[新型EV紹介] TOYOTA bZ4X 内外装紹介 トヨタ初EV専用SUVの装備内容詳細解説 注意点・残念ポイントも

bZ4X
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本記事の内容について

今回の記事では先日トヨタ自動車より発売が開始された
bZ4Xの内外装紹介を行っていきます。
トヨタ自動車初のEV専用モデルであったり、kintoでの専売となるなど
なにかと話題のこのモデルについて、特にOP装備などに着目して詳細解説していきます。

展示車両仕様について

今回紹介する車両の仕様は下図の通りであり、グレードがZグレード、
フロントとリアにモータを搭載したEVであり、駆動方式は4WDとなっています。
システムとしての最高出力は218馬力となっているため、
必要十分な動力性能を有していますが、カタログスペック上、驚くほどの数字ではないかと思います。

航続可能距離がこの車両の仕様の場合、
4WDであり、そのうえ20インチのタイヤをオプション選択していたため、487kmとなっています。
仮に7掛けした場合の航続可能距離は約340kmとなっており、
充電設備が家庭に設置できる場合は日常使いで不便を感じることはないかと思います。
最も航続距離が長い組み合わせは前輪駆動に18インチタイヤを組み合わせた仕様で559kmとなります。

外板色はメタリックグレーのプレシャスメタルとブラックのツートンであり、こちらは99000円の有償色となっており、なかなかのお値段となっています。
その他にもbZ4Xにはツートン含め、全11色のバリエーションがありますが、
ブラックとブルーの単色以外はすべて有償色となっているため、注意が必要です。

内装色はホワイト系とブラック系が設定されており、
ともに無料で選択でき、この車両はホワイト系となっていました。

車両本体価格はkinto専売のため、参考となりますが650万円となっていました。
kintoのメリット・デメリットに関しては過去記事にてまとめていますので、
そちらご覧いただけると幸いです。

外装紹介

電気自動車のため、冷却性能がエンジン車ほど必要ないため、
グリルの開口幅が必要最低限となっており、
昨今のトヨタ車の中では見た目の迫力としては控えめな印象です。

ただその分、切れ長の4眼ヘッドライトが採用されており、
ヘッドライトの上半分にはボディ同色のカバーが取り付けられていることで、
よりシャープな印象であり、先進感を感じるものとなっています。
今回、国内で発売されるbZ4XはZグレードのみとなっているため、
ヘッドライトも対向車や歩行者への防眩機能を備えたアダプティブヘッドライトが標準装備です。

ヘッドランプまわりにはホイールアーチと繋がる大型の樹脂パーツが備え付けられています。
最初の内は違和感を感じていましたが、段々と見慣れてきて、ボディーカラーによりますが
非常にかっこよく思えてきました。
その樹脂パーツ付近には空気が抜けるような大きなスリットが設けられており、
フロントタイヤ周りの空気の乱れの抑制する機能をもっています。
フィン形状はついていましたが、86,BRZのようなパターンが彫られているようなことはなく、
このあたりの切り分けが気になるところです。

改めてフロントフェイスまわりですが、
実はこのbZ4XはRAV4より車幅は広く、グリル開口幅が最小限であり、ボディ色で塗装されている面積が大きいため、従来の車にはない迫力も感じる顔つきとなっています。
こうみるとサイドの樹脂パーツがなく、すべてボディ色だとデザインとして単調となってしまうため、
間延び感を解消するためにこの樹脂パーツは必要だったのかもしれません。
やっぱりデザイナーの人のセンスはすごいですね。

ボディサイドに回り込んできました。
bZ4Xのボディサイズは全長4690mm、全幅1860mm、全高1650mmとなっており、
RAV4と比較すると90mm長く、5mm幅広で、45mm車高が低い車両となっているため、
よりローアンドワイドなSUVとなっています。
EVとして特筆すべきなのはホイールベースの長さであり、
RAV4の2690mmに対して、bZ4Xのホイールベースは160mm長い2850mmとなっています。
ボンネット内にエンジンよりもコンパクトなモータを搭載している恩恵であり、
後ほど紹介しますが、後席の居住性に大きなメリットをもたらしていました。

すみません 2690㎜:× 2850mm:〇 です

サイドのデザインとしては
昨今のトヨタ車らしく、前後のホイールの踏ん張り感を強調するような
エッジラインが入っており、フロントタイヤ付近で盛り上がりがあり、
リアタイヤ周りからそぎ落とし様なラインが斜めに入っていることで、
斜め後ろから見た際にリアタイヤで踏ん張っている感がより強調されています。
リア斜めからみるとフロントタイヤまわりでふくらんだ後、
サイドの中央付近が絞り込まれ、またリアタイヤ周りが膨らんでいくという
複雑な面構成で力強さが強調されていることがよくわかります。

改めてサイドを引きでみてみるとフロントオーバーハングとリアのオーバーハングの短さが
エンジン車では考えられない見た目を作り出しています。

ルーフに関しては後端はかなり斜めになっているため、ク―プライクのSUVとなっていますが、
後席スペースまではルーフは斜めに落ち込んでおらず、後席の頭上スペースは犠牲となっていません。

ちなみにですが、この車両にはオプションのソーラーパネルが装着されていました。
このソーラーパネルを用いることで試算によると年間で1750km相当の走行距離を稼げるそうで
家庭に充電器がなくとも急速充電スペースまでたどり着く分くらいの充電は確保できそうです。

また細かい話ですが、Bピラー付近とリアガラス後端のパーツはピアノブラックで塗装されており、
600万円クラスの車両らしく外観の質感は高いように感じます。

ホイールに関してはこの車両にはオプションの20インチのホイールが履かれており、
サイズは235/50R 20インチとなっています。
ホイールを18インチから20インチにするための価格は33000円となっており、
見た目はかっこよくなりますが、航続可能距離が短くなることと、
乗り心地としてどちらが好みかによって決められれば良いかと思います。
ブルーキャリパーもオプションであり、44000円となっています。
18インチ、20インチともに変更可能ですので、見た目が気に入れば変更いただければと思います。
青色って珍しいですよね。

タイヤハウス裏に特別防音材が貼られているようには見受けられず、
静粛性が少し気になるところですので、一度試乗してみることをおすすめします。

リアに回り込んできました。
テールランプのデザインは最近、世界的に流行していますが、横一直線につながっており、
これによってワイド感が強調されています。
また、斜め下に垂れ下がることで、目線を下に下げ、どっしり感を感じやすくするような効果もあるように思います。

その他特徴的なのが、トヨタのエンブレムが黒塗りになっており、
青塗りとなっているHEV車用のマークとは差別化されています。
こっちの方がエコ感はないですが、先進感を感じます。

電気自動車ですので当然マフラーはなく、
リアの下回りのデザインとしては比較的シンプルになっています。
改めて斜め後ろからみるとリアガラスの傾斜角とリアタイヤ周りのふくらみから非常にシャープな造形であることがわかります。

ルーフ後端には空力をよくするためのスポイラーが装着されています。
こちらは真ん中がつながっておらず、左右に分かれているのが特徴となっています。
こちらもオプションとなっており、価格としては33000円となっています。
正直なところ、このデザインは私の好みでなく、標準装備でなかったため、効果がどのくらいか分かりませんが、私は装着しないかもしれません。

ライトチェック

内装紹介

内装紹介、まずは荷室容量からです。開閉は電動となっていました。

荷室容量としてはご覧の通りであり、左右のえぐりとしてはそこまでですが、
元々が幅広のSUVであるため、問題ないかと思います。

右側にはAC100V、1500Wの外部給電用のポートが標準装備されており、電気製品を動かすことができます。また、別売りの外部給電機とセットで運用することで満充電時、1世帯3.5日分の電力を賄えるそうです。災害時などは非常に心強いですね。

その他特徴として、バッテリーをトランク下ではなく、車両の中央に敷き詰めているため、
トランクの床の高さが低くなっており、荷物の出し入れのしやすそうですし、デザイン上、高さのある荷物は適していなさそうでしたが、そのデメリットも最小限に抑えられているように感じました。

床下のスペースはご覧の通りであり、小物などを収納するスペースは確保されていましたが、
このスペースは充電ケーブルを収納するスペースと考えればよいかと思います。

トランク側から後席を倒すことが可能であり、4:6で倒すことができます
若干傾斜はつきますが、かなり広大なスペースが確保されており、電化製品も稼働させることができるため、車中泊を実施する際は快適に過ごすことができるかもしれません。

続いて運転席まわりの質感についてです。

ドアの内張についてはご覧のようになっており、ソフトパッドとピアノブラックの素材が組み合わされており、質感が高いように感じました。

下半分にはハードプラが使われており、ペットボトルも収納できるスペースが確保されていました。
スピーカーにはJBL製のものが標準装備となっています。

一点残念だったのが、ドアノブに無塗装の樹脂が使われていたことです。
私はこのドアノブの質感によって内装の高級感が左右される感覚をもっており、
この部分がプラスチッキーだと一気に高級感が損なわれているように感じてしまうので、
この部分もこだわってほしかったところです。

運転席乗り込んでいきます。床の高さが少し高めに感じました。

ハンドルのデザインとしてはこのようになっており、bZ4X用の新デザインとなっています。
左側にオーディオ操作系のスイッチがあり、右側にクルーズコントロール系のスイッチがまとめられており、ブレーキの減衰力を切り替えるためのパドルシフトは装備されていません。
印象として、bZ4Xはメーターをハンドルの隙間から覗き込む方式ではなく、
ハンドルの上からメーターをみる方式であるため、非常に小径のハンドルであることが印象的です。

今回のbZ4Xはスバルのソルテラと兄弟車という位置づけですが、
開発の主体はトヨタ自動車ということで予防安全系の装備はトヨタセーフティセンスに準拠するものとなっています。最新世代のものが搭載されていますが、唯一レベル2相当の自動運転である手放し運転には対応していないのが残念であり、スバルはすでにアイサイトXの技術でそれを実現しているので、
共同開発車であるこの車にも搭載してほしかったところです。

私の目線にカメラを持ってきた際の運転視界はこのようになっており、
印象としてヘッドアップディスプレイのような形でメーターの情報を読み取ることになるかと思います。結果的に目線も遠くなりますし、あまり視線をそらさずにナビ画面を視界に入れることができるため、数字では表れにくいところですが、運転中の安心感は高まるかと思います。
サイドミラーの位置も工夫されており、Aピラー付近の死角がかなり軽減されています。
幅広のSUVですが、運転しやすいよう配慮されている印象です。

少し気になったのが、メーターに至るまでのこのスペースのデザインが単調となっており、
ほこりも溜まりやすくなっているかと思いますので、長期間保有するとなった場合の使い心地がどうなるかが少し気になります。

ナビとしては12.3インチの大型のディスプレイオーディオが標準装備となっており、
横長のデザインとなっているため、先述した通り、視界の妨げとなっておらず、大きな画面で様々な情報を読み取ることができます。サクサク動作しますが、情報の切り替え方はよくわからなかったので、このあたりは慣れが必要そうです。

画面の下にはエアコンの温度調整のボタンがあります。
この車両には通常のエアコンのほかにドライバーと助手席の乗員の足元を直接暖める輻射ヒーターが標準装備されており、シートヒーターやステアリングヒーターと組み合わせることで1分以内で乗員を暖め、消費電力の激しいエアコンになるべく頼らないことで電費を抑える工夫が凝らされています。
このあたりのこだわりは非常にトヨタらしいなと思います。

その下にはスタートボタンが配置されており、その下にはダイヤル式のシフトスイッチが配置されております。こちらは押し込んでから回すことでDレンジやバックを切り替える形となっています。
操作性や見た目は先進感を感じるものですが、見た目ではどのシフトに入ってるかがわからないため、
そこだけ注意が必要です。私的には操作感など質感高く非常に気に入りました。

その横にはアラウンドビューモニターや車をスマホで操作し、駐車を行うアドバンスドパークのスイッチが配置されており、こちらも標準装備なため、bZ4Xの装備は非常に充実している印象です。

その下には運転モードの切り替えスイッチが配置されています。
ここで注意ですが、雪道や登坂路などのオフロード走行に適応した運転モードであるX-MODEは4WDのみの装備となっています。FFのモデルにもスノーのモードはありますが、豪雪地帯などにお住まいの方は4WD仕様の購入をおすすめします。

その右側には回生ブレーキ量を調整し、ワンペダルドライブに近いモードで走れる機能のオンオフを切り替えるスイッチとパーキングブレーキ、ブレーキホールドのボタンが配置されています。
シフト操作がダイヤル式であるため、スイッチ周りが非常にシンプルにまとめられている印象です。

その後ろには置くだけ充電機能を備えた収納スペースが設けられています。
こちらはオプションとなっており、値段は13200となっています。

蓋にもパターン上の模様が描かれており、質感高かったです。
その後ろには横置きで2本置けるペットボトルホルダーがあります。

アームレスト内にも標準的なスペースの小物入れがありました。

またこのセンタートンネルの特徴として、フローティング構造となっており、
下側にもモノが置けるようになっており、USBポートなどはこちらに備え付けられています。

私的にはこの下側のスペースに置くだけ充電のスペースを設け、今の置くだけ充電のスペースに
ペットボトルホルダーを置いた方がいいのではないかと思いました。
アームレストが少し短いように感じ、そうすることでアームレストの長さを稼げると考えたからです。

驚いたのですが、bZ4Xにはグローブボックスはありません。
先述した輻射ヒーターユニットがグローブボックスのある位置に備え付けられているためです。
収納スペースが犠牲となってしまいますが、それでも装備に踏み切るほど、
エアコンはEVにとって影響の大きいものだということがわかります。

シート形状はこのようになっており、合成皮革素材であり、シートヒーター、ベンチレーションを装備した快適シートとなっています。
また何人の方が該当するか分かりませんが、オフロード走行を想定してか、左右のランバーサポートも電動で稼働し、身体をがっちり支えてくれるスポーツシートとなっているのが特徴です。
運転姿勢が固定されるので、快適性も結果的に高くなるかと思います。

続いて後席に乗り込んでいきます。

後席のドア内張に関しても前席同様の質感が担保されており、ソフトパッドやピアノブラックのパーツがふんだんに使われており、質感が高いように感じます。

乗り込む際も前席同様床が高いように感じましたが、先述したように後席頭上まではルーフが垂れ下がっていなかったため、頭を極端にかがめないと乗り込めないといったことはなかったです。

足元スペースに関してはかなり広大であり、身長170cmの私が余裕で足を組めるほどであり、
1クラス上の車両並みのスペースが確保されており、非常に驚きました。
これなら快適に長距離ドライブでも過ごすことができるかと思います。

また4WD車両ではありますが、前後輪を2つのモータで駆動するため、
プロペラシャフトは不要であり、結果としてフラットな床面となっており
3人掛けもそこまで窮屈感はないかと思います。

センターアームレストにはメッキ加飾とスマホホルダーがあり、こだわりを感じられました。
ただ少し残念なのが、4:2:4の分割可倒式でないため、スキー板などの長尺モノを後席に人を乗せた状態で積みづらいと思われます。4WDの場合、オフロード走行性能の高さをうたっているため、
この部分は少し矛盾しているように感じました。

後席のリクライニング角度は2段階で調整でき、ご覧の通りの差があります。
少しのように思えますが、結構快適性が変わった印象です。

シートのデザインとしては前席ほどのスポーツ性はなく、サイドの張り出しもほぼないため、快適性を優先したデザインであると思われます。後席窓もしっかり切り取られており視界も良好でしたので、
上手く外観デザインと調和がとれている印象でした。

一つ気になったのが、後席にはシートヒーターの装備がないことです。
前席に関しては輻射ヒーターなども用いてエアコン使用を極力抑えるように配慮されていましたが、
後席には装備がないため、この点も少し矛盾しているように感じました。

その他注意点として、bZ4Xにはルーフレールとムーンルーフの装備がオプションでそれぞれ33000円、110000円で設定されていますが、ソーラーパネルとの同時装着はできないため、後席の快適性やEVとしての性能との兼ね合いで判断する必要があります。

まとめ

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