EU、2035年エンジン車禁止方針を事実上撤回
欧州委員会は2035年までに内燃機関車の新車販売を禁止する既存方針を見直し、一定条件下でガソリン車・ハイブリッド車(HEV)の販売を認める新計画を発表した。これによりCO2排出削減目標を2021年比で90%に設定し、ガソリン車の販売継続が可能となる。12月16日に提案された「自動車パッケージ」では、2050年の気候中立を目指しつつ自動車メーカーに柔軟性を与える政策枠組みを打ち出し、EU産業界から要望のあった規制簡素化に対応した。


トヨタ、新型SUV「RAV4」発売 独自OS「アリーン」初搭載
トヨタ自動車は12月17日、SUV『RAV4』の新型車(6代目)を発売した。約6年半ぶりの全面刷新となる新型RAV4は、独自開発の車載OS「アリーン」を初めて搭載し、画像認識や自動ブレーキ制御機能を向上させた。車の性能はソフト更新によって向上可能で、次世代車として注目される。今回はまずハイブリッド車(HV)モデルを投入し、希望小売価格は450万円から。プラグインハイブリッド車(PHV)は2025年度内に発売予定で、従来モデルにあったガソリン車モデルの設定は行わなかった。

アウディ、新F1チーム名「Audi Revolut F1 Team」を公式発表
独アウディAGは12月15日、自社の新設F1チームの正式名称を「Audi Revolut F1 Team」に決定したと発表した。フィンテック企業Revolutをタイトルパートナーに迎え、2026年のF1参戦に向けたチーム名とロゴを公表。正式発表会は2026年1月20日にベルリンで行う予定だ。併せて、従来のザウバー・モータースポーツ社は「アウディモータースポーツAG」に改称し、英国ビスターの技術センターも「Audi Motorsport Technology Centre UK」に変更される。

フォード、EV事業の抜本見直し 195億ドル評価損計上
米フォード・モーターは15日、電気自動車(EV)事業を抜本的に見直し、EV関連事業で195億ドルの評価損を計上すると発表した。これに伴い7車種のEV生産・開発を中止し、EVからガソリン車・ハイブリッド車主体への経営方針へ転換する。背景にはトランプ政権によるEV補助金廃止や世界的なEV需要減退があり、同社CEOジム・ファーリー氏は「市場の変化が決断を促した」と説明している。今後はガソリン車・HV開発に注力し、投資資源を利益率の高い分野に振り向ける計画だ。

2026年4月からAT限定免許枠を大型車まで拡大
2026年4月1日施行の道路交通法改正で、オートマチック(AT)限定免許の対象車種が拡大される。現行のAT限定免許(普通車・普通2種)に加え、今回の改正により「AT大型」「AT中型」「AT準中型」、およびそれぞれの2種免許版(大型2種、中型2種)の計5区分が新設される。AT車はMT車に比べ運転が容易なため、トラック・バスなど大型車両の運転免許取得の敷居を下げ、慢性的なドライバー不足の解消につなげる狙いだ。


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