【新型ダイハツムーヴ 2025】全グレード徹底比較 装備違い13個 内外装レビュー&見積もりシミュレーション|DNGA採用スライドドア軽ワゴン

ダイハツ
関連広告

本記事の内容について

今回の記事では、新たにフルモデルチェンジされた2025年モデルのダイハツ「ムーヴ」について、購入を検討されている方に向けて、内外装紹介をグレードごとの装備違いなどに着目しながら紹介します。記事の後半では見積シミュレーションも実施していますので、ぜひ最後までご覧ください。

基本情報

まず、グレード構成と車両価格です。新型ムーヴは、従来設定のあった「カスタム」モデルを廃止し、スタイルを一新した単一ボディで、用途や装備に応じて4つのグレードが用意されています。エントリーグレードの「L」、中間の「X」、上級の「G」、そして最上位スポーティグレードの「RS」です。エンジンはいずれも排気量660ccの直列3気筒で、L・X・Gグレードには自然吸気エンジンを搭載、RSグレードのみターボエンジンを搭載しています。駆動方式は、全グレードで2WDと4WDを選択可能です。車両本体価格は、約135.8万円から約202.4万円ほどとなっており、ベースグレードであるXグレードも150万円を下回る価格設定は、魅力的と言えます。

次に、パワートレーンについてです。新型ムーヴには、ダイハツの最新プラットフォーム「DNGA」が採用され、車体剛性の向上と軽量化が図られました。搭載されるエンジンは、660cc直列3気筒DOHCエンジンです。自然吸気エンジン(NA)の最高出力は約52PS、最大トルクは約60N・m、ターボエンジンは自主規制上限いっぱいの64PSと100N・mを発生します。いずれも先代から大きく性能を伸ばしていますが、特にターボモデルでは、発進加速や高速合流時の力強さが格段に向上していると思われます。

組み合わされるトランスミッションは全車CVTですが、RSグレードには、遊星歯車機構を組み合わせたステップシフト付きの「D-CVT」が専用採用されており、CVT特有のラバーバンドフィールを抑えて、リズミカルなエンジン音とリニアな加速感を楽しめるセッティングです。一方、NAエンジン搭載車でも、新世代CVTの採用や燃焼効率向上によって燃費性能が約1割向上しており、WLTCモード燃費は、NA・2WD車で25.3km/Lという優れた数値を実現しています。ターボ車でも、24.3km/L(2WD)と優れています。

外観紹介

続いて、外観紹介、まずはボディカラーについてです。

新開発色の「グレースブラウンクリスタルマイカ」を含む全13色がラインナップされ、ツートーンカラーも設定されています。落ち着いた定番色から走行時に映える鮮やかな色まで揃っており、ムーヴのデザインを引き立てるカラーが選べます。ただしグレードによって選択できるボディカラーのバリエーションが異なり、ツートンカラーはRS、Gグレードのみ選択できるなど、細かく分かれているため要チェックポイントとなっています。

続いてフロントフェイス周りになります。

新型ムーヴのエクステリアデザインコンセプトは「ムーヴらしい“動く姿が美しい”端正で凛々しいデザイン」であり、機能性とスタイリッシュさを両立した上質な造形を追求しています。フロントマスクはグリルとヘッドライトがシームレスにつながるデザインで、余計な凹凸を減らしたすっきりとした面構成とシャープなラインによって凛とした表情を演出しています。ヘッドライトは基本的にLED式を採用し、薄型のデザインと相まって先進的な印象を与えるものとなっています。

グレードごとの装備の違いとして、RS、Gグレードではフロントグリルがガンメタ、メッキ加飾が与えられているのに対し、X、Lグレードではブラックグリルにメッキ加飾がありません。

また、ライト周りの装備にも違いがあり、ライトの機能として乗車人数や荷物量に応じてライト照射軸の上下を自動調整するオートレベリング機能、および対向車や先行車を検知してハイビームを自動で遮光・復元するアダプティブドライビングビーム機能がRS、Gグレードに装備されており、加えてフォグランプも標準装備されていますが、X、Lグレードにはオプションとなっています。

続いてサイドビューについてです。

ムーブのボディサイズは全長3395mm、全幅1475mm、全高1655mm、ホイールベースが2460mmとなっており、先代と比較すると全高が+25mmとなっている点が特徴となっており、ドライビングポジションの最適化、運転席からの視点も高く設定され、見晴らしや運転しやすさも向上されているそうですので、後ほど内装紹介でチェックしてみます。

新型プラットフォームによりホイールベースが最適化されつつ、フロントからリアまで通るキャラクターラインや四隅にタイヤを配したプロポーションを主張する抑揚のあるフォルムが安定感を主張し、独特のウインドウグラフィックが躍動感を与えています。
サイド周りのグレードごとの装備の違いとして、RS、Gグレードではピラーがブラックアウトしているのに対し、X、Lグレードではカラード処理となっている点とRS、Gグレードにはサイドストーンガードが備え付けられていることが挙げられます。

ホイールデザインはこのようになっており、足元のデザインにもグレードごとの差異があります。
RSグレードでは15インチアルミホイールが標準となり存在感を高めていますが、GやX、Lグレードでは14インチサイズのタイヤ・ホイールを装着しています。ホイールデザインもRSではスポーティさを意識した凝った意匠になっているのに対し、XやGではシンプルで上品なデザイン、Lではスチールホイール+ホイールキャップとなっています。

ブレーキ性能や足回りセッティングも各タイヤサイズに合わせて調整されており、RSではより大径であるタイヤの接地性を活かした安心感のある制動・安定性が与えられています。こうした細部の違いによって、各グレードごとのキャラクターが視覚的にも機能的にも表現されています。

リア周りを見ると、テールランプには初代モデルからの伝統である縦型コンビネーションランプを継承しつつ現代風にアレンジしており、背面から一目で「ムーヴ」と分かるアイコニックなデザイン要素となっています。
リア周りに関してはグレードごとの装備違いはありません。テールゲート開口部も大きく確保され、荷物の積み下ろしのしやすさにも配慮されています。全体的に背高のハイトワゴンでありながら、四隅にタイヤを配した安定感のあるプロポーションと、洗練されたディテール処理によって機能美を感じさせる外観に仕上がっています。

内装紹介

内装紹介、まずはトランク容量についてです。

新型ムーヴは日常ユースからレジャーまで対応できる優れたパッケージングを備えており、荷室空間も軽ハイトワゴンとして十分な広さと工夫があります。

通常時でも高さのあるラゲッジスペースを確保しており、開口部が広く低い位置にあるため大きな荷物も積み込みやすくなっています。特に後席スライドドアの採用によりリアクォーターピラー周辺の張り出しが小さくなったことで、荷室開口幅も広めに取られ、ベビーカーや大型の買い物袋なども楽に出し入れできます。荷室フロアは奥行き自体はコンパクトカーほどではないものの、後席のアレンジによって柔軟に対応可能です。後席シートは左右独立式で前後にロングスライドでき、乗員数や荷物の量に応じて荷室長を拡大できます。例えば荷物優先の場合は後席を前方に目一杯スライドさせることで、荷室奥行きを1メートル以上に拡大でき、スーツケースやゴルフバッグなど長さのある荷物も積載可能です。

さらに後席背もたれを前倒しすればフラットに近い空間が生まれ、最大で軽ワゴン最高水準の約500リットル近い荷室容量を確保できます。日常の買い物程度であれば後席を使用した状態でも十分なスペースがあり、週末のまとめ買いや旅行の荷物もシートアレンジで柔軟に載せることができると思われます。

荷室床下にはラゲージアンダーボックスが設置されており、靴などの小物や汚れやすい物を分けて収納するのに役立ちます。この床下収納は2WD車に標準装備され、デッキボードを開けたままフックで固定することも可能なので、背の高い荷物を積む際には床下収納部も含めて高さを拡張することができます。

続いて運転席周りになります。

ムーブにはグレーとベージュのインテリアカラーが設定されていますが、それぞれグレードでインテリアカラーは決まっており、RSとGではグレー一択、X、Lではベージュ一択となるため注意です。こちらに関してはどのグレードでもどちらのカラーも選択できるようになっていればよかったですね。

続いて運転席ドア内張についてです。

ドア内張はこのようになっており、アームレスト部分にはファブリックの素材が使われており、ドアノブにはメッキ加飾が与えられているなど手で触れる部分の質感はしっかり担保されている印象です。

乗り込みに関してはサイドステップも低く、開口幅も大きいため、全く苦も無く乗り込むことが可能となっています。

ステアリング形状はこのようになっており、握りやすい太さで電動パワーステアリングのチューニングも最適化され、軽い力で扱えつつ直進安定性も高められているそうです。素材に関してはRSグレードのみ本革巻きとなっており、それ以外のグレードではウレタン仕立てとなっています。

メーターデザインはこのようになっており、真ん中に様々な情報表示を切り替えることができるマルチインフォメーションディスプレイを備えたものがRS、Gグレードに備え付けられており、それに対し、X、Lグレードではエンジンの回転数を示すタコメータが廃されたものとなっています。情報表示量は減ってしまいますが、CVTであるため、エンジン回転数をそこまで気にする必要もないかと思いますので
大きな差別化ポイントではないかもしれません。

予防安全装備についてです。

新型ムーヴには最新世代の予防安全システム「スマートアシスト」が搭載され、17種類もの先進安全機能が備わっています。ステレオカメラ方式のセンシングにより、前方車両や歩行者の検知精度が向上し、衝突警報や衝突被害軽減ブレーキは夜間の歩行者や走行中の二輪車にも反応するようになりました。万一ドライバーがブレーキ操作をしなくても、危険時には車両が自動でブレーキをかけ衝突回避・被害軽減を図ります。また、アクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を抑制する機能も全車に標準で備わり、駐車時のヒヤリを防いでくれます。高速道路で重宝するアダプティブクルーズコントロールも採用され、RSグレードには全車速追従機能付きACCと車線維持支援機能が標準装備、Gグレードでもオプション設定されています。これにより渋滞時のストップ&ゴーから高速巡航まで、アクセル・ブレーキ・ハンドル操作の一部をクルマに任せて運転負荷を大幅に軽減でき、長距離ドライブの疲労軽減に大きく寄与します。

さらなる安全装備として、後方から接近する車両を検知して車線変更時の危険を知らせるブラインドスポットモニターや、急アクセル時の加速を抑制して誤発進を防ぐ「プラスサポート」といった機能もディーラーオプションで用意され、車両周囲をカメラにて確認できるパノラマモニターの機能や、車両側が駐車アシストを行う、スマートパノラマパーキングアシストもLグレード以外にオプション設定されています。

運転席からの視界はこのようになっており、Aピラーや左斜め後方に視界確保のための窓が設けられていることで死角の低減が図られていることがよくわかります。

新型ムーヴのインテリアは「小さなクルマらしいシンプルさと使い勝手の良さ」を重視してデザインされています。ダッシュボード周りは情報表示や操作系を簡潔にまとめ、オーディオやディスプレイの設置位置を従来より低めに配置することで前方視界を広く確保しています。

ナビ画面はこのようになっており、9インチ、もしくは6.8インチナビがオプション設定されています。スマートフォン連携にも対応しており、Apple CarPlayやAndroid Autoをワイヤレスで使用可能です。
さらに音声認識アシスタント機能も搭載されており、話しかけるだけでエアコンの温度調整やメーター内の情報表示切り替え、警告メッセージの読み上げ確認などが可能です。運転中でも手を離さずに各種操作ができるため、安全運転にも寄与します。

ナビの下部やグローブボックス上には小物入れスペースが設けられており、利便性にも考慮された空間設計となっています。ちなみにナビ下部の小物入れスペースはスマホのワイヤレス充電機能をLグレード以外でオプション選択可能です。

その下にはエアコン操作系のスイッチとシフトノブが配置されており、シフトノブに関してはステアリングの素材同様、RSグレードは本革巻き仕立てとなっています。

また、RS、Gグレードには電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドの機能が備え付けられていることで渋滞時などの疲労軽減に貢献してくれます。

センタートンネルもほぼフラットとなっており、前席の足元スペースが広くとられていることで解放感のある空間となっています。

ボックス付きのアームレストが備え付けられていることでリラックスした姿勢で運転可能となっています。

シート形状はこのようになっており、シートクッション形状の最適化と適度なホールド性確保によって
体をしっかり支えて疲れにくいシートとなっており、長時間乗っても腰や背中への負担が少ないものと思われます。快適装備としてシートヒーターがLグレード以外にオプション選択可能となっています。

つづいて後席周りになります。

今回のムーブの進化ポイントの最たるものとしてムーブにもスライドドアが採用されたことが挙げられます。従来のヒンジ式ドアから変わったことで後席の乗降性が飛躍的に向上し、狭い駐車場でもドアを大きく開けられないストレスが減りました。小さなお子様やご高齢の方の乗り降りも格段に楽になるなど、日常使用での利便性が大きく高まっています。

なお、スライドドア自体は全グレード標準ですが、グレードによって開閉方式に差があります。Lグレードでは両側とも手動スライドドアなのに対し、それ以外のグレードでは電動パワースライドドアを装備しており、ボタン操作でスムーズに開閉可能です。加えてX・Gでは助手席側のみ電動ですが、RSグレードでは両側リアドアが電動スライド機構となっています。
パワースライドドアには、ドアが閉まりきる前に運転席ドアハンドルのリクエストスイッチに触れるだけで自動的に全てのドアをロック予約できる「タッチ&ゴーロック機能」や、RS、Gグレードでは降車時にスイッチ操作しておけば戻ってきた際に車両に近づくだけでスライドドアが自動解錠・オープンする「ウェルカムオープン機能」も搭載され、買い物帰りなど荷物で両手がふさがっている時でもスムーズに乗り降りできます。

後席足元空間はこのようになっており、ムーヴは初代から「大人4人がしっかり座れる軽」を志向してきましたが、新型でもその伝統は健在です。前席と後席の間隔1055mmと十分に確保されており、手の平一枚分のスペースが確保されていました。

シート自体も座面厚がしっかりあり、長距離移動でも疲れにくい配慮がされています。

さらに後席は左右それぞれ240mm以上のスライド量を持つロングスライド機構となっており、後席優先で足元スペースを拡大したり、逆に荷室を広げるため前方に詰めたりと自在に調節可能であり、シーンに応じた快適性を担保されています。

見積シミュレーション

最後に見積シミュレーションを実施しました。

まずは最も売れ筋になると思われるGグレードの2WD仕様についてです。
ボディカラーはホワイトを選択し、メーカーオプションとして両側スライドドアの採用と運転支援系、予防安全系の装備およびシートヒーターなどを追加、ディーラーオプションとして9インチナビに加え、
マットやナンバーフレーム、ワイヤレス充電機能などを選択したところ、合計金額が約236万円となりました。

また、ターボ仕様であるRSグレードの4WDを選択した場合、ボディカラーをホワイトとブラックのツートンを選択、装備がより充実しているため、オプションの選択肢が少なく、先述のGグレードのオプションから両側電動スライドドアのオプションを除いた内容となり、結果的に合計金額は約265万円となりました。

ステアリングなどが本革仕立てとなり、高級感がアップすることに加えて、ターボや4WDによる走行安定性アップ分で+約30万円に収まっていることを考えるとRSグレードのコスパはかなり高いのではと思います。購入検討の参考となれば幸いです。

youtube動画

コメント

タイトルとURLをコピーしました