【新型カローラクロス 2025】GR SPORT追加で全車ハイブリッド化!改良内容・装備差を徹底比較&見積もりも紹介【SUV】【HEV】

トヨタ
関連広告

本記事の内容について

今回の動画では、先日、トヨタ自動車からGR SPORTの追加などビッグマイナーチェンジが実施されたカローラクロスの改良内容、グレードごとの装備の違いなどに着目しながら、内外装紹介を行っていきます。最後に見積シミュレーションも実施していますので、ぜひご覧ください。

基本情報

まずは、グレード構成です。

カローラクロスには、エントリーグレードのG、ベースグレードのS、上級グレードのZの設定のみとなっていましたが、今回の改良のタイミングで、スポーツ走行を楽しみたい方向けにGR SPORTの追加が行われ、今回の改良のトピックの一つとなっており、車両本体価格はご覧の通りとなっています。

最上級グレードでは、300万円台後半の価格帯になっているなど、カローラとして考えると高額な部類になっているのでは、という声がよく聞かれますが、その価格に見合った装備内容かどうかを、順を追って紹介していきます。

続いて、パワートレーンについてです。こちらも今回の年次改良のポイントとなっています。

これまでカローラクロスには、2種類のパワートレーンが設定されており、2L 4気筒エンジンの仕様と、1.8L 4気筒エンジンにモーターを組み合わせたHEVの仕様となっていました。ただ、今回の改良のタイミングで、カーボンニュートラルの動きを加速させるため、ガソリンエンジン仕様の設定が廃止され、これまで設定されていた直列4気筒1.8L HEV仕様と、今回の改良で追加された直列4気筒2L HEVの2種類のパワートレーンとなりました。これにより、本格スポーツ仕様であるGRカローラを除いて、カローラシリーズはすべて電動化されたこととなり、トヨタブランドにおける電動化が一気に進んだ印象です。

まずは、1.8L HEV仕様についてです。

こちらに関しては、1.8Lエンジンとモーターの組み合わせという構成に変更はありませんが、前回の改良のタイミングから、特にHEVシステム内のモーターが、ヴォクシーやノアにて実装されている新世代のものに置き換わっています。

具体的には、出力が大幅に向上しており、フロントのモーターの馬力が72psから95psへと23ps向上しており、リアモーターに関しても約34ps向上と別物となっており、これまではアシストの位置づけであったリアモーターを積極的に活用できることになったことで、より安定感のある走りが実現できているものと思われます。

その顕著なところとして、こちらのHEVの4WD(E-Four)仕様にはドライブモードとしてSNOW EXTRAモードが追加され、発進時、旋回時、スリップ時に稼働していたE-Fourをフルタイム化し、雪上のあらゆる走行シーンで前後の駆動力を緻密に制御し、高い走行安定性を実現されており、SUVであるカローラクロスの悪路走破性をより研ぎ澄ます機能となっています。

そして、今回追加された2L HEV仕様についてです。こちらはGR SPORT専用のパワートレーンとなっており、高い熱効率と高出力を両立したHEVシステムとなっており、1.8L HEVシステムに対し、エンジンで50ps、モーターで20ps程度アップしており、それに組み合わされるトランスミッションは、マニュアル感覚でシフトチェンジが可能なシーケンシャルシフトマチックとなっていることで、よりドライバーの意図通りに運転が可能となっており、専用のチューニングが施されたSPORTモードが設定されているなど、本格的なスポーツモデルといえるパワートレーンとなっています。

外観紹介

外観紹介、まずはボディカラーについてです。

カローラクロスには、GR SPORTとそれ以外でボディカラーが差別化されており、Z、G、Sには新規カラーのマッドバスを含む全9色が設定されており、Z、G、Sすべてで選択可能となっています。それに対し、GR SPORTでは、ルーフがブラックに塗装されたツートンを含む、こちらの全8色が設定されており、スポーティなカラーリングが選定されている点が特徴です。

Z、S、Gグレード設定色
GR SPORT 設定色

続いて、フロントフェイスまわりについてです。

こちらも今回の改良で大きく変更を加えられた部分であり、ノーマルフェイスとGR SPORTフェイスに分かれています。

G、Z、Sに設定されているノーマルフェイスでは、クラウン エステートや新型RAV4などにも見られるバンパー一体型グリルが採用されています。このフェイスの特徴として、これまでのガソリン仕様などで主張が大きかった大開口のグリルの存在感が薄れたことで、電動化の時代らしい機能性と先進感を両立したフェイスとなっています。

加えて、フェイス下端には大型の樹脂パーツが備え付けられているなど、SUVらしい力強さもしっかり主張しており、非常にバランスの取れたフロントフェイスといえます。

Z、G、Sグレードの違いとしては、Zグレードのみ、センターランプと呼ばれるヘッドライトを一文字につなぐLEDランプが標準装備されており、それ以外のグレードには装備不可となっています。加えて、フォグランプがZに標準装備、S・Gグレードにはオプションとなっています。

GR SPORTのフロントフェイスは、その対極となっており、スポーツ仕様であるGRカローラと共通性が持たせられた大開口のグリルであるファンクショナルマトリクスグリルが採用されており、冷却性能やダウンフォースを利用するための機能性を兼ね備えた、大迫力のグリルとなっています。同じ車のグレード違いで、ここまで対極なデザインを採用できるトヨタ自動車の全方位戦略には、驚くところです。

また、ライトユニットにもこだわりの装備が与えられており、ウィンカーなどを使用した際に、車の矢印方向を路面に投影する「シグナルロードプロジェクション機能」が、トヨタ初の装備としてZ・GR SPORTに標準装備され、さらなる安全装備である、対向車などを検知し防眩するアダプティブハイビームシステムが、オプション設定されています。

それに伴い、Z・GR SPORTとS・Gグレードでは、発光の仕方やライトデザインが異なるため注意が必要です。

サイドに回り込んできました。

カローラクロスのボディサイズは、全長4455mm、全幅1825mm、全高1620mm、ホイールベースが2640mmとなっており、GR SPORTの場合は、専用サスペンションなどの採用に伴い、全高が-20mmとなっている点が特徴です。全幅が1800mmと少し大きめであり、最小回転半径も5.2mと小さめのため、取り回しのしやすい車両であるといえます。

サイドのデザインに関しては、今回の年次改良において大きな変更は加えられていません。スタイルとしては、オーソドックスなスクエアに近いスタイルとなっていることで、後席の乗員の頭上スペースやラゲッジスペースも十分に確保された、機能性の高いSUVであることが、シルエットからもわかります。また、フロントフェンダー、リアフェンダーまわりにふくらみを持たせていることで、SUVらしい力強さをそのシルエットからも感じさせるものとなっています。ホイールアーチやサイドスカートまわりにも樹脂パーツが用いられている点が、SUVらしさを強調しています。

サイドデザインにおけるグレードごとの違いとしては、ルーフレールがZ・S・GR SPORTグレードに標準装備であること、ウィンドウモールにZ・Sグレードにはメッキ加飾が施され、GR SPORTではブラック塗装されている点が挙げられます。

ホイールデザインはこのようになっており、グレードごとに専用デザインが与えられており、オプションでも変更不可となっているため注意が必要です。特にGR SPORTでは、専用の軽量ホイールの採用に加えて、オプションでブレーキキャリパーをレッドに塗装可能であり、専用チューニングされたサスペンションの採用も行われています。

リアに回り込んできました。

リアデザインに関しても、年次改良によって大きな変更は加えられていません。

変更点としては、テールライトがZ・GR SPORTの場合、より水平基調を主張したデザインのものが採用されたことで、より先進的なイメージが強調されています。

また、リアバンパーの処理がZ・S・Gではカラードされているのに対し、GR SPORTではブラック塗装されることで、差別化が行われています。

内装紹介

内装紹介、まずはトランク容量からです。こちらは改良前のモデルのものとなりますが、今回の改良で大きな変更は加えられていません。

ハンズフリーバックドアはZグレードのみ標準装備、GR SPORTにオプションとなっています。

SUVということで、高さ方向に余裕のあるラゲージとなっており、横方向も抉られているため、実用性が高いものとなっています。床下収納は最小限といった形となっています。

また、その他装備として、HEV仕様にはオプションでアクセサリーコンセントが装着可能となっています。災害対策としても有効ですし、アクティブな趣味にも活用できるため、装着を検討したい装備となっています。

また、後席を6:4で分割可倒することが可能となっており、ご覧のように荷室を拡大できます。フラットではなく段差がありますが、緊急時などには重宝することになるかと思います。

続いて、運転席まわりについてです。

内装色に関しては、基本的にはどのグレードでもブラック一択となっています。素材に関してはグレードごとに違いがあり、Zでは本革とファブリックの組合せ、GR SPORTでは合成皮革、それ以外のグレードではファブリックとなっています。

運転席のドア内張はこのようになっており、上面やドアノブ付近の手の触れる部分などにはソフトパッドの素材が使われることで質感が担保されていますが、それ以外の部分に関してはハードプラの素材が使われており、高級感などはなく、価格相応の質感といった印象ではありますが、ご覧のようなドアグリップがあることでギア感が演出されており、この車両のキャラクター性にはマッチしているように思います。

乗り込む際は、サイドシルがそこまで分厚いこともなく、頭上スペースもしっかり確保されているので、スッとそのままの姿勢で楽に乗り込むことが可能です。

ステアリング周りに関しては、その他のカローラシリーズとデザインおよび機能として共通のものが装備されており、左側にオーディオおよびメーター情報の切り替えスイッチ、右側にレーダークルーズ関連の操作スイッチとなっています。ただ、GR SPORTではGRロゴが配された専用デザインのものとなっており、気分を盛り上げてくれます。また、GR SPORTの場合、パドルシフトが備え付けられていることで、ドライバーの意図に応じたシフトチェンジが可能となっています。快適装備であるステアリングヒーターは、全グレードにオプションとなっています。

メーターデザインはこのようになっていますが、こちらは年次改良前のものとなっており、グレードごとでメーターデザインが異なります。

Z・GR SPORTには12.3インチの液晶メーターが採用されており、さまざまな情報表示に加えて、メーターデザインのカスタムも可能となっています。注意点としては、こちらはZ・GR SPORTのみの装備となっている点であり、Sグレードには7インチの液晶メーター、Gグレードには4.2インチのメーターとなっています。

メーター(Z、GR SPORT)
メーター(S)
メーター(G)

予防安全系装備に関しても、ライトユニットの際に述べたシグナルロードプロジェクション機能に加えて、前走車との距離を維持しつつ一定車速で走行するレーントレーシングアシストの機能などに加えて、ステアリング・ブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストや、プリクラッシュセーフティに右左折時の対向方向からの横断歩行者検知機能を追加されています。この機能は全車標準装備となっており、どのグレードでも年次改良の恩恵を受けられるのは非常にありがたいです。

また、さらなる安全装備として、車両がアクセルやハンドル操作を行い、駐車を支援するアドバンスドパークの機能や、車両周囲の状況をカメラにて把握することのできるパノラミックビューモニターの機能が用意されており、こちらはZ・S・GR SPORTグレードのみオプション装備となっているため、運転に不安のある方にとっては要検討かと思います。ちなみに、パノラミックビューモニターを採用することで、ドアミラーにつく補助ミラーを外すこともできるため、見た目の恩恵もあります。

運転席からの視界はこのようになっており、ドアミラー、Aピラー間の視界も確保されており、ナビが視界の稜線と被ることもなく、後方視界も良好な印象ですので、比較的扱いやすい車両ではないかと思います。

ナビ画面に関しては、今ご覧いただいているのが改良前の9インチナビとなっており、今回の年次改良によってサイズが拡大され、10.5インチナビがZ・GR SPORTに標準装備、Sグレードにオプション設定されることになりました。オプション選択しなかった場合は、8インチのナビが装備されることとなりますが、こちらも前回の年次改良によって7インチから8インチに拡大されているので、年次改良の恩恵を受けることはできます。

その下には、エアコン関連のスイッチが独立して設置されており、ボタンも大きいので操作性は良いものとなっています。

その下のシフト周りの意匠も、今回の改良で刷新されており、Zグレードのみのオプションとなりますが、スマホの置くだけ充電スペースの追加や、ドライブモードの選択スイッチなどが集約された洗練されたものとなっており、今回の改良の気合の入りようがうかがえます。その後ろには、シートヒーターなどのスイッチが配置され、縦に二つのペットボトルホルダーに、アームレストが配置されています。

シート形状はご覧の通りとなっており、こちらはZグレードのものとなっています。シートに関しては、Zグレードが本革とファブリックのコンビネーション、それ以外がファブリックのシートとなっています。質感としては、ご覧の通りファブリック部分のシートがかなり柔らかく、身体を支えるといったハリ感があるシートではなく、包み込むといった印象のシートでした。これなら長距離移動も快適かと思います。

それに対し、こちらがGR SPORT専用シートとなっています。GRのロゴが配されたものとなっており、肩口まで拡大されたシートサポートにより、スポーツ走行でも体をしっかり支えてくれそうな安心感のあるシート形状となっています。

快適装備としては、Z・GR SPORTグレードのみシートヒーターが標準装備となっており、加えてZには待望のシートベンチレーションが採用されています。

続いて、後席まわりの内装紹介です。

ドア内張の質感としては、前席同等の印象となっており、繰り返しとなりますが、価格以上の高級感が感じられるものとはなっていません。

乗り込みに関しては、ドアの開き具合に関しては広い印象ですが、開口幅はあまり大きくない印象ですので、足の運びはサイズ感の割には窮屈さを感じるかもしれません。

足元スペースとしては、身長170cmの私のドライビングポジションに合わせた状態で、ギリギリ足を組めないレベルでしたので、足元スペースとしては十分なスペースは確保されているように思います。

センタートンネルの張り出しはそこまで大きくなく、後席3人乗りの状態でも、そこまで窮屈感は感じなさそうです。

Sグレード以上には、リアのセンターアームレストが標準装備となっています。

ただ、シートの倒し方としては6対4の分割となっているため、真ん中だけ倒して長尺物を積めるようにするといったバリエーションはできないことが少し残念です。SUVに乗るユーザーの場合、スキーなどに出かける人も多いかと思いますので、需要はありそうな気がします。

後席シート形状はこのようになっており、サイドのサポートが少し張り出した立体的なシートとなっており、前席同様、包み込んでくれる形状となっており、快適性重視のものとなっています。また、シートにはリクライニング機能が備えられており、多少角度をつけることが可能となっています。

後席からの眺めはこのようになっていて、この展示車両にはパノラマルーフがオプション装着されていました。このパノラマルーフの開口面積はかなり広いので、後席まで十分光が届き、後席の快適性がかなり向上すると思います。こちら、Sグレード以上のオプション装備となりますが、ぜひ装備すべきかと思います。

見積シミュレーション

カローラクロスを購入するなら、という妄想で見積シミュレーションを行ってみました。

まずは、ZのE-Four仕様で検討してみました。

ボディカラーはホワイトを選択し、インテリアカラーはブラック一択です。

オプションとして、パノラマルーフやアクセサリーコンセント、アダプティブハイビーム、置くだけ充電などのメーカーオプションなどを選択し、それに加えて、マットやナンバーフレームなどのディーラーオプションを選択すると、合計金額は約420万円となりました。

また、GR SPORTの場合は、こちらもボディカラーはホワイトを選択。上記Zの仕様と同じオプションを選択しつつ、GR SPORT専用のレッドブレーキキャリパーなどをオプション選択することで、合計金額が約450万円となりました。ほぼ同じオプションを選択した場合の差額は約30万円となっており、見た目の好みは置いておいて、専用のエンジンを与えられていることなどを考えると、GR SPORTがお得なように思えました。

いずれにせよ、今回の改良で最上級グレードを選択した場合、400万円を超える価格帯にカローラクロスはなっています。ただ、それに見合う魅力的な装備が満載な車両でもあると思います。購入検討の参考となれば幸いです。

youtube動画



コメント

タイトルとURLをコピーしました