【新型フォレスター徹底レビュー】内外装・装備・見積りまで完全解説!グレード装備違い12個 e-BOXER×1.8Lターボの違いも比較!【SUV】【HEV】

スバル
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本記事の内容について

こんにちは、ムラクモです。
今回の記事では、スバルから発売されている新型フォレスターの内外装を徹底的にレビューしていきます。グレード構成や搭載されるパワートレーン、デザインの特徴から、使い勝手の良いラゲッジスペース、そして質感が高まった内装まで、新型フォレスターの魅力を詳しくご紹介いたします。後半には見積シミュレーションも実施していますので、ぜひ最後までご覧ください。

基本情報

まずは、新型フォレスターのグレード構成と車両価格についてです。
新型フォレスターは、大きく分けて3つのスタイルが用意されており、それぞれに「EX」グレードが設定されていて、合計6つのグレードがあります。車両本体価格はご覧の通りとなっており、約400万円から460万円までとなっています。

それぞれのグレードの大きな違いとして、後ほど紹介しますが、設定されるパワートレーンが異なります。SPORTはガソリンエンジン仕様が設定され、それ以外のグレードにはガソリンエンジンにモーターを組み合わせたHEV仕様が設定される点が、大きな違いとなっています。

続いて、パワートレーンについてです。
新型フォレスターには、2種類のパワートレーンが用意されています。
一つは、2.5L水平対向エンジンに2つのモーターとバッテリーを組み合わせたストロングハイブリッドシステム「e-BOXER」です。こちらは、PremiumおよびX-BREAKの全グレードに搭載されています。
エンジンは最高出力118kW(160PS)/5600rpm、最大トルク249N・m(25.4kgf・m)/4000〜4400rpmを発生し、駆動用モーターは最高出力88kW(119.6PS)、最大トルク270N・m(27.5kgf・m)を発揮します。最大の特徴としては、ボクサーエンジンに2つのモーターを組み合わせ、電動ドライブが可能なストロングHEVとなっている点であり、シーンに応じてエンジンとモーターを使い分けることで、走りと燃費を両立したパワートレーンとなっています。

もう一つは、1.8L直噴ターボエンジンです。
こちらは、SPORTおよびSPORT EXにのみ搭載されています。最高出力は130kW(177PS)/5200〜5600rpm、最大トルクは300N・m(30.6kgf・m)/1600〜3600rpmとなっており、ターボエンジンならではの低回転からトルクを発揮する特性を生かし、スムーズな発進加速に伴う快適なドライビングが実現されています。

全車にSUBARUらしい高い走行安定性を発揮するシンメトリカルAWDが組み合わされることで、雪道などの悪路走行でも問題なく走行可能となっており、X-MODEと呼ばれる走行モードには、急な下り坂を一定車速で走行可能なヒルディセントコントロールの機能などが備え付けられています。また、e-BOXERモデルのAWDシステムには、AWD走行が必要ない状況でクラッチを開放し、燃費性能を向上させるクラッチ開放制御が採用されています。

外観紹介

外観紹介、まずはボディカラーについてです。

フォレスターには、モノトーン11パターンに加えて、ルーフがブラック塗装されるツートンが全4パターンと、非常に豊富なカラーバリエーションが設定されています。
ただ、それぞれのグレードによって選択できるカラーバリエーションが異なっており、グレード選択の際は注意が必要となっています。

続いて、フロントフェイス周りになります。

新型フォレスターは、洗練された精悍な佇まいと逞しさを融合させた、個性豊かなデザインが特徴です。フロントフェイスは、力強い印象を与える新しいデザインのフロントグリルが目を引きます。
特に、ヘッドライトとデイライトが分離されていることによって可能となった切れ長のヘッドライトは、これまでのスバル車とは異なる先進性を主張しつつ、大型のグリルや下端の樹脂パーツによる無骨さがSUVらしいワイルドさを主張しており、新しいデザインを採用しつつ、一目でスバル車だとわかるデザインは見事だと思います。

フロントグリルは、グレードによってベース、バー、モールの色や素材が異なります。
Premiumはブラック塗装ベースにダークグレー塗装のバーとシルバーのモール、X-BREAKは無塗装ブラック(テクスチャー)ベースに無塗装ブラック(テクスチャー)のバーとエナジーグリーンのモール、SPORTはブラック塗装ベースにブラック塗装のバーとブラックのモールとなっており、下回りの樹脂パーツの色もグレードによって差別化されています。

Premium
X-BREAK

サイドデザインは、全長4655mm、全幅1830mm、全高1730mm、ホイールベース2670mmというサイズとなっており、全グレード共通です。先代モデルと比較して、全長と全幅がそれぞれ15mm拡大しました。全高とホイールベースは変わっていませんが、数値以上にボディが大きく見えるデザインになっているという声もあります。フェンダーアーチはヘキサゴン形状を採用しており、フロントフェンダーのアーチ部分には空気抵抗を低減するためのエアアウトレットが設けられています。筋肉質なフォルムを強調するように、前後フェンダーとも盛り上がった造形となっており、フロント周り同様、ボディ下端に大きめな樹脂パーツが備え付けられていることで、タフな道でこそ似合う造形となっているところも、フォレスターらしいところかなと思います。

サイドクラッディングの加飾もグレードによって異なり、Premiumはダークグレー塗装加飾付、
X-BREAKは無塗装ブラック(テクスチャー)、SPORTはブロンズ塗装加飾付となっています。

サイド周りのグレードごとの違いとして、ルーフレール形状が異なり、PremiumとSPORTはロープロファイルタイプ、X-BREAKはラダータイプとなっている点と、ドアミラーがブラック、ダークグレー、もしくはカラードされているかになります。

ホイールデザインもグレードの個性を表現しています。
Premiumには、フォレスターとしては最大サイズとなる19インチアルミホイール(ダークグレー塗装+切削光輝)が装着され、X-BREAKとSPORTには18インチアルミホイールが装着されます。X-BREAKのホイールはダークメタリック塗装、SPORTのホイールはブロンズ塗装が施されています。装着されるタイヤは、Premiumが235/50R19のオールシーズンタイヤ、X-BREAKとSPORTが225/55R18のオールシーズンタイヤです。

リアデザインは、テールランプ間を繋ぐガーニッシュが特徴的で、そのデザインが幅広感を演出しており、どっしりとした安定感のあるデザインとなっています。スバルのエンブレムの下には「FORESTER」の文字が彫り込まれています。昨今では珍しくなってきたマフラーを隠さないデザインなども、この車のワイルドなキャラクター性を主張しています。ボディ下部の樹脂パーツの仕上がりも、フロント・サイド同様、グレードにより異なります。

内装紹介

続いて、内装紹介。まずはトランク容量からになります。

キックセンサー付きのハンズフリーバックドアは、X-BREAKのみオプションとなっており、それ以外のグレードには標準装備となっています。

フォレスターのラゲッジ容量は、e-BOXERモデルが484L、ガソリンエンジンモデルが512L(サブトランク含む・VDA法)です。荷室フロア長は、5名乗車時で928mm、2名乗車時で1796mm(フロントシートバック〜荷室ボード後端)と広く、荷室フロア幅(ホイールハウス間)は1100mm、荷室高は887mm(大型サンルーフ装着車は822mm)、荷室開口部最大幅は1250mmと、大きな荷物も積みやすい設計です。

加えて、ラゲッジスペースには8ヶ所のユーティリティナットが用意されており、様々なアイテムを取り付けることが可能です。

床下収納はそこまで広くありませんが、大きな問題にはならないかと思います。

また、リヤシートをアレンジすれば、さらに広大なスペースを作り出すことができます。

また、アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)は、Premiumの全グレードとX-BREAK S:HEV EXにメーカー装着オプションとして設定されています。これにより、様々なシーンで電気製品を使用することができます。

X-BREAKの全グレードには、撥水カーゴフロアボード(ラゲッジスムーザー機能付)が標準装備されており、濡れた荷物なども気にせず積むことができるのが特徴です。

続いて、運転席周りになります。

フォレスターにはご覧のバリエーションのインテリアカラーが設定されていますが、基本的にグレードごとでカラーが決まっており、Premiumグレードのみ、オプションなどによって複数のカラーから選択可能となっています。また、素材や加飾も異なり、Premiumは本革シートをオプション選択でき、ベースは撥水ファブリック。X-BREAKは撥水性ポリウレタン/合成皮革シート素材、SPORTはブラック/グレーのウルトラスエード®/合成皮革シートとなっているなど、グレードのコンセプトに合わせた素材が選択されています。

ドア内張はこのようになっており、こちらはSPORT EXのものであるため、ブラウンのアクセントが入っていたり、ファブリック素材やピアノブラック素材など様々な素材が組み合わされていることで、元々の車両が持つアクティブ感と高級感が見事にマッチしています。

乗り込みに関しては開口幅も広く、特に苦も無く乗り込むことが可能となっていました。

ステアリングホイールは全グレード本革巻となりますが、ステッチの色や加飾はグレードごとに異なり、Premiumはシルバーステッチ+ダークシルバー加飾付、またはブラウンステッチ+ピアノブラック加飾付、X-BREAKはグリーンステッチ+ブラック加飾付、SPORTはブラウンステッチ+ピアノブラック加飾&ブロンズ加飾付となります。快適装備として、ステアリングヒーターも全グレードに用意されています。

メーターは、EXグレードにご覧の12.3インチフル液晶メーターが標準装備されますが、SPORTのベースグレードは4.2インチメーター装備となるため、注意が必要です。12.3インチフル液晶メーターは、表示パターンの切り替えが可能で、ナビ情報やエネルギーフローなども表示できます。

予防安全装備として、スバルおなじみのアイサイトが装備されていることで、様々な状況に対応したプリクラッシュブレーキや、高速道路で一定車間を保って走行するクルーズコントロール機能が、全グレードに標準装備されています。また、車の周囲の状況をカメラで確認できるマルチビューモニター機能も装備されており、万全な安全装備と言えます。加えて、渋滞時のハンズオフ運転やレーンチェンジアシストなどを備えた「アイサイトX」が設定されていますが、こちらは上級仕様であるEXグレードのみの装備となっています。

運転視界はこのようになっており、Aピラー付近の視界も大きく確保されており、左斜め後ろの視界も開けているなど、非常に視界が開けている印象です。

ナビ画面はこのようになっており、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイが全グレード標準装備です。大画面で直感的な操作が可能で、スマートフォン連携機能も備わっています。

その下側には、ご覧のようにUSBポートに加えてスマホのワイヤレス充電機能が備わっており、こちらはX-BREAK以外のグレードで標準装備となっています。

その後ろには本革のシフトノブが備え付けられています。この車両のコンセプトにはマッチしているように感じますが、昨今のスマートな電子式シフトノブを見ると、やや主張が激しすぎる気もします。

その後ろにはドリンクホルダーが二つと、シガーソケット、パーキングブレーキスイッチなどが集約されており、アームレスト内にも収納スペースが設けられています。ETCユニットがこちらに収納されているのは、スマートでいいですね。

シート形状はこのようになっており、サイドのサポート性に優れた、ホールド性の高いシートが備え付けられています。快適装備として、シートヒーターが全グレードに装備されていることに加えて、Premiumグレードのみ、本革シートのオプションを選択することで、シートベンチレーションが装備可能となっています。

続いて、後席周りになります。

後席ドア内張はこのようになっており、こちらも前席同様、ブラウンのアクセントなどの加飾が与えられており、前席同等の質感が担保されています。

乗り込みに関しては、ドアの開口幅が広く、頭上スペースもしっかり確保されていたので、非常に乗り込みやすい印象です。

足元スペースとしては、身長170cmの私の場合で手のひら一枚分のスペースがあり、リクライニング機能も相まって、ゆったりと座れる空間となっています。

センタートンネルの張り出しはそこそこありますので、後席3人乗りの際は融通のしあいが必要そうです。センタートンネル上には、USBポートにエアコン吹き出し口と、シートヒータースイッチが備え付けられています。

センターアームレストも備え付けられており、ペットボトルホルダーが二つ収めることができますが、少し底が浅いように思えたので、安定感が少し心配です。

後席シート形状はこのようになっており、前席と同じように立体的な形状であることに加えて、滑りにくい素材となっていることで、安定感の高いシートとなっていました。快適装備として、後席にもシートヒーターが全グレードで装備されているのはうれしいところです。

また、ご覧のように大型のサンルーフも、X-BREAKのベースグレード以外に装備可能となっており、車内が明るく、開放感アップにつながっていたので、ぜひ装備を検討したいところです。

見積シミュレーション

最後に、それぞれのEXグレードでの見積シミュレーションを実施しました。

どのグレードも、メーカーオプションに関してはほぼ選択肢がなく、ハーマンカードンオーディオシステムやサンルーフなどのセットオプションを選択する形となり、加えてディーラーオプションとしては、マットやナンバープレートフレームがセットとなったベースキットを選択するのみで計算すると、合計金額が約480万円から540万円となりました。

やはり、本革シートなどを装備できるPremium SPORTの価格が最も高くなりましたが、シートベンチレーションは欲しいところですね。ただ、そちらを妥協すると、装備を充実させた状態で500万円を切る価格帯であることがわかりましたので、装備の充実ぶりや質感を考えると、非常に魅力的な選択肢かと思います。購入検討の参考となれば幸いです。

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