後、データ分析ツールであるTableauにてデータの可視化、分析を行っていきました。
データ内訳
データの内訳についてです。
データ総数としては825台分のデータを集めることができました。
さらにその中でいくつかの切り口でデータを層別してみるとグレード構成としてはこのようになっており、大半がSグレードで構成されていることがわかりました。
またカラーの割合としてはこのようになっており、ほとんどがホワイトもしくはブラックのカラーとなっていることがわかります。この割合は街中で走っているアルファードを見ても、納得ですね。
最後にパワートレーンの構成ですが、こちらのようになっており、パワートレーンに関しては2.5Lガソリンの仕様が大半を占めていることがわかりました。
ここからデータの分析を行っていきますが、トレンド分析を行うにあたり、サンプル数の量が非常に重要であるため、例えば、ホワイトのカラーの中古車価格の精度はそれなりですが、レッドのカラーの精度はそこまでよくないといった結果になることをご理解いただけると幸いです。
データ分析
まずは全体のトレンドについてです。
こちらが今回入手したすべての中古車データをまとめたプロットとなっており、
横軸が走行距離、縦軸が中古車価格となっています。
この際の走行距離と価格の関係を示す近似曲線はこのようになっており、いいかえるとアルファードは1万km走行ごとに約9万円値下がりすることを意味しています。
さらにくわしく分析を行っていきます。
こちらはグレードごとに分類した際の結果となっており、データ数が少なく、値上がり傾向となってしまっているSCグレードを除いた1万km走行後の値下がり額を比較するとこのようになっており、Sグレードが最も値落ち額が低いことがわかります。言い換えると売り手側にはコスパがよいグレードということになり、買い手側にとっては値下がり幅が大きいSRグレードがねらい目であるということがわかりました。
続いてグレードをSグレードに統一し、カラーごとに分けた結果がこのようになっています。
さきほどのデータの内訳で申し上げた通り、ほとんどがホワイトとブラックで大半が占められているため、ここではホワイト、ブラックのみを分析対象とするとホワイトは1万km走行ごとに約9万円、ブラックが約10万円値下がる結果となっており、若干ではありますが、ホワイトの方がコスパがいいことがわかりました。
最後にパワートレーンごとに分析した結果になりますが、前述の通り、2.5L×HEV、3.5Lガソリンともに、データのサンプル数としては不十分であると考えられるため、2.5Lガソリンの結果のみをカラーをホワイト、グレードをSに固定し分析した結果がこちらとなっており、1万km走行ごとに約8.8万円値落ちすることがわかりましたので、参考となれば幸いです。
データ分析環境について
一通りの分析の結果をお届けし、アルファードの中古車価格のトレンドをお伝えすることができましたが、こちらのような分析を皆様自身の手で実践できる環境もブログ内に整えました。
操作方法としては上部のタブの中古車価格分析のページからさきほどのTableauのダッシュボードを操作可能となっており、例えばスープラの場合、グレードをRZを選択し、カラーをアイスグレーを選択するとこのようにグラフのプロットが変化し、このグラフの近似曲線の傾きを読み取ることで価格の値落ちのおおまかな相場観をつかむことが可能となっております。
まだまだ車両が少ないですが、
リクエスト募集中ですので、この動画のコメント欄にリクエストをいただければ
随時更新していくつもりですので、よろしくお願いいたします。
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