本記事の内容について

今回の記事ではトヨタ・レクサスで人気のSUVをそれらを購入検討されている方向けにそれぞれの車種の特徴を網羅的に比較しています。

車両価格

■RAV4:3,237,300円~5,661,700円(税込)
■ハリアー:3,128,000円~6,300,000円(税込)
■クラウンスポーツ:5,200,000円~7,650,000円(税込)
■クラウンエステート:6,350,000円~8,100,000円(税込)
■レクサスNX:4,550,000円~7,380,000円(税込)
■レクサスRX:6,680,000円~9,030,000円(税込)

外観デザイン

■RAV4:RAV4はタフさと機能美を強調したアグレッシブなスタイリングで、都会からアウトドアまで映えるデザインが特徴です。フロントフェイスは台形グリルと角張ったバンパーデザインで力強さを表現し、ヘッドライトからフェンダーにかけて直線基調のプレスラインが入ることで頑丈な印象を与えます。SUVらしい高いベルトラインと厚みのあるクラッディング(樹脂製オーバーフェンダー)が施され、ボディ下部をプロテクトするような無骨さがあります。

■ハリアー:「都市型SUVのパイオニア」とも称されるハリアーは、SUVらしい力強さと高級車のエレガントさを融合したデザインが魅力です。フロントからリアへ流れるように落ちる水滴形状(しずく型)のシルエットはシンプルながら動きを感じさせ、流麗なクーペスタイルを演出しています。低く構えた車高とロングノーズ・ショートデッキのプロポーションにより、SUVでありながら伸びやかで洗練された印象です。

■クラウンスポーツ:4代目クラウンシリーズのスポーツSUVとして、大きく張り出した艶やかなリヤフェンダーがまず目を引きます。低重心でダイナミックなプロポーションに加え、21インチの大径タイヤを履かせたショート&ワイドなスタンスが力強さを強調しています。フロントマスクはクラウン共通のハンマーヘッドデザインを進化させており、薄型のデイタイムランプやシャープなLEDヘッドライトが精悍な顔つきを演出します。

■クラウンエステート:伝統あるクラウンシリーズの新世代SUV/ワゴンとして、長いルーフと伸びやかなシルエットが特徴です。ハンマーヘッド形状のフロントマスクと横一文字に光るリヤLEDランプが存在感を放ち、自然の風景にも調和するような上品かつアクティブなスタイリングに仕上がっています。大径21インチタイヤやレッド塗装のブレーキキャリパー(RSグレード)なども備え、堂々とした中にもスポーティさを演出しています。

■レクサスNX:レクサスNXは「ダイナミックさと艶やかさの融合」を掲げるデザイン哲学のもと、力強さと洗練を両立したエクステリアを備えます。フロントビューでは一目でレクサスと分かる大型のスピンドルグリルが印象的で、新世代NXではグリル枠のメッキモールを廃しボディと一体化した造形となりました。直立気味に配置されたグリルと縦型ブロックパターンの奥行きあるデザインにより存在感が向上しています。また細く鋭い三眼LEDヘッドランプ(L字型デイライト一体型)はレンズ形状がシャープになり、精悍かつ先進的な表情を演出しています。

■レクサスRX:レクサスRXはブランドを象徴するラグジュアリーSUVとして、威厳と先進性を備えたデザインに刷新されました。5代目RXではスピンドルグリルがさらに発展し、ボディ全体にグリル形状を溶け込ませた「スピンドルボディ」のデザイン言語を採用しています。フロントマスクは上下に大きく開いたスピンドルフォルムと薄型の三眼LEDヘッドライトの組み合わせで、存在感と洗練さを両立。サイドビューでは、先代より50mm延長されたホイールベースと低めに抑えた全高により伸びやかなプロポーションを実現。リヤデザインはNX同様、レクサスロゴ文字と一文字LEDテールランプを配置し、車幅の広さと先進性を強調しています。

ボディサイズ

■RAV4:(全長×全幅×全高): 4600×1855×1690(mm)
■ハリアー:(全長×全幅×全高): 4740×1855×1660(mm)
■クラウンスポーツ:(全長×全幅×全高): 4720×1880×1570(mm)
■クラウンエステート:(全長×全幅×全高): 4930×1880×1625(mm)
■レクサスNX:(全長×全幅×全高): 4660×1865×1660(mm)
■レクサスRX:(全長×全幅×全高): 4890×1920×1700(mm)

内装デザイン

■RAV4:インテリアは機能性と耐久性を重視しつつ乗用車としての快適性も追求しています。ダッシュボードは水平基調で視界良好かつ操作系が手の届きやすい配置となっており、上部にはソフトパッド調素材、下部には頑丈な加飾パネルを組み合わせてタフ&エレガントな雰囲気を演出しています。各所に大きめのハードスイッチやグローブ対応のドアハンドルを採用し、アウトドアで手袋をしたままでも操作しやすい工夫が凝らされています。

■ハリアー:「ラグジュアリーな書斎」をコンセプトに仕立てられたインテリアは、上質な素材と落ち着いた色調でまとめられています。分厚い本革をあしらったコンソールは乗馬の鞍をイメージした曲線デザインで、高級感ある滑らかなカーブが特徴です。ダッシュボードも水平基調で視界が開け、ソフトパッドやステッチなど随所に上質さを感じさせます。室内照明にはブルーのアンビエントライトを採用し、夜間には足元がほのかに照らされることで特別な空間を演出します。

■クラウンスポーツ:運転の楽しさに集中できるドライバー重視のコックピットが特徴です。左右非対称のインテリアデザインを採用し、運転席側は黒を基調にしてスポーティかつ機能的に、助手席側は明るい色調でゆったりくつろげる雰囲気にコーディネートされています。計器類やディスプレイは水平ライン上に集約配置され、視線移動が最小限で済むよう工夫。ステアリングスイッチや大型ディスプレイオーディオなど直感的に操作できる装備も充実し、包まれ感のある先進スポーティな空間を実現しています。

■クラウンエステート:静かで開放的な高級空間をテーマとし、落ち着きある洗練されたコックピットデザインです。全席が“特等席”になるよう配慮された室内は、上質な素材使いと広い空間によって快適性を追求しています。運転席まわりは水平基調のレイアウト(トヨタ共通の「アイランドアーキテクチャー」コンセプト)で視線移動を抑え、先進的なデジタルメーター類も配置されるなど、機能美と高級感を両立しています。

■レクサスNX:NXのインテリアは「Tazuna(手綱)コンセプト」に基づき、ドライバーが直感的に車と対話できるコックピットを追求しています。運転席周りのスイッチ配置やメーター角度はドライバーの視線移動・姿勢変化を最小限にするよう設計され、12.3インチデジタルメーター&14インチ大型タッチディスプレイを組み合わせて先進性と視認性を両立しています。センターコンソールはドライバー側に緩やかにカーブしてせり出し、ステアリングから手を移動しやすい位置に主要操作系が集約されています。高解像度のヘッドアップディスプレイ(HUD)も設定され、視線を大きく外すことなく必要情報を確認できます。素材面では、本革や合成皮革に加えてレーザーカット本杢パネルやアルミ加飾など上質な仕上げが随所に施され、レクサスならではの匠のこだわりを感じます。

■レクサスRX:RXのインテリアは「タズナコンセプト」に基づき、ドライバーを中心に据えた先進空間と極上のくつろぎを追求しています。運転席周りはNXと同様に人馬一体の操作系レイアウトを採用し、メーター、HUD、14インチタッチディスプレイが視線移動少なく操作・視認できる配置です。スイッチ類にはハプティクスタッチ式スイッチをステアリングに組み込み、指先で触れて選択するとHUDに機能内容が表示される直感的な操作系を導入しています。素材・仕立ての面では、「和モダン」を感じさせる上質さが追求されています。上級グレードでは本木目やアルミのオーナメントパネル、本革シート(セミアニリン仕上げ)やスエード調天井トリムなど高級素材を贅沢に使用。

トランク容量

■RAV4:RAV4はクラストップレベルの広い荷室を備えています。後席使用時でも奥行き約1,015mmを確保し、デッキボード下段配置時で580Lものラゲージ容量を実現しています。この容量は9.5インチのゴルフバッグなら4個まで収納できるほどの大きさで、競合SUV(日産エクストレイル565L、ホンダCR-V561L等)と比べても優位な数値です。

■ハリアー:ハリアーの荷室は後席使用時で約409Lの容量があります。荷室開口部は広く、奥行き約985mm・幅1,125mm・高さ740mmの空間には9.5インチのゴルフバッグを最大3個、もしくは大型スーツケースを2~3個収納可能です。またベビーカーであれば2台まで積載でき、日常用途からレジャーまで実用的な広さを確保しています。デッキボード下には21Lのサブトランクも備わり、小物や工具類を整理して収められます。

■クラウンスポーツ:ラゲッジルーム容量は後席使用時で約397L確保されています。9.5インチのゴルフバッグが1個収まり、後席を前倒しするとゴルフバッグ最大4個まで積載可能です。容量自体は同シリーズのクロスオーバー(約450L)より小さいものの、後席を倒せば長さ2m近いフラット空間が出現し、大型の荷物や長尺物にも対応します。

■クラウンエステート:クラウン エステートは通常時で570Lもの大容量ラゲージスペースを確保しています。後席を前倒しすれば荷室長約2mのフルフラット空間が生まれ、容量は1470Lに拡大します。9.5インチのゴルフバッグは通常時で1個、後席格納時には4個まで収納可能で、キャンプ道具などの大型荷物にも対応します。

■レクサスNX:NXのラゲージスペース容量は後席使用時で約520L(VDA方式)を確保しています。これは同クラスSUV中でも十分な広さで、ゴルフバッグ4個(9.5型)や大型スーツケース2~3個を積載可能です。後席を倒すとラゲージ長は約1,600mmに拡大し、容量は約1,436Lに達します。荷室幅は最小1006mm・最大1387mmと開口部が広く、かさばる荷物も載せやすい形状です。またラゲッジアンダーボックス(サブトランク)も設けられ、工具類や小物を収納できます。

■レクサスRX:新型RXは先代比で荷室長を50mm延長し、通常時のラゲージ容量を612Lに拡大しました。ゴルフバッグなら4個、大型スーツケースも余裕を持って積める広さで、リアシートを倒せば約1,300L超の大容量空間が出現します。荷室開口部も低く・広く取られており、奥行きは約1,000mm以上、幅はタイヤハウス間で約1,050mm確保されています。床面地上高は先代より30mm低い約800mm程度に設定され、重い荷物の積み下ろし負担を軽減しています。またラゲージ側面のトリムを薄型化することで荷室幅を広げ、長尺物の収納性を高めています。全席乗車状態でもリアシート背面高までの容量が612Lありますが、天井近くまで積載すればそれ以上の荷物も積めます。

パワートレーン

■RAV4:直列4気筒2Lエンジン
     → エンジン最高出力/最大トルク=171ps/207N·m
      燃費:約15.2km/L
     直列4気筒2.5Lエンジン×HEV
     → エンジン最高出力/最大トルク=178ps/221N·m
      フロントモータ最高出力/最大トルク=120ps/202Nm
      リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
      燃費:20.6km/L
     直列4気筒2.5Lエンジン×PHEV
     →エンジン最高出力/最大トルク=177ps/219N·m
      フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
      リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
      燃費:22.2km/L EV航続可能距離:95km

■ハリアー:直列4気筒2Lエンジン
      → エンジン最高出力/最大トルク=177ps/219N·m
       燃費:約15.6km/L(FF) 約15.8km/L(4WD)
      直列4気筒2.5Lエンジン×HEV
      → エンジン最高出力/最大トルク=178ps/221N·m
       フロントモータ最高出力/最大トルク=120ps/202Nm
       リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
       燃費:約22.4km/L(FF) 約21.7km/L(4WD)
      直列4気筒2.5Lエンジン×PHEV
      →エンジン最高出力/最大トルク=177ps/219N·m
       フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
       リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
       燃費:20.5km/L EV航続可能距離:93km

■クラウンスポーツ:直列4気筒2.5Lエンジン×HEV
          → エンジン最高出力/最大トルク=186ps/221N·m
           フロントモータ最高出力/最大トルク=120ps/202Nm
           リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
           燃費:約21.3km/L
         直列4気筒2.5Lエンジン×PHEV
          →エンジン最高出力/最大トルク=177ps/219N·m
           フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
           リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
           燃費:20.3km/L EV航続可能距離:90km

■クラウンエステート:直列4気筒2.5Lエンジン×HEV
           → エンジン最高出力/最大トルク=190ps/236N·m
            フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
            リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
            燃費:約20.3km/L
          直列4気筒2.5Lエンジン×PHEV
           →エンジン最高出力/最大トルク=177ps/219N·m
            フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
            リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
            燃費:20.0km/L EV航続可能距離:89km

■NX:直列4気筒2.4Lターボエンジン
     → エンジン最高出力/最大トルク=279ps/430N·m
      燃費:約11.7km/L
     直列4気筒2.5Lエンジン×HEV
     → エンジン最高出力/最大トルク=190ps/243N·m
      フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
      リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
      燃費:約22.2km/L(FF) 約19.9km/L(4WD)
     直列4気筒2.5Lエンジン×PHEV
     →エンジン最高出力/最大トルク=185ps/228N·m
      フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
      リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
      燃費:約19.6km/L EV航続可能距離:87km

■RX:直列4気筒2.4Lターボエンジン
     → エンジン最高出力/最大トルク=279ps/430N·m
      燃費:約11.8km/L(FF) 約11.2km/L(4WD)
     直列4気筒2.5Lエンジン×HEV
     → エンジン最高出力/最大トルク=190ps/243N·m
      フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
      リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
      燃費:約20.3km/L(FF) 約18.7km/L(4WD)
     直列4気筒2.5Lエンジン×PHEV
     →エンジン最高出力/最大トルク=185ps/228N·m
      フロントモータ最高出力/最大トルク=182ps/270Nm
      リアモータ最高出力/最大トルク=54ps/121Nm
      燃費:約18.7km/L EV航続可能距離:86km
     直列4気筒2.4Lエンジン×1モータHEV
      →エンジン最高出力/最大トルク=275ps/460N·m
       フロントモータ最高出力/最大トルク=87ps/292Nm
       リアモータ最高出力/最大トルク=103ps/169Nm
       燃費:約14.3km/L

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