日産、新型「エルグランド」を世界初公開
日産自動車はジャパンモビリティショー2025で、大型ミニバン「エルグランド」の新型車を初公開した。4代目となる新型は16年ぶりの刷新で、日本市場では初めてハイブリッド(e-POWER)仕様を設定する。発売は2026年夏を予定し、国内事業再始動の旗艦モデルと位置づけられた。また同時に、中東向け大型SUV「パトロール」を2027年度前半に日本投入する計画も発表。パトロール(旧「サファリ」)導入で、日産は未供給だった大型車需要の取り込みを狙う。


BYD、新型軽EV『RACCO(ラッコ)』を世界初公開
中国の電気自動車大手BYDは、ジャパンモビリティショー2025で日本市場向けの新型軽自動車規格EV「RACCO(ラッコ)」を世界初公開した。日本の軽自動車市場は国内メーカーが長年独占してきたが、BYDは2023年1月から累計約5,300台の販売実績を持つ。日本向けに専用設計した軽EV投入で顧客層拡大を狙い、「日本の消費者にとって警鐘となる可能性がある」とロイターも分析している。RACCOは全長3395mm・全幅1475mmのトールワゴン型EVで、バッテリー容量は未公表だが航続距離の異なる2種を用意するという。2026年夏の国内発売を予定している。

テスラ、モデル3/Y計1.3万台をリコール – バッテリー欠陥
米EVメーカーのテスラはバッテリーパック部品の欠陥で、今年3~8月製造のSUV「モデルY」約8000台とセダン「モデル3」約5000台(計約1万3000台)をリコールすると発表した。接続部品の不具合で警告なしに走行中に駆動力を失う恐れがあり、該当車両は部品交換が必要だという。過去には運転支援機能やドアハンドルなどでも問題が指摘されており、米当局の監視も強まっている。今回のバッテリートラブルによるリコールは、安全性への懸念を再燃させそうだ。

トヨタ、2025年度上期販売が過去最高 – 世界販売5.27百万台
トヨタ自動車は2025年度上期(4~9月)の世界販売台数を前年同期比4.7%増の526万7216台と発表し、上期として過去最高を更新した。北米・中国などが好調で、特に北米は前年同期比10.5%増となった。ハイブリッド車の販売や、昨年リコールで停止していたSUV「グランドハイランダー」などの生産再開も寄与した。対米輸出は前期比21.3%増となり、トランプ政権下で懸念された関税問題の影響は見られなかった。国内販売は微減だったが、新型車「クラウン エステート」などが堅調で、グローバルに安定した需要を背景に生産台数も記録的な伸びを示している。

日産と英モノリス、AI活用で新車開発を加速
日産自動車は英ソフトウエア開発会社モノリスとの提携を延長し、人工知能(AI)を活用して車両の物理試験を削減すると発表した。同社は新車開発の短縮を課題としており、両社はAIによってEV「リーフ」のシャシー締結試験時間を短縮することに成功。中国EVメーカーのNIOも同技術を導入しており、日産は今後もシャシーに加えタイヤやバッテリー試験の短縮プロジェクトを進める計画だという。従来約5年かかる開発をAIで短縮し、中国勢に追いつく狙いで、日産は新技術でモデル投入までの期間短縮を図る。



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