日産、北米で初のプラグインハイブリッドSUV「ローグ」発表
日産自動車は北米市場向けにブランド初のプラグインハイブリッドSUV「ローグ」を発表しました。三菱アウトランダーPHEVをベースにした7人乗りモデルで、11月下旬のLAオートショー2025で初公開し、2026年初頭に米国発売予定です。同社初のPHEV投入で電動化ラインナップを拡充する狙いがあり、2基のモーターと2.4Lエンジンを組み合わせた電動システムにより静粛性と長距離走行を両立。約7.5時間で満充電可能な20kWhバッテリーを搭載し、EV走行とハイブリッド走行を柔軟に使い分けられます。全車AWDで7つの走行モードを備え、アウトドア用途にも対応します。


日産、中国で最新スマートセダン「ティアナ」発表
日産の中国合弁会社である東風日産は広州モーターショー2025で新型「ティアナ」を発表しました。Huawei製の最新車載システム「Harmony Space 5.0」をICE車として世界で初めて全グレードに標準搭載し、スマートフォン感覚の15.6インチ大型画面やAI音声アシスタント、OTAアップデートにも対応しています。243psを発揮する2.0L可変圧縮比ターボエンジンを搭載し、どんな走行環境でも安定した力強い走りを実現。全ドアに二重ガラスを採用するなど遮音性も高く、「劇場級」の静粛性を実現しています。中国での価格は13.99万~16.79万元(約280万~340万円)です。

ウェイモ、自動運転タクシーを米3都市に拡大
グーグル親会社Alphabet傘下のウェイモ(Waymo)は、自動運転タクシーサービスを新たに米国のミネアポリス(ミネソタ州)、タンパ(フロリダ州)、ニューオーリンズ(ルイジアナ州)の3都市に拡大すると発表しました。まず有人車両でサービスを開始し、段階的に完全無人運転へ移行する計画です。ウェイモは18日にフロリダ州マイアミでも無人タクシーの営業運転を開始しており、2026年までにダラスやヒューストンなど複数都市で展開予定としています。完全無人タクシーを提供する米国唯一の事業者であり、競合するテスラやアマゾン傘下のズークス(Zoox)などとの開発競争も激化しています。

ドイツ自動車業界、雇用が10年ぶり低水準に
連邦統計庁が11月20日に発表したデータによれば、ドイツの自動車業界における2025年9月末時点の雇用者数(部品メーカーを含む)は約72万1400人となり、2011年以来およそ14年ぶりの低水準に落ち込みました。自動車産業は製造業内で機械工学部門に次ぐ第2の雇用規模ですが、米国による高関税措置や中国EVメーカーの台頭、半導体不足など逆風が重なり、長引く不況が雇用に影響を及ぼしています。一方で独Ifo経済研究所の調査によると、10月の自動車業界の景況感指数は前月の-21.3から-12.9へと改善しており、悪化に歯止めの兆しも見られます。

トヨタ、米国5工場に約1400億円投資しHV生産を強化
トヨタ自動車は11月18日、米国にある5つの工場に総額約1400億円(9億1200万ドル)を投資し、ハイブリッド車の生産能力を増強すると発表しました。ウェストバージニア、ケンタッキーなどが投資対象で、今後5年間で米国に最大100億ドルを追加投資する計画の一環です。同社は約70年前の米国進出以来、現地で累計600億ドル以上を投資し、11工場で約5万人を雇用してきました。今後も多様なパワートレインを提供し続けるとともに、米国企業の一員として継続的な投資で地域社会に貢献していく方針です。



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