本記事の内容について
今回の記事では今も絶賛開催中のジャパンモビリティショーにいってきました。
これから行こうと思っている方や都合が悪くて行けないと思っている方向けにすべての車メーカーの出展内容をまとめましたので気になる車が出展されているという方はぜひご覧になっていただければと思います。それではご覧ください。


日産ブース(西館)
まずは西館、日産ブースからになります。
日産ブースの目玉は今回のモビリティショーの中でも注目度の高いエルグランドになります。
1997年以来のプレミアムミニバンセグメントのパイオニアがHyper Tourerコンセプトを基に進化しました。格子模様「組子」をモチーフにしたグリルや、精緻に配置されたLEDアクセントを採用されており、存在感のある大型ミニバンらしいフロントフェイスと、プレミアム感を強めたサイド/リアビューが特徴です。パワートレーンは、最新の第3世代「e-POWER」ハイブリッドシステムをベースに、電動4輪駆動「e-4ORCE」も採用。リアモーターを用いて加減速時の前後ピッチを低減し、しっとりとした走りを実現、プロパイロットを始めとした先進安全機能も充実予定であり、日産の技術を粋を集めたモデルとなります。発売時期は、展示会発表後、国内では「2026年夏」あたりを予定していると報じられています。



続いて2027年度前半に日本導入が予告されたパトロールも内装も見れる状態で展示されていました。
7代目となるパトロールは、ワイド&力強いSUVフォルムに「ダブルCシェイプ」LEDヘッドライトを採用し、大柄なボディの持つ迫力に加えて、精悍な存在感を放ちます。内装では28.6インチの“モノリス”表示画面(左右14.3インチずつ)や、2列目・3列目まで最高級レザー&木目調トリムを備え、快適性と高級感を両立しています。パワートレーンには先代の5.6L V8から一新し、今回3.5L V6 ツインターボを搭載。最大出力425ps、最大トルク700 Nmという強力なスペックを有しており、ランクル一強となっているクロカン市場に一石を投じる車両となっています。



さらに今回初お披露目となったモデルとして、アリアの改良モデルも展示されています。
今回の改良で新型のリーフと共通の持たされた新世代の日産フロントフェイスが採用されている点が特徴です。ボディカラーにも新色が採用されており、インフォテインメント系にはGoogle 連携インフォテインメントシステムが搭載されることで内外装ともにアップデートされています。



その他日産ブースにはスカイラインをよりスポーティに仕立てた400Rlimitedなど市販前提の車両が多数展示されており、見ごたえのある内容となっています。

三菱ブース(西館)
続いて日産の隣の三菱ブースについてです。
三菱ブースにはこちらのElevance Conceptが要注目です。
滑らかなキャビンフォルムに力強い下部ボディを組み合わせ、“ラグジュアリーな冒険”を表現。キャノピー風のガラスルーフが印象的であり、いかにもコンセプトカーといった大胆な造形ですが、この装備によって視界を広げ、乗員全員が周囲の景色を楽しめるよう設計されています。ダッシュボードには横長の大型ディスプレイ、ステアリングにも画面埋め込みという近未来仕様です。



パワートレーンにも三菱らしさが込められており、プラグインハイブリッド(PHEV)システムを採用し、高効率ガソリンエンジン+大容量バッテリーに加え、前輪にインホイールモーター2基、後輪にデュアルモーター・アクティブヨー制御(AYC)という“クアッドモーター4WD”という構成となっており、
電動オフローダーとしてはこれ以上ない仕様となっています。
外観に関しても三菱のデザインアイデンティティであるダイナミックシールドをベースにしながらメッキパーツでなく、LEDライトで先進感を融合させた新世代のものとなっており、非常にかっこいい仕立てとなっているのでこちらをベースに作られていく以降のモデルが非常に楽しみです。
その他三菱ブースには先日発売が開始された新型のデリカミニがノーマル仕様やカスタム仕様が展示されていたり、発表されたばかりのデリカD5改良版が乗り込める形で展示されていました。
改良版では“垂直マルチLEDヘッドライト”+大型グリルとホイールアーチの強調によって、SUV的なタフさとミニバンのゆとりを両立するデザインに刷新されています。インテリアでは、横基調のインストルメントパネル、ソフトパッド加飾、金属調アクセントパネルや防水仕様レザー・スエードシートなど「アウトドア&プレミアム」な質感が高められています。こちらも要注目ですね。



BMW/MINIブース(西館)
BMWブースにはジャパンプレミアの車両がいくつか展示されており、注目はこちらのiX3になります。新型 iX3 は BMW の次世代電動車プラットフォーム「Neue Klasse」を採用し、BMWの象徴であるキドニーグリルも刷新され、昨今のBMWのトレンドであった大開口のグリルから先進感を感じさせる次世代のフロントフェイスへと刷新されている点が特徴です。こちら写真と実車では大きく印象が異なるため、ぜひ会場に足を運んでみていただきたい車両となっています。乗り込むことも可能となっており、
BMW パノラミック・ビジョンと呼ばれるこちらも次世代の内装デザインとなっています。大型のディスプレイに加え、メーターにあたる位置に巨大な曲面ディスプレイが埋め込まれており、様々な情報表示が可能となっています。こちらに関しても実車で見て触れないとどんな雰囲気なのかわからないかと思いますので乗り込んでみてもらうことをおすすめします。




またこちらもジャパンプレミアであり、スープラオーナーとして個人的にも注目していたM2CSになります。
ベースの M2 からさらにパワーアップされた直6エンジンを搭載しており、最高出力が530ps、最大トルクも650Nmとカタログスペックだけでもわくわくする車両となっています。軽量化のためにルーフやトランクリッド、ドアミラー・キャップ、リアディフューザーなどに CFRPを採用することで、ボディ重量を約30 kg削減、インテリアには、Mカーボン・バケットシートやMカーボン・ファイバー・トリム、専用「CS」ロゴ入りの装飾が施され、黒基調+アクセントカラーでスポーティかつプレミアムな演出がされています。日本国内では87台限定で導入が決定し、注文受付が開始されています。特徴的なボディカラーもあわせて要注目の一台です。




MINIのブースでの注目はJMSがワールドプレミアとなったMINIポール・スミスエディションです。
ポール・スミスの世界観を取り入れた特別仕様となっており、「MINIクーパー3ドア/5ドア」と「コンバーチブル」に用意設定されます。まずはEVから販売をスタートし、内燃機関仕様は2026年第1四半期に注文の受け付けが開始される予定となっているそうです。





MINIクーパー ポール・スミスエディションは、ポール・スミスの象徴ともいえる「シグネチャーストライプ」のほか、「ノッティンガムグリーン」と呼ばれる特別色をドアミラーやラジエーターグリルに採用。「Paul Smith」のブランドロゴを、ボディー各所と専用となる18インチホイールのセンターキャップに採用しています。ダッシュボードとドアパネルに採用されたニット素材はブラックで、ダッシュボードにはストライプパターンのポール・スミスファブリックがアクセントとして加わるなど随所にこだわりが感じられる仕様となっており、ぜひチェックしてみてください。
スズキブース(東館)
つづいて東館、まずはスズキブースからです。
スズキのブースでの注目は世界初公開となったVISION e-Skyになります。
軽自動車規格(全長3,395 mm × 全幅1,475 mm × 全高1,625 mm)に準拠したトールタイプフォルムで、スクエアな立ち上がりのAピラー、格納式ドアハンドルといったデザインにより“EVらしさ”と“スズキらしい親しみ”を両立したモデルとなっています。軽自動車を「生活の足」としてユーザの毎日に寄り添うEVとして、2026年度内の量産化を目指すとのことですのでスズキ初の軽EVモデルとして要注目です。


その他には受注が再開されるといわれているジムニーの5ドアモデルであるノマドや、最近マイナーチェンジが施されたクロスビー、そしてスズキ初のBEVモデルであるeビターラなどが乗り込める状態で展示されていましたので、コンセプトモデルだけでなく、スズキの最新モデルに触れたいという方にもおすすめの内容となっていました。



ホンダブース(東館)
続いてスズキの隣のホンダブースとなります。
ホンダブースにはマイクロEVといった日常の足となるEVからボートのコンセプトモデル、そしてさらにロケットの展示など、四輪のモビリティに留まらない様々なバリエーションのモデルが展示されていました。


そのなかでも要注目なのがホンダの次世代EVシリーズである0シリーズになります。
Thin, Light, Wise”という開発哲学に基づき、薄く・軽く・賢く設計された次世代EV群となっており、
会場にはサルーン、SUV、さらに世界初公開となる0αが展示されていました。





サルーンがフラッグシップモデル、0 SUVが第一弾モデル、0 αがエントリーモデルに位置付けられており、ほとんどこの独創的な形で発売されるとのことです。フロントにはヘッドライト、充電ポート、ホンダエンブレムを一体化したスクリーンエリア、リアにはU字型ライトシグネチャーを採用といった共通の意匠を持ったシリーズとなっており、EV専用プラットフォームを用い、低床化+軽量化設計により、高効率・高快適・長距離走行を見据えたEVであることに加え、インターフェイスに独自OSを採用するなどホンダ渾身のEVモデルとなっています。0αに関しては主に日本・インドを中心に、2027年からグローバル販売を開始する予定とのことで非常に楽しみですね。
またもう一台、個人的に最も注目していたSuper-ONE Prototypeが展示されています。
「e: Dash BOOSTER」をコンセプトに、日常の移動を刺激的で気持ちの高ぶる体験へと進化させることを目指した小型EVとなっており、環境性能や日常での使い勝手の良さに加え、HondaならではのFUNを追求したものとなっているそうで、刺激的で高揚感あふれる走行体験を提供するEVとなっています。



コンセプトだけでもかなりわくわくさせてくれるものとなっていますが、外観からもそのコンセプトをひしひしと感じられ、拡大されたオーバーフェンダーに加えてローダウンされたフォルムとなっていることでローアンドワイドなスタンスとなっており、いかにも走りそうな雰囲気がでています。軽快感を追求したEVはまだまだ未開拓な領域かと思いますのでぜひとも販売いただき、その走りを体感したいところです。
その他ホンダブースとしてはホンダの米国ブランドであるACURAの次世代EVコンセプトであるRSX Prototypeが展示されていました。
ACURAは日本には展開されていないブランドですが、昨今の情勢を鑑みると導入の可能性は低くないと思われ、抑揚あるフォルムのSUVクーペとなっており、プレミアムパフォーマンスEVに恥じないスペックとなっているため、非常に楽しみな存在であり、今後の動きに要注目です。



また先日発売が開始されたプレリュードが乗り込み可能な状態で展示されていたり、日本初公開となるCR-Vの改良モデルが展示されていました。e:HVEVを搭載し、今冬にも日本導入とのことで一足先に外観をチェックできるチャンスとなっています。以上、非常にボリュームたっぷりのホンダブースとなります。



マツダブース(東館)
続いてマツダブースとなります。マツダブースはカフェのようなおしゃれな空間となっており、
2台のコンセプトカーと新型CX5が乗り込める状態で展示されています。
まずはコンセプトカー1台目のVISION X‑COUPEについてです。
魂動デザインの引き算の美学をより進化させた次世代のラグジュアリー4ドアクーペとなっており、流れるようなプロポーションによって形成されたファストバックスタイルのコンセプトカーとなっています。



これまでマツダが共通のデザインとしていたシグネチャーウイングとグリルレスデザインが融合した新しいデザイン言語が採用されており、光のリフレクションも非常に美しいものとなっているため、こちらもぜひ実車をご覧いただければと思います。
また、パワートレーンにも言及されており、2ローター・ロータリーターボエンジン+モーター+バッテリーによるプラグインハイブリッドを搭載予定となっており、最大出力は510PS、EVモード航続距離は約160km、エンジン併用で最大約800kmを想定といった優れた動力性能も有しており、次世代のマツダのフラッグシップの方向性を示すモデルとして非常に楽しみな存在となっています。
もう1台がVISION X‑COMPACTとなります。
こちらはMazda2に近いサイズ感の車両となっており、全長約3,825 mm×全幅1,795 mm×全高1,470 mmのモデルとなっています。デザインはCOUPE同様のデザイン言語を採用しつつ、ミニマルのサイズ感となっていることで凝縮感が強調されています。



このモデルは「人体・感性モデル」と共感型AIとの融合をキーとした“クルマの次世代体験”を前提に設計されており、会場で流されているPVでもこの車が相棒としてドライバーに接するような内容となっており、人馬一体のコンセプトの領域をより拡張するようなコンセプトカーとなっています。
最後に新型のCX-5が欧州仕様ではありますが、乗り込める状態で展示されていました。
現行のキープコンセプトとなってはいますが、よりシャープになったライト造形など実車でみると印象の変わる部分であり、乗り込んでみるとこれまでのマツダの内装デザインとは一線を画す非常にミニマムな内装デザインに驚くことになるかと思います。こちらの乗車体験は結構並んでいましたので早めに列に並んでおくことをおすすめします。



スバルブース(東館)
続いてスバルブースになります。スバルブースはアドベンチャー志向のシリーズであるウィルダネスと
パフォーマンス志向であるSTIを2本柱として構成されていました。
まずはウィルダネスについてです。
こちらはTrailseeker prototypeとなっており、ソルテラに続くスバルBEV第二弾となっており、外観のSUVらしい力強いプロポーションに加えて、アクティブライフにフィットする実用性も兼ね備えたモデルとなっています。さらにモータの大トルクを活かした俊敏さも魅力となっており、日本導入が楽しみなモデルとなっています。


続いてフォレスターのウィルダネス仕様です。
現行モデルをベースに“よりタフ&ラギッド”なキャラクターを加えたものとなっており、外装では専用バンパー、大きめのホイールアーチクラッディング、LEDフォグランプなどを備え、よりアウトドア志向の装備が与えられています。参考出品のため、日本での発売は未定ですが、昨今のアウトドア仕様のブームを見ると待ち望んでいる方は多くいるのではないかと思います。


最後にアウトバックのウィルダネス仕様です。
こちらは北米仕様のものとなっており、外装はOutbackの“自然とともにある”というコンセプトをさらに強化し、荷物積載性・走破性を兼ね備えたタフ仕様となっています。インテリアもアウトドア用途を想定したデザインと装備が加えられています。こちらも北米仕様の参考出品となっており、今後の動きに要注目です。



そしてパフォーマンス志向の2つのコンセプトカーについてです。
まずはPerformance‑E STI conceptです
こちらは、SUBARU が“走る愉しさ”を未来に向けて再定義した BEV コンセプトとなっており、外装は低いルーフラインとワイドトレッドを採用し、空力性能を意識したシャープな造形となっていることがよくわかります。インテリアはドライバー中心のレイアウトながら、居住性にも配慮されたゆとりあるキャビンデザインとなっていることが実用性も重視するスバルらしいところかと思います。パワートレーンにはバッテリー電動 (BEV) を採用し、新世代のプラットフォームで“SUBARUらしい操る愉しさ”を電動車で実現するとのことでスバル純正のパフォーマンスEVの登場が待ち遠しいところです。



そしてもう一台がPerformance‑B STI conceptになります。
SUBARU が長年培ってきた“水平対向エンジン”“、“シンメトリカルAWD(全輪駆動)”というブランド資産を、新たな形で提示する ICE ベースのパフォーマンスモデルとなっており、外観は力強さを感じさせる筋肉質なフォルムと、ひとめでSTI を象徴する専用意匠をもっています。



インテリアもレーシングブランドSTIらしい、スポーツモードと日常ユースの両立を意識した設計です。これぞSTIといえるコンセプトカーであり、いますぐにでも量産でき、いい意味で誰にでも手が届きそうなスポーツモデルとなっているところが魅力かと思います。これは個人的にも要注目モデルとなっています。
ヒョンデブース(東館)
つづいてがヒョンデブースになります。ヒョンデブースは電動車一色となっており、中でも注目は日本初公開された新型のネクソになります。



ヒョンデが水素燃料電池車(FCEV)におけるリーダーシップを示すために開発した新型モデルで外装にはIONIC5などにも採用され、好評なピクセル模様が多用された意匠となっており、流麗なキャラクターラインとクロームのアクセントを配し、水素電動車ならではの先進かつクリーンな印象を演出しています。インテリアでは、デジタルインナーミラーなどの先進の安全・利便装備と上質な仕上げ素材を用い、環境配慮とラグジュアリーを両立させています。パワートレーンには、燃料電池スタック+電動モーター構成を採用し、走行中の排出ガスゼロを実現しています。こちらは26年上半期に日本発売開始予定とのことです。
その他ヒョンデブースには『INSTEROID』と呼ばれるヒョンデが“想像力”をキーワードに掲げて出展したデザインコンセプトカーが展示されています。




外装は大胆なプロポーションとスポーティなフォルム、そしてサステナブル素材を随所に用いた未来感のある仕上がりで、インテリアも “感性と素材の融合” をテーマに、ミニマルで外観と統一感のある遊び心のある仕立てとなっていました。最近はEVだからできるデザインの車が増えてきましたのでこちらの車も非常に興味深いです。
またヒョンデブースには先日発売が開始されたコンパクトEVのインスターのアウトドア仕様が展示されているなど充実したラインナップのブースとなっています。

ベンツブース(東館)
続いてベンツのブースです。ベンツのブースに関しても電動車を中心とした日本初公開の車両が多数展示されていました。
まずはAMG GT XXです。
こちらは“パフォーマンスの概念を塗り替える”を掲げた、Mercedes-AMG初の完全電動スポーツモデルとなっています。外観は超ワイド&ローフォルム、流麗なクーペシルエットに加え、AMGらしい大迫力のフロントフェイスとサイドのエアロ意匠が印象的です。インテリアにはドライバー中心設計が随所に反映され、モーター駆動の特性を活かした空間演出が検討されています。



パワートレーンはEV専用プラットフォーム「AMG EA(AMG Electric Architecture)」を採用。最高出力は1000 kW級という情報もあり、電動スポーツの新基準を目指すモデルと言えます。発売時期については、現時点ではコンセプトモデル扱いであり、正式な市販開始時期や国内導入スケジュールについては未定です。
続いて完全電気自動車として刷新された“The all-new electric CLA”です。
外装では従来のCLAの流麗なラインを継承しつつ、EV専用らしいクローズドグリル・特徴的なライトデザイン・シャープなキャラクターラインが際立ちます。内装はMB.OSを搭載し、高度なデジタル化・先進運転支援・高級感あるマテリアルが組み合わされた次世代モデルです。



またそれに続き、新型“GLC”を電動化し、“The all-new electric GLC”として発表されたモデルも展示されています。
外観デザインでは、ブランドの“Sensual Purity”を継承したボディフォルムに、イルミネーテッドハイテクグリルを初採用するなど、電動SUVとしての先進性を強調しています。インテリアもSUVらしいゆとりと高級感を併せ持ち、EVならではのフラットフロア構造や広いキャビンを想起させます。パワートレーンにはEQテクノロジーを導入、800 V級アーキテクチャや大型バッテリー、AWD仕様も設定されるとの情報があります。


最後にVIsion Vとなります。
外装ではミニバンボディを活かした超ロングホイールベース&ラグジュアリーバンスタイルを採用し、パノラミックウィンドウやラグジュアリー素材の外装アクセントによって“移動そのものがひとつの体験”となるデザインとなっています。インテリアには、後席ラグジュアリー空間を中心に据え、移動ラウンジとしての質感と仕立てを追求、ベンツらしいひとめで高級とわかる未来のラグジュアリー移動を提示するコンセプトとなっています。



BYDブース(東館)
東館最後はBYDブースとなります。
BYDブースにはショー開始前から話題となっていた軽EVであるラッコが要注目となっています。
こちらは BYD が日本市場向けに専用設計した軽自動車サイズのEVとなっており、外観は日本の軽自動車規格に準拠する全長3,395 mm/全幅1,475 mm/全高1,800 mm という寸法で、街乗りに適したコンパクト設計。両側スライドドア仕様やボックスタイプのフォルムで、都市部の乗降性や積載性にも配慮されています。



パワートレーンは前輪駆動のモーター+リチウム鉄リン酸(LFP)「ブレードバッテリー」を採用し、参考値として 約20 kWhバッテリー、WLTCモード換算で約180 km の走行距離が報じられています。急速充電対応(約100 kW)などの仕様も検討中であり、発売時期については「2026年後半頃を想定」とする報道が出ています。BYD が日本の軽自動車市場に挑む象徴的なモデルとなっており、見逃せないモデルとなっています。
またシーライオン6も見逃せません。
こちらはミッドサイズSUVとしてであり、前面のLEDライト、彫りの深いキャラクターライン、そしてクロームやダークメタルのアクセントを組み合わせた高級感ある外観が特徴です。インテリアでは、水平基調のダッシュボードに大型タッチスクリーンやドライバー・乗員への快適性とデジタル化を両立した設計が見られ、質感の高いシートや広いキャビン空間も魅力です。


次に パワートレーンとしてはPHEVが採用されており、1.5Lエンジン+モーター、もしくはデュアルモーターAWD仕様などの設定が報じられています。例えばオーストラリア仕様では、前輪駆動モデルが0-100km/hを8.5秒、AWDモデルが5.9秒という数値となっており、その動力性能はスポーツカ―並みとなっています。日本市場向けには、SEALION 6の「日本導入を2025年内/あるいは2026年初頭にかけて」という報道が出ており、EV中心であったBYDが“日本市場本格参入”の足がかりとするモデルとなっています。
また参考出品ではありますが、BYDの高級ブランドが開発したハイパフォーマンスEVであるU9が展示されていました。
こちらはニュルブルクリンクで7分切りを果たしたり、EV世界最速を記録するなど驚異的なパフォーマンスのEVであり、中華製EVの技術力の高さを象徴するモデルとなっています。


その他BYDスペースには現行車種が乗り込める状態ですべて展示されていましたので購入検討目的でも
立ち寄ってみてもいいかもしれません。
ダイハツブース(南館)
最後に南館、こちらはトヨタ・ダイハツブースとなっています。まずはダイハツブースからです。
ダイハツブースには軽自動車故のコンパクトさを生かしたコンセプトカーが多数展示されており、
代表的なものとしてこちらのミゼットXがあります。


外観は、往年のオート三輪“ミゼット”のDNAを受け継ぎつつ、四輪モビリティとして再構築されており、コンパクトなボディながら、丸みを帯びたフロントフェイス、車体後部にトランクスペースを備えたスタイルが印象的です。インテリアはオーバーヘッドスペースを確保しつつ、軽量でシンプルな仕立てと“暮らしの中に溶け込むモビリティ”という価値観を感じさせます。パワートレーンについては、エンジンルームの存在感がないことからEV仕様であると思われ、小排気量・小サイズながら都市で自在に使える電動モビリティとしてラストワンマイルを支えてくれそうです。
また次世代の軽自動車としてK-visionが初公開されています。
この車両のトピックはパワートレーンにあり、シリーズ式ハイブリッド「e-SMART HYBRID」を軽自動車用に小型・軽量化して搭載予定となっています。エンジンは発電専用、駆動は100%モーター走行という構成で、静粛性・加速性・燃費性能の向上を狙っています。燃費については「従来パワートレーンと比較して約20 %以上向上」という想定がなされており、加えて、災害時には “外部給電機能” を備え、停電時に約4日分の電力供給が可能とする大容量を確保。軽自動車として次世代の環境・暮らし対応力も掲げています。



そして最後にK-openになります。
軽自動車のオープンエアの楽しさを、より手軽に、そして本格的に味わえる一台となっており、軽自動車の枠内ながら、低いルーフ高と引き締まったワイドトレッドで“走りの姿勢”を明確に演出。丸みを帯びたフロントフェイスとオープン時の解放感を想像させる造形が印象的です。


インテリアには、シンプルかつスポーティなコックピットデザインを採用されています。特に注目すべき点として“軽自動車サイズで、後輪駆動(RWD)” のレイアウトが採用されており、エンジンを極力低くレイアウトし、ドライブシャフトやディファレンシャルギアを軽自動車用に流用・最適化することで、軽ボディながら前後重量配分や低重心化を図っているというとのことです。軽ならではの「身近なクルマ」としての特性を保ちつつ、“ワクワクする走り”を本気で狙っているモデルと言え、要注目モデルとなっています。
トヨタ/レクサス/センチュリーブース(南館)
次にトヨタブースとなっています。
トヨタの掲げる全方位戦略に則った様々なモビリティが展示されており、その中心にあるのがカローラです。
カローラとは思えないほど純粋にかっこいいモデルとなっており、現在普及しつつあるハンマーヘッドフェイスをより進化させたフロントフェイスとなっていることでボンネットフードをより低く構えることができており、スポーティなシルエットが形成されています。


見た目から欲しいと思える車となっていることに加えて、あらゆるパワートレーンに対応するとのことですので、誰にとっても選択肢になりうる車という点でもトヨタのあなためがけてというブランドメッセージを象徴する車といえそうです。
その他トヨタブースには商用のモビリティであるKAYOIBAKOやその兄貴分となる初公開されたハイエースコンセプト、さらに新興市場向けにあえて未完成のまま送り出し、現地の方たちによって形を変えるIMV originなどが展示されており、加えてパーソナルモビリティ群や子供向けモビリティなど、パワートレーンだけでなく、使われ方やあらゆる世代に対する全方位戦略となっていることがわかり、改めてトヨタの底力を感じさせてくれる展示となっています。



また、近日発売開始の車両として新型RAV4の全車系の展示が行われていたり、先日発表されたばかりの
ランクルFJのフェイス違いも展示されていましたのでそちら目当てのユーザの方にも要注目です。





続いてレクサスブースです。レクサスブースにはコンセプトカーのみの展示が行われていました。
レクサスはより先進的なブランドを目指す方針となったことですべての移動空間に最高の空間を提供するとの考え方から空飛ぶモビリティや船、マイクロモビリティであるLS micro conseptなど4輪に留まらないモビリティが多数展示されていました。


そしてその象徴としてLSのSをスペースと解釈した6輪モビリティのLS conceptがこちらになります。
6輪とすることで後輪4つを小径とすることができ、結果的に3列目を含めて広々とした快適なスペースを生み出すことのできるというコンセプトとなっており、新世代のラグジュアリーカーとなっています。確かにセダンでこの空間効率は実現不可能であり、快適性という観点では極上なものかと思われます。




そしてフラッグシップには走りを求めるという方向けにはLS coupeコンセプトが展示されていました。
SUVクーペフォルムとなっており、大径のホイールや抑揚のあるフォルムが走りの良さを主張しており、そのうえで後席は快適であるという背反する要素を両立することを目指して開発が進められているそうです。クラウンのようにLSも群戦略が取り入れられることで個性をより研ぎ澄ましたモデルが
続々登場してきそうですので楽しみです。




そして最後に個人的には一番実車を見たかったSPORTS conceptです。
こちらは日本初公開となっているレクサスのフラッグシップスポーツでLFAの後継と目されている車両となっています。パワートレーンは不明ですが、空力を最優先に考えられている機能美あふれるシルエットはパフォーマンスの高さを主張しており、昨今少なくなってきているロングノーズショートデッキのフォルムは確かにLFAの後継を想起させる要素がちりばめられており、操作系では非円形のステアリングが採用されるなど継承するものは引き継ぎつつ、確実な進化を遂げている印象です。ぜひ実車をご覧になることをおすすめします。





最後にセンチュリーブースとなります。こちらでは最上級ブランドとして昇華したセンチュリー車両が展示されています。
ブース内にはセダン系であるセンチュリーのGRMN仕様とマットブラックに仕立てられたSUV系のセンチュリーが展示されており、それだけでも他を圧倒する存在感となっています。


そしてブースの中央にはセンチュリークーペが鎮座しています。
その存在感は圧倒的であり、5m級の車体のクーペの迫力はとんでもなく、そして最上級ブランドにふさわしく七宝模様や鳳凰のエンブレムなどが随所にちりばめられた神々しさを感じるモデルでした。そして衝撃的なのは3人乗り仕様ということでクーペでありながらショーファードリブンのニーズを満たし、
助手席側は観音開きのスライドドアということで乗り降りの所作に対しても気遣いが行き届いています。日本が得意とするきめ細やかさなどが存分に織り込まれており、これからのブランドとしての動きが非常に楽しみです。これだけでも見に来た価値があったと思います。ブースは結構込み合っており、
人数制限がかけられることもあるそうなので要注意です。




その他ブース
そのほかにも会場にはシャープの発売予定のEVであるLDK+や南館ではトミカブースやスーパーカーゾーンがあるなど車メーカーブース以外も楽しめる要素がたくさんありました。これから行かれる方の参考となれば幸いです。






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